25-ヒドロキシビタミンD4(22,23-ジヒドロ-25-ヒドロキシビタミンD2)(18a)およびD
7(24-エビ-22,23-ジヒドロ-25-ヒドロキシビタミンD2)(18b)を合成中間体として1α,25-ジヒドロキシビタミンD
4(活性型ビタミンD
4)(1)およびD
7(活性型ビタミンD
7)(3)を合成した.エルゴステロールから誘導される22-ヨ-ド体(13)とフェニルスルポソ誘導体(6a,b)を縮合させた後,ヒドロキシル基の保護基を酸性条件下で除去,フェニルスルホニル基をNa-Hgで還元的に離脱して化合物(15a,b)を得た.15a,bのエルゴスト-6-エン核保護基をLiAlH
4で脱離し,5,7-ジエン体(16a,b)として,光反応,熱異性化を行い18a,bを得た.18a,bを25-ヒドロキシシクロビタミンD
4(20a)およびD
7(20b)誘導体に変換後,アセトリシスを行い3β-アセテート誘導体(21a,b)とした.ヒドロキシル基の保護基を除去後,結晶化を行い,および3を得た.1α-ヒドロキシビタミンD
4(22,23-ジヒドロ-1α-ヒドロキシビタミンD
2)(2)およびD7(24-エピ-22,23-ジヒドロ-1α-ヒドロキシビタミンD
2)(4)はスルホン誘導体(8a,b)と13を縮合させた後,1および3と同様の反応を行うことによって合成された.
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