日本産ねず(Juniperus rigida Sieb et Zucc.)の枝葉から得た精油を分析し,α-ピネン(29.8%),カンフェン(0.5%),β-ピネン(0.6%),43-カレン(0.7%),ミルセン(4.8%),リモネン(3・9%),α-テルピネン(0.2%),P-シメン(0.9%),γ-テルピネン(0.8%),β-エレメン(0.4%),カリオフィレン(1.7%),フムレン(1.4%),δ-カジネン(0.5%),γ-カジネン(1.4%),カラメネン(0.1%),ピサボレン(0.1%),フェンコン(0.4%),ショウノウ(0.8%),メチルノニルケトン(0.6%),ケ彼アルデヒド(0.1%),青葉アルデヒド(0.7%),ヘキシルアルデヒド(0.2%),酢酸ボルニル(29.5%),酢酸テルピニル(0.5%),酢酸シトロネリル(0.2%),酢酸ゲラニル(0.1%),酢酸フェンキル(2.3%),カプロン酸ボルニル(0.1%),ボルネオール(1.0%),シトロネ一ロル4(0.1%),リナロール(0.1%),アネトール(0.1%)をそれぞれ分離した。また,ねずの青い実が熟して黒くなる瞬間に,酢酸ボルニルの含量が顕著に増大することがわかった。
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