DTAおよびX線によってつぎのことを明らかにした。多結晶β酸化鉄の安定相の化学組成はM
2Fe
22O
34でなくほぼM
2Fe
14O
22であることを見いだした。Cs
2Fe
2O
4,Cs
2Fe
14O
22の生成を確認した。格子定数はRb
2Fe
2O
4;立方晶系,a0=8.15Å,Cs
2Fe
2O
4;立方晶系;ao=8.36Å,Rb2Fe14O22;六方晶系,a0=5.932Å;C0=23.90Å,Cs
2Fe
14六方晶系;ao=5.932Å;c0=24.15Åであった。転移点および融点はK
2CO
3(tr250°,420℃,mp903℃),Rb
2CO
3(tr290°,530℃,m869℃),Cs
2CO
3(tr143℃,mp793℃),K
2Fe
2q(tr710℃,735℃,m.p1310℃),Rb
2Fe
20
4(tr430°,730℃),Cs
2Fe
2O
4(tr430℃,730℃),Cs
2Fe
14O
22(tr500。C),Rb
2Fe
140箆(tr500℃),Cs2Fe14022(tr500℃),これらの熱量も概算した。
M
2CO
3-Fe
20
3混合物(1:1~10mo1)を1200℃(12φ)まで加熱すると約750℃で反応がさかんになり,徐冷物はM2Fe露04,M
2Fe
20
4-M
2Fe
14O
22,M
2Fe
140
22あるいはM
2Fe
140
22-Fe
20sを定蟄的に形成していた。 反応過程はまず第1反応(12φ)でM2-CO3のすべてがM
2Fe
20
4に変じ,第2反応でこれが残りのFe
2O
3と反応して完全にM
2Fe
14O
22を形成した。第1反応,第2反応いずれも吸熱,これらの反応熱を概算した。
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