西日本皮膚科
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32 巻 , 4 号
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図説
症例
研究
  • 笹岡 和夫
    1970 年 32 巻 4 号 p. 346-356
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    近年LEの病因を遅延型過鋭反応の主役を演ずるリンパ球の機能を通して解明しようとの試みが盛んになつてきたが,筆者はLE患者末梢血中のリンパ球を培養し,その染色体分析により本症の病因をcytogeneticな見地から究明した。SLE 12例中8例,中間型LE 3例中1例に,染色体数47で22番目の染色体のtrisomy (47,G22 (+1))が見出された。なお出現頻度は算定細胞30~50個中1~3個であつた。しかしDLEの6例全例は正常で,このような染色体異常をまつたく認めなかつた。染色体異常の発生機序としては,親からの遺伝よりは免疫担当細胞であるリンパ球の細胞分裂の過程で突然変異が生じ発現したと考えるのが妥当である。染色体異常はLEの病変がsystemicに波及拡大し,血中自己抗体を生じているが,細胞免疫能の低下している例に大部分が現われている事実より,その背景に抗体産生機構もしくは免疫学的調節機構の失調の存在することがうかがわれる。なお染色体異常が,(47,22 trisomy)という共通した1つのpatternを示すことから,これは1つの異常クローンと考えられるが,はたしてBurnetの“禁止クローン”であるか否かは免疫グロブリンとの関係そのほかの点でまだ断言できない。
  • 野中 薫雄
    1970 年 32 巻 4 号 p. 357-367
    発行日: 1970/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    尋常ざ性瘡患者92例,対照77例について血清脂質を薄層クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーによりその分画と脂酸構成分析を行なつた。脂質分析では,ざ瘡群が遊離脂肪酸,トリグリセライド画分は低値,コレステロールエステル画分は高値を示した。また総コレステロール,リン脂質は有意の差を認めなかつた。脂酸構成分析で,ざ瘡群の総脂質画分はオレン酸低値,リノール酸高値を示し,同様の変化はトリグリセライド画分のオレイン酸,リノール酸にもみられ,またざ瘡群の遊離脂肪酸,コレステロールエステル画分の脂酸構成にはとくに変化をみなかつた。以上の所見により尋常性ざ瘡患者の血清不飽和脂肪酸の異常が認められ,その変化はトリグリセライド画分に由来するものと推察された。
治験
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