認知神経科学
Online ISSN : 1884-510X
Print ISSN : 1344-4298
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原著
  • 盛永 政和, 清水 力, 山下 雅俊, 山本 隆宣
    原稿種別: 原著
    19 巻 (2017) 2 号 p. 95-101
    公開日: 2018/02/14
    ジャーナル フリー

    【要旨】ヒトの脳内モノアミン神経系活動を推定するために尿中代謝産物動態に着目する方法がある。Dopamine最終代謝産物のHomovanillic acidおよびNoradrenaline最終代謝産物の3-Methoxy-4-hydroxyphenylglycolは、血液脳関門上に発現するトランスポーターによる排泄機構が明らかにされており、脳-尿相関も報告されている。しかしながら、5-hydroxytryptamine (5-HT)神経系においては脳-末梢の排泄機構は示されているが、脳と尿における5-HT代謝の関連性は未だ明らかにされていない。本研究では脳内5-HT神経系破壊毒5,7-Dihydroxytryptamine(5,7-DHT)を側脳室内にマイクロインジェクションし、脳内5-HT含量とその最終代謝産物5-hydroxyindoleacetic acid(5-HIAA)の尿中排泄量の関係性を検討した。その結果、Vehicle群に比べて5,7-DHT群は、海馬内5-HTおよび5-HIAA含量の減少(p<0.001)と、尿中5-HIAA排泄量の減少(p<0.001)が確認された。また、海馬と線条体それぞれにおいて5-HTと5-HIAA含量に強い正の相関が認められた(p<0.001)。さらに尿中5-HIAA排泄量と海馬5-HTおよび5-HIAA含量との間に強い正の相関が見られた(p<0.001)。以上より、脳内5-HIAA含量は脳内5-HT含量を反映していることが示された。さらに、尿中5-HIAA排泄動態が脳内5-HT神経系活動の非侵襲的バイオマーカーとなることが明らかとなった。

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