当科外来分離の
Sporotrichum schenckiiを中心に,真菌形態の観察を走査型電子顕微鏡により行なつた。菌は培地よりそのままか,あるいは懸滴培養のガラスのままとり出し,
Sporotrichum schenckiiは無固定,ほかの真菌類は,一部OsO
4,KMnO
4による固定を行なつた。
Sporotrichum schenckiiはコロニー面より,胞子を単独に,または直立した胞子柄の上に生じ,胞子と胞子柄の間には,巾,長さとも約1
μの接合部が観察された。しかしながら,培地内の菌形態は観察不能であり,また,ほかの真菌々株においては,蒸着操作によると思われる形態の変化がみられた。
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