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齊藤 英夫, 飯田 善郎, 平山 一久, 宗本 義則, 藤澤 克憲, 笠原 善郎, 三井 毅, 浅田 康行, 三浦 將司, 藤澤 正清, 宮 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
5-8
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
延べ40,620例の上部消化管検診より67例(0.165%)の悪性腫瘍が発見された。検査法別の発見率の比較では,内視鏡検査が0.28%,胃X線検査がO.04%で,内視鏡検査の方が有意に高かった。内視鏡検査は上部消化管検診のスクリーニング法として有用である。胃X線検査において精検受診率は47%と低かった。検診成績を良くするには,胃X線検査の精検受診率を上げることが肝要と考えられた。
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松村 洋, 岡部 信郎, 小川 健一, 山田 達夫
1999 年 14 巻 1 号 p.
9-12
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック受診者の無症候の316人の血清抗ヘリコバクター(HP)抗体価と血清ペプシノゲン値(PG)の測定を行った。HP抗体陽性率は年齢とともに上昇しPG I,II値はHP抗体陰性者よりも陽性者が有意に高くPG I/II比はHP抗体陰性者より陽性者が有意に低かった。以上の結果は過去の日本人での報告に一致するが,今回の検討では特に若年者のHP感染率の低下が示され,衛生環境向上による感染率の低下が強く示唆された。
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大橋 加代, 古泉 桂四郎, 石川 良樹, 関屋 敬子, 木戸 幸一, 河野 順子, 刑部 洋子, 平野 伸一, 高久 香代子, 奥田 美恵 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
13-15
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック受診者の上部消化管造影後の要精検者を対象として,二次検診施行の有無を確認し,更に未受診者には何故二次検診に至らなかったのかを調査し,受診行動に結びっける方法を明らかにした。その結果ドック受診後三ヵ月以内のアプローチが必要であり,電話などで直接本人に働きかけてく方法が有用と考えられた。
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重本 香保里, 渡邊 茂弥, 日下 茂, 木村 史子, 杉本 英光, 小野 晋司, 水野 雅博, 露木 茂, 光吉 明, 財間 正純
1999 年 14 巻 1 号 p.
16-19
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
過去3年間における当院人間ドックで発見された胃癌について検討を行った。各年約2,000名,延べ6,096名のドック受診者に対し'95年は3名,'96年は2名,'97年は8名の胃癌症例を経験したが,'97年に発見率が増加したこと,粘膜内にとどまる低分化腺癌(signet ring cell carcinoma)を2名経験したことの要因として,胃内視鏡検査の増加と胃透視,胃内視鏡検査の詳細なチェックによると考えられた。
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池本 庸, 川口 安夫, 成澤 達朗, 杉浦 衛, 佐藤 浩二
1999 年 14 巻 1 号 p.
20-22
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
1992年から98年までの11回の健診腹部超音波検査で発見された17例の膀胱限局像を呈した患者につき検討した。17例中膀胱癌9例が確定診断された。これら9例中8例が詳細判明したが,7例は自覚症状を認あず,8例の尿細胞診,尿潜血反応陽性率はいずれも25%であった。7例は病理学的にもlow grade,lowstageの膀胱癌で,いずれも内視鏡的切除術で,再発なし。腹部超音波検査スクリーニングは膀胱癌の早期発見にも有用である。
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久保田 淳子, 倉林 恵美, 有馬 ひとみ, 松尾 美智子, 金井 洋之, 贄田 福一, 林 繁樹, 伊藤 秀明
1999 年 14 巻 1 号 p.
23-26
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
超音波検診にて発見された偶発腎癌6例のうち,嚢胞との鑑別を要した小腎細胞癌2例の超音波像について検討した。径1cm前後の小嚢胞や傍腎孟嚢胞では,種々のアーチファクトにより内部エコーを認あるものや,後方エコーの増強を伴わないものもある。嚢胞と思われる症例においても悪性の可能性を念頭に置き,内部エコーの注意深い観察を行うことが腎細胞癌の早期発見につながるものと思われた。
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杉元 律子, 中茎 千草, 木村 高幸, 黒川 徳子, 中村 康夫, 河合 寛, 森澤 康
1999 年 14 巻 1 号 p.
27-30
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
当施設人間ドックでは,婦人コースを受診した女性に甲状腺超音波検査を実施している。受診者10,472名のうち有所見者は3,188例(有所見率30.4%)であり,内15例に甲状腺悪性腫瘍が発見された。触診にて異常を指摘できた悪性腫瘍は2例のみであり,甲状腺癌,特に径の小さい腫瘍の発見には超音波検査が有用であった。
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芳賀 恵美子, 寺沢 良夫, 千葉 正道
1999 年 14 巻 1 号 p.
31-33
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
当院健康管理センターにおける腹部超音波検査(US,abdominal ultrasonic examination)受診者は延人数69,961人(実人数35,072人)である。このうち膀胱癌は28人(実人数検出率0.08%)検出され,検診USによる無症状膀胱癌の診断が可能であることが示唆された。
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小松 淳子, 折津 政江
1999 年 14 巻 1 号 p.
34-36
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
当センターの1年間の人間ドック受診者3,995例中,腹部超音波検査の膵臓の有所見率は膵管拡張3mm以上0.5%,内部不均一0.8%,嚢胞性病変0.05%,充実性病変0.05%など1.6%(64例)だった。確定診断された膵管内乳頭腺癌,真性嚢胞,仮性嚢胞の各症例を呈示する。膵疾患の診断は難しく,診断には種々の精密検査を要するが,現時点においては,腹部超音波検査による注意深い観察が最良のスクリーニング法である。
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小島 洋彦, 高須 靖夫, 岩間 江美, 葛谷 文男, 廣瀬 光彦
1999 年 14 巻 1 号 p.
37-39
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドックの糖代謝検査で下垂胃の受診者に異常の出る傾向があり,1992,1993,1994,1995年度の受診者の内,空腹時血糖値,50g OGTT1時間値,FRAの異常に占ある下垂胃の割合を調べた。空腹時血糖値110mg/dl超では,男は1.5%,女は12.2%であった。OGTT1時間値200mg/dl以上では男は2.2%,女は20.9%で,FRA290μmol/L以上では男は3.0%,女は31.4%で,下垂胃の占める割合が多くなった。さらに空腹時血糖値110mg/dl以下,OGTT値200mg/dl以上に占ある下垂胃の割合は,その逆に比べ2倍であり,空腹時血糖値110mg/dl以下,FRA290μmol/L以上に占める下垂胃の割合は,その逆に比べ男で4倍,女で3倍であった。特にFRA高値では下垂胃の形態的機能的理由による影響が大きいと考えられる。
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源幸 淳司, 後藤 彰夫
1999 年 14 巻 1 号 p.
40-45
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドックにおける糖尿病スクリーニングとしてFBS,HbA1c,食後1時間血糖の3法を測定し診断効率の比較を行ったところ,単独ではFBS測定が糖尿病の診断効率としては最も優れていた。また糖尿病スクリーニングとしてFBSと併用するには,HbA1cよりも食後1時間血糖測定がより有効であった。しかしIGTの検出結果としては3法の併用による有効性は認められなかった。
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大塚 薫, 神谷 直紀, 澁澤 靖幸, 大房 裕和, 小林 直子, 田島 美智子, 中沢 良枝, 冨沢 久美子, 上野 はる美
1999 年 14 巻 1 号 p.
46-48
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
大腿骨頸部を対象とした骨密度測定において,左右の検査対象を特定した報告,文献は未だない。今回,当院一泊人間ドック受診者を対象に,大腿骨頸部骨密度の左右差について,検討した結果,有意な左右差は認あられなかった。しかし,施設間のデータの互換や,患者の個人差をふまえた上で,一定の検査方法,方針の必要性を認あた。
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平井 学, 長島 正宏, 竹内 洋三, 片倉 佳美, 渡辺 直孝, 山崎 伝, 久保田 聡美, 五十嵐 恵子, 近藤 慶二
1999 年 14 巻 1 号 p.
49-53
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
生活指導に際して骨健診の結果を有効活用する為には,骨密度の生理的な変動がどの程度のものなのか,また生活習慣がどれほど具体的に骨密度に反映されるのかを把握する必要がある。今回骨検診を繰り返し受診した女性145名の骨密度の変化率をもとに考察した。骨密度は短期間に大きく変動しており,ある変動幅を持ちながら減少してゆくと推測される。骨密度は変動に対する解釈に意義を有する指標と考えられる。
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小林 澄, 山縣 然太朗, 木之下 徹, 小林 一久, 浅香 昭雄
1999 年 14 巻 1 号 p.
54-56
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
体脂肪率について肥満度,検査値との関係を検討することにより,現在用いている体脂肪率の妥当性を評価した。対象は男性184名(平均年齢48.4歳),女性85名(50.6歳)である。体脂肪は体脂肪計TBF-202(タニタ)を用いた。検査データより有病指数を計算した。結果として,肥満度との関係では男女ともに体脂肪率の基準値は総じて妥当性があると評価されたが,有病指数からは女性において再検討の余地があると思われた。
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清瀬 闊, 村井 哲夫, 野呂 光子, 笹森 典雄, 新谷 和夫, 山崎 晴一朗, 山門 實, 前畑 英介, 芳賀 利一, 那須 幸博, 岡 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
57-60
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
今回LDLコレステロール(LDL-C)の新しい方法が第一化学薬品(株)により開発されたのを機会に,これを6施設で7,452例につき検討した。結果は精度上施設間差のないことが証明されたので,我々で決あた「健常人」の定義に基づき1,545例を選び,これを母集団として基準値について統計処理を行なった。その結果130mg/dlの上限値を得た。日本動脈硬化学会では140mg/dlを勧告しているが,これはFriedewald式からの換算値であり,我々の130mg/dlは妥当な数値と思われた。
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銅直 利之, 猪原 則行, 早川 美津子
1999 年 14 巻 1 号 p.
61-64
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック受診者3,117名につき,高血圧眼底病変と高血圧現症,高血圧家系との関係をみたが,眼底病変のない群に高血圧の治療中,治っている,定期的受診の人が多く,高血圧への管理状況のよいことがわかった。眼底病変のない群に高面圧家系が多かったのは,家族的に高血圧への関心がより高いためではないかと推測された。高血圧眼底病変のある人に肥満度の高い傾向がみられた。
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駒木根 一世, 萩原 幸恵, 後藤 直子, 海老沢 恵子, 川又 美保子, 鈴木 猛雄, 岡 邦行, 荒木 彰弘, 野口 良輔, 佐藤 明弘 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
65-66
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
全自動免疫測定装置AxSYMを用いて,人間ドック健診受診者1,386名の血清PSA測定を行った。基礎的性能において本装置は日常検査での使用に信頼できる測定精度を示した。前立腺癌が5名(3名が初期癌)発見され,発見率は0.36%であった。従って,本装置によるPSA測定は,人間ドック健診における前立腺検診項目の中で,前立腺癌の早期発見のためのスクリーニング検査として有用性は高いと考えられた。
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豊原 敬三, 和田 高士, 福元 耕, 栗栖 敦子, 佐々木 温子, 大野 誠, 池田 義雄
1999 年 14 巻 1 号 p.
69-76
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
無症候性脳梗塞(ACI)の危険因子を中年齢層の脳ドック受診者を対象に,ライフスタイル要因から検討した。ACI例が正常者との比較で有意に高かった要因は,喫煙指数とパーソナリティー特性(Eysenck考案の質問票)の評価からはL領域(社会規範に固執)であった。またACI群では,喫煙指数とP領域(逸脱性)・BMIとの間に有意な正相関を得た。長期にわたるライフスタイルの不適切さが,ACI発現と密接な関連性を有することを示唆する成績である。
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高橋 達夫, 潤井 尚子, 山本 瑞枝, 堀田 直子, 成田 真紀子, 木下 隆, 吉川 潤一郎, 大道 重夫, 山下 直二郎
1999 年 14 巻 1 号 p.
74-77
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
体力測定によると,筋持久力・背腹筋の弱いものが腰痛を発症しやすいとは云い難く,むしろ体の柔軟性及び体のバランスの乏しいものに腰痛の多かったことに興味を得た。又運動習慣のあったものに腰痛の少ないことなどもわかった。骨密度の測定では,現在よりも,むしろ過去において運動習慣のあったものに骨密度の高いことを認めることができた。栄養,特にカルシウム等の摂取状況についてはいづれの調査でも有意の差は認められなかった。
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西風 脩, 古屋 悦子
1999 年 14 巻 1 号 p.
78-82
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
私たちはこれまで,尿を対象とし,17-KS-Sと17-OHCSの同時測定は生体の適応の歪み,ストレス対応の動的把握に有用とし報告してきた。生活習慣の中で重要な位置を占める食事・栄養と17-KS-Sとの関わりをみると,(1)日常的な生活の中にあって,食事の過不足,朝食抜きはそれぞれ17-KS-Sの低値,低値の持続をもたらし,ストレス対応(適応能)の低下が示唆され,また,(2)入院患者において栄養補給ならびに気分の高揚,生きる意欲に伴う食欲増進は,17-KS-Sの上昇をもたらし,ここに,特にcureよりcareにいたるひとストレス対応における食事・栄養管理の重要性が示された。
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高瀬 悦子, 由田 克士, 田畑 正司, 角島 洋子, 石崎 昌夫, 松田 芳郎, 森河 裕子, 西条 旨子, 三浦 克之, 中川 秀昭
1999 年 14 巻 1 号 p.
83-85
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
1996年度の人間ドック受診者1,106名(喫煙者581名,禁煙者316名,非喫煙者209名)を対象に,喫煙習慣と栄養素等摂取量との関係について検討した。喫煙習慣のある者は飲酒習慣も多く,このことを考慮して分析を行った。結果:喫煙群は,禁煙・非喫煙群に比べ,カルシウム,ビタミンB1,ビタミンCが有意に少なく,カリウムやマグネシウムも有意に少なかった。以上より,喫煙者では,ビタミンやミネラルの摂取状況が悪いことが確認された。
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小見山 京子, 橘 香織, 田中 宏美, 恩地 順子, 谷 理恵子, 下間 秀晃, 後藤 彰夫
1999 年 14 巻 1 号 p.
86-89
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
乳癌自己検診の実態調査を行った。その結果,自己検診の成果が上がっていない現状がうかがえた。理由として,乳癌に対する意識や関心が低いこと,又自己検診についての正しい知識や手技方法についての理解が不十分であること等が継続に結び付かない原因と考えられた。我々医療関係者の積極的な啓蒙活動が不可欠であり,人間ドック受診時のみならず事業所へ出向いて,各種教材を使用しての指導が重要と思われる。
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新井 俊彦
1999 年 14 巻 1 号 p.
90-94
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック受診者の個々の成績から,それぞれの機能の相互関係解析を企画し,その基礎資料として,当院の人間ドック受診者の健康度を当学会の全国集計と比較し,当院の受診者の身体的特徴を調べた。
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向井 幹夫, 村上 英紀, 松崎 圭輔, 住元 巧, 高次 寛治, 鈴木 友和
1999 年 14 巻 1 号 p.
95-98
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
脳ドックにおける頸動脈超音波検査の意義を検討する目的で558名を対象に頸動脈超音波検査及び頭部MRI検査を施行した。総頸動脈は加齢に伴い血管径拡大,壁肥厚,伸展性障害を認あ,プラーク陽性率が増加した。脳虚血性変化を有する例は,高年齢,血圧高値の傾向があり,無所見例に比し頸動脈形態変化を多く認めた。これらの総頸動脈変化は心血管イベント発症以前に存在しており,脳ドックにおける頸動脈検査は有用と考えられる。
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福田 恵津子, 山本 真千子, 玉腰 久美子, 斉藤 由美子, 赤松 曙子, 高橋 宣光, 飯沼 宏之, 加藤 和三
1999 年 14 巻 1 号 p.
99-103
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック受診者におけるトレッドミル運動負荷試験施行例の5年間経過観察例について検討した。初回から陽性のまま変化しなかった例,経過中陽性に変化した例,初回から陰性のまま変化しなかった例の3群に分類した。虚血性心疾患発症の有無については,アンケート調査例も含め検討した。上記の3群については虚血性心疾患の発症は見られなかったが,アンケート調査例の中で,発症の回答が3例に見られた。
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高橋 為生, 芹澤 竜二, 西野 理英, 堀 三郎, 日野原 茂雄, 櫻井 健司, 菊田 文夫, 日野原 重明
1999 年 14 巻 1 号 p.
104-107
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
総合健診の受診者が問診質問票で回答する情報のうち,精神性や思想などのチェック項目の1つである「信仰心」の有無と生活習慣との関連について検討し,興味ある知見を得たので報告した。
「信仰心あり者」の頻度は,男女とも加齢と伴に上昇する傾向を示し,生活習慣は信仰心が「ある」受診者が「ない」受診者に比べ良好であった。「信仰心」は健康生活と関連性を有することが示唆された。
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野口 幹正, 金井 君江
1999 年 14 巻 1 号 p.
108-111
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
1997年7月から1998年6月までの当院付属健診センター一泊人間ドック受診者2,134名中,爪白癬は68名で3.2%であった。足白癬は267名で12.5%,また足爪白癬合併罹患者は33名であった。皮膚科受診を目的としていなかったドック受診者を母集団としたものであり,30代から70代における群馬県の有病率に近いものと考えた。爪白癬の内服,外用療法の治療結果の検討と併せて報告した。
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稲生 綱政, 高橋 郁夫, 進藤 剛毅
1999 年 14 巻 1 号 p.
112-115
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
1泊2日の人間ドック受診者の宿泊中の余暇を利用して,受診者の気分的な活性度〔気活度:VAD〕をアンケートで調査した。受診者403名に20項目の設問について,4段階評価により,(1) 前向きに(DS),(2) 人並みです(AV),(3) 元気です(CF)に分類した。更にこの結果を血液型,年齢,検査項目でのC~F異常との関連を調査した。DSは女性に多く,血液型とも多少関連する如くであった。CFはむしろ高齢者に多い傾向であるが,全体として検査項目と直接の関連は認めなかった。
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西野 理英, 萬澤 菜穂子, 原田 彩子, 薬師寺 すず子, 上田 貴子, 田中 美香, 鷹岡 真理子, 高橋 為生, 芹澤 竜二, 堀 三 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
116-119
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
当院では,面接支援システムを用いて健診結果の説明,生活指導の面接を行っている。アンケートなどの結果,その面接が受診者の“一次予防” に生かされているかを検討した。
人間ドックは二次予防から一次予防とその主たる目的が変化してきている。その中で私たち看護婦が受診者へ与える影響を明らかにし,よりいっそう充実した人間ドックを日指していきたい。
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渡邉 秀彦, 伊東 ますみ, 蟹江 弓子, 清水 はるみ, 山田 由美子, 大熊 ゆかり, 永田 そのか, 上口 明子
1999 年 14 巻 1 号 p.
120-123
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
当院訪問看護ステーションの対象となっている患者さんの介護者にアンケート調査を行った。回答のあった34例のうち25例は1人で介護をしており,1日も自由になれなかった。14名は自分自身が通院治療を受けていた。健康不安を感ずる人は18名であり,19名が健診を受けていなかった。介護者の健康管理には,被介護者を施設,病院に預けることによって受けられる『介護者リフレッシュドック』が有用であると思われる。
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栗田 佳紀, 猪飼 宣光, 松島 孝昌, 平松 俊造, 森 巨樹, 越沼 沙織, 江森 直衛, 銅直 利之, 猪原 則行, 甲斐 敏弘, 渡 ...
1999 年 14 巻 1 号 p.
124-127
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
上部消化管造影時の苦痛の一つにBa量の問題がある。精度を維持しつつ可及的にBa量を減らす事が出来るか調べる為Ba量を150,120,100ccのグループに分け,画像評価とアンケート調査を行った。アンケートからはBa量を減らす程,苦痛を感じる割合は減少している。画像評価では,120ccで通常の150ccと比較して良好とする評価の有意差は認めなかった。以上の事から苦痛軽減を目的として120ccのBa量は有要と思われる。
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野本 一臣, 岩井 宏方, 大坪 修
1999 年 14 巻 1 号 p.
128-130
発行日: 1999/05/31
公開日: 2012/08/27
ジャーナル
フリー
人間ドック検査成績表にデジタル化した各種画像診断の情報を入れてCD-ROM化し,通常のパソコンで閲覧できる形にして受診者に渡すことができれば,画像情報の持ち運び自体が非常に簡単であり,他の医療機関での再診の際など画像の比較が可能である。我々がこのような目的で検査結果のCD-ROM配布を始めて3年経過している。現状と今後の可能性について報告する。
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