西日本皮膚科
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36 巻 , 6 号
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図説
綜説
  • 井形 昭弘, 納 光弘
    1974 年 36 巻 6 号 p. 759-765
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
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    The neurological and psychiatric manifestations of collagen diseases, especially of SLE and periarteritis nodosa were described. One case of SLE associated with the psychiatric manifestations and choreiform movements was presented. The reports of neurological complications in the patients with SLE in Japan throughout the past 20 years were reviewed, compared with those of other countries. The incidence of neurological and psychiatric manifestations of SLE as high as that of other countries. One case of periarteritis nodosa, whose initial symptom was polyneuritis and multineuritis was also presented, and the neurological and psychiatric manifestations of periarteritis nodosa was discussed.
症例
  • 中安 清, 上田 恵一, 草場 健二, 鷲津 良道
    1974 年 36 巻 6 号 p. 766-770
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    1)73才女子の左腋窩下部に発生したtuberculosis subcutanea fistulosa(knotig-infiltrative Form)の1例を報告し,発生年令,性別,臨床症状,発生部位,発生機序,組織学的所見,診断および治療などについて文献的考察を加えた。
    2)従来の抗結核剤を使用せずミノサイクリンの内服で略治させることができた。
  • 佐藤 隆久, 児玉 圀昭
    1974 年 36 巻 6 号 p. 771-777
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    最近われわれは外歯瘻の1例を経験,これを契機に過去9年間当院歯科を受診した外歯瘻患者16名について,臨床統計的観察を試み,以下の知見をえた。
    1)性別では約1.5:1で男子にやや多く,年令別では10才台がもつとも多い。
    2)原因は約80%が齲歯に起因する。とくに下顎第1大臼歯による場合が多い。また齲歯の処置,未処理の別ではむしろ処置歯に発症例が多い。
    3)瘻孔の発生部位は,原因歯近位の下顎骨にそつた頬部に多発する。
    4)皮疹の症状はかなり多彩で外見上,少なくとも肉芽腫型,瘻孔型および膿瘍型の3型に分類しうる。
    5)一般細菌検査は7例に実施,そのうち4例にStaphylococcus epidermidisを検出したが,いずれも齲蝕未処置歯に関与していた。細菌陰性例は全例齲蝕歯の処置歯であつた。
    6)本症は確定診断までに数ヵ月ないし数年を要することがしばしばみられる。
  • 日高 義子, 河村 幸郎
    1974 年 36 巻 6 号 p. 778-782
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    寄生性毛瘡2例を報告した。1例ではTrichophyton rubrumCandida tropicalisの混合感染が疑がわれ,もう1例ではほとんど全身に苔癬様白癬疹を合併していた。2例ともにトリコフィチン反応強陽性を示した。トリコフィチン抗原を用いてリンパ球幼若化現象,およびMIFテストを試みたがいずれも幼若化現象0%,MIFテスト陰性の結果をえた。
研究
  • 宮河 昭雄, 占部 治邦
    1974 年 36 巻 6 号 p. 783-786
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    モルモット表皮抽出液中にはendonuclease typeのdeoxyribonuclease(DN ase),exonuclease,nucleotidase(phosphatase)が存在していた。表皮でのDNA catabolismは,まずendonucleaseにより高分子DNAはoligonucleotideに分解され,exonucleaseでnucleotideに,さらにnucleotidaseによりnucleosideへと崩壊をうけることが明らかとなつた。DNAの崩壊分解は260~270nmに吸収帯をもつ物質であつたが同定するにはいたらなかつた。
  • 庄司 昭伸
    1974 年 36 巻 6 号 p. 787-790
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    透明なセロファン粘着テープを用いて皮膚糸状菌の顕微鏡標本を作成し,同定法として使用できることを確め,永久標本になりうることを確認した。本法は予備的検査法としては優れているが,永久標本にはカバーグラスに接着剤を塗る簡便法,操作が複雑で日数を要する懸滴培養,slide culture,被いガラス培養によらねばならないとされていた。しかし本法ではセロファン粘着テープ(ニチバン)を用いて,斜面培地あるいは巨大培養のコロニーから直接的に簡便かつ迅速に標本が作成できると同時に,暗所に保存し約1年間経過するも顕微鏡所見にほとんど変化を認めず,永久標本としての価値があると判断した。
  • 古屋 英樹
    1974 年 36 巻 6 号 p. 791-798
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    進行性指掌角皮症の患者と健康者の指腹の活動汗腺数をhygrophotographyで観察し比較した。本症患者の罹患指は健康指よりも活動汗腺数が少なく,また症状の強い指ほど活動汗腺数は少ないようであつた。患者の健康指と健康者との間には差はなかつた。健康者の左右の指の間には差はなかつた,また夏と冬の差もなかつた。健康女性におこなつた10日間の液浸実験(43℃の湯,12℃の水,22℃のライポンF溶液)で中性洗剤であるライポンF液が活動汗腺数の減少をもたらした。本症にみられる発汗障害は二次的なものと思われる。
  • 早川 律子, 上田 宏, 井沢 洋平
    1974 年 36 巻 6 号 p. 799-803
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    健康人女性7名と女子顔面黒皮症12例における前額部の皮脂を採取し,総皮脂量,過酸化脂質量を測定した。また女子顔面黒皮症7例につい初診時と軽快時の皮脂を採取し,総皮脂量,過酸化脂質量の変化を観察した。皮脂の採取はcup methodを用い,抽出液はエーテル·メタノール溶液を用いた。採取条件は25℃,湿度70%でおこなつた。女子顔面黒皮症では健康女性にくらべて,過酸化脂質量,過酸化脂質量/総皮脂量の比の著明な上昇を認めたが,総皮脂量の減少にかんしては統計学的に有意差を認めえなかつた。女子顔面黒皮症の軽快時には,皮脂量,過酸化脂質量ともにほぼ正常値を示した。初診時にくらべて統計学的に5%の危険率で有意差が認められた。以上の結果より,皮脂中の過酸化脂質の上昇が,女子顔面黒皮症の発症の過程において一役をになつているものと推論した。
  • 長野 拓三, 蓮尾 統子, 山崎 知行, 庄司 侯子, 山崎 治美
    1974 年 36 巻 6 号 p. 804-812
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    41人の慢性蕁麻疹患者にたいし,(1)アレルギー体質指数,(2)アレルゲン皮内テスト(吸入抗原38種),(3)他のアレルギー性疾患の合併,(4)血液一般,(5)検尿·沈渣,(6)検便,(7)GTT,(8)胃液酸度,(9)ICG,(10)肝機能,(11)腎機能,(12)副腎皮質機能,(13)甲状腺機能,(14)血清免疫学検査,(15)免疫グロブリン測定,(16)蕁麻疹の誘因調査,(17)蕁麻疹患者の嗜好調査を実施した。
    (1)遷延化因子として,アレルギー性素因または体質が重要な因子と思われる。
    (2)皮内テストで,誘発例3人,P-K陽性抗原確認例3人,計6人(17%)にレアギンを証明しえた。
    治療成績(1)レアギンを証明しえた症例の特異的減感作療法の効果は良好であつた。(2)非特異的減感作療法を含めて,減感作療法の治療成績も比較的良好な結果をえた。
  • 長野 拓三, 蓮尾 統子
    1974 年 36 巻 6 号 p. 813-815
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    PSP·ICGの両検査と,肝·腎·心機能検査を実施しえた33人の患者を対象にしてPSPとICGの相関性について検討し,つぎの結果をえた。PSP2時間値が85%以上を示した17人のうち,10人(59%)にICGの低下を認腎めた。そのうち,4人に実施したCPAHは全例とも低下を示した。このことから,血漿流量がたとえ低下していても,肝から排泄されるはずの一部PSPが肝排泄能低下のために,結果的にPSP2時間値が代償性に上昇するものと解釈される。それゆえ,PSP2時間値が85%以上を示す場合には,肝機能障害の可能性を示すものとして重視する必要がある。
  • 島雄 周平, 清水 康之, 三原 基之, 蓮尾 統子, 矢崎 誠一, 臼井 敏明, 河本 裕子
    1974 年 36 巻 6 号 p. 816-824
    発行日: 1974/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    1)尋常乾癬など5例に0.025% 17α-desoxymethasone 5mg)によるODTを連日7日間おこない,毎日血清11-OHCS,尿中17-OHCS値を追求するとともに,循環好酸球数,血糖値についても検討した。2)血清11-OHCS値は全例において,ODT開始の翌日から明らかに減量し,ODT継続中減量状態が続くのが観察されたが,その程度は0.25%の同軟膏の場合に比べて軽かつた。3)循環好酸球数の減少,血糖値の上昇の認められた例もあつた。4)この副腎皮質機能抑制現象は一的で,ODTが中止されると正常化した。5)以上の結果から,barrier zoneの損傷が考えられる皮疹を有する尋常乾癬患者などにおいては,0.025% 17α-desoxymethasone軟膏を20g/day ODTの型で用いた場合,副腎皮質機能抑制を惹起するに十分な17α-desoxymethasoneの経皮吸収がおこるといえる。b)本軟膏によるODTの臨床効果は優れていた。
治療
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