植物性ステロールを4%溶解したジアシルグリセロールを食用油として,食事制限することなく,ふだんの食事に使用した場合の血清脂質及び身体特性に対する変化を検討した。その結果,(1)LDLコレステロールの低下,(2)HDLコレステロールの上昇,(3)高トリグリセライド血症の改善,(4)PAI-1の低下,(5) レプチンの低下,(6)皮下脂肪厚の低減が認められた。
生活習慣病予防の観点から,ふだんの食生活で摂取する脂質の栄養代謝が重要とされているが,植物性ステロールを溶解したジアシルグリセロールは,動脈硬化危険因子の改善に有効であることが明らかとなった。
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