西日本皮膚科
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35 巻 , 6 号
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図説
症例
研究
  • 安野 洋一, 加賀美 潔, 矢野 武
    1973 年 35 巻 6 号 p. 707-715
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    昭和42年∼46年の5年間の京都府立医大皮膚科受診者を対象に糖尿病とclinical prediabetes(CPD)に合併する皮膚疾患について臨床的,統計的に観察した。糖尿病合併率の高い皮膚疾患には膿皮症,爪白癬,日光皮膚炎,脂漏性皮膚炎,汗疱状·生毛部白癬,慢性温疹,黄色腫,皮膚そう痒症などがあり,またCPD合併率の高いものには脂漏性皮膚炎,酒さ,掌蹠膿疱症,尋常乾癬,結節性紅斑,慢性蕁麻疹,単純疱疹,膿皮症などがあり,いずれも推計学的に有意であつた。糖尿病およびCPD合併率を比較検討した結果,真菌症,慢性湿疹は糖尿病の高血糖∼糖代謝異常に影響を受ける部分が大であり,尋常乾癬や掌蹠膿疱症などはそれ以外の要因に,また膿皮症,皮膚そう痒症などは両方に影響を受るけことが推測された。
  • 篠 力
    1973 年 35 巻 6 号 p. 716-721
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    成人顔面の皮膚炎様病変患者438人,比較のため肝斑28人,尋常性ざ瘡40人に化粧品貼布試験をおこないつぎの結果をえた。陽性率は湿疹(皮膚炎を含む) 57%,脂漏性皮膚炎62%,リール黒皮症65%,肝斑46%,尋常性ざ瘡53%であつた。接触皮膚炎ではアレルギー反応が優位を示すが,その他は24時間以上持続する強い刺激反応が多かつた。アンケート調査では貼布試験陽性化粧品除外により,81%に皮疹の軽快を認めている。化粧品はアレルギー反応と同様に刺激反応も問題となる。
  • 幸田 弘, 有吉 通泰, 鈴木 達朗, 占部 治邦, 都外川 幸雄
    1973 年 35 巻 6 号 p. 722-730
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    Cephalexin(CEX)の病原性Treponema palidum(T.P.)にたいする効果について検討し,つぎの成績をえた。
    1)実験家免梅毒にCEX 80mg/kg 1日をそれぞれ2日間,5日間および10日間経口投与し,VDRL抗体価の推移をみた。5日間および10日間投与群では抗体価の急速な下降がみられたが,2日間投与群では改善があまりみられなかつた。
    2)梅毒性睾丸炎は治療開始後10日目には治癒した。また病巣部のT.P.も治療開始後2日目にはすべて不動化されていた。
    3)TPIテストを応用して試験管内抗菌力を調べたところ,CEX 0.002μg/mlでT.P.は100%不動化,0.001μg/mlで70%の不動化をみた。
    4)混合下疳,硬性下疳,先天梅毒,早期および晩期潜伏梅毒の5症例をCEXで治療し,penicillinに匹敵する治療効果を認めた。
  • 広根 孝衛, 大槻 典男, 仲村 洋一
    1973 年 35 巻 6 号 p. 731-742
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    Darier病の皮疹にたいするビタミンA酸外用の効果を臨床的,組織学的および電顕的に検索した。0.1%ビタミンA酸含有吸水軟膏15日間塗布後,または10~14日間ODT後,皮疹は消失した。治癒状態は治療後3~5か月間持続した。治癒状態を示す部位からの生検標本は,Darier病に特徴的な組織学的諸変化の完全な消失を示した。電顕的にも棘融解像や異常角化細胞は認められなかつた。なお,ODT 10日日の電顕像では,表皮細胞におけるトノフィラメントの減みとmembrane coating granuleおよびケラトヒアリン顆粒の増加がみられたODT中止3ヵ月目には表皮全層において表皮細胞は正常像を示し,角質層の細胞は正常なケラチンパターンを示した。
治療―特集 ビタミンA酸―
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