西日本皮膚科
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39 巻, 5 号
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図説
綜説
  • 北村 包彦
    1977 年 39 巻 5 号 p. 679-680
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    The 209 th Meeting of the Nagasaki Regional Society of the Japanese Dermatological Association was held on 24 th April 1977 in honor of Prof. Dr. M. Nogita who retired a month ago from the office of director of the Dermatological University Clinic, Nagasaki. This is a recollection and supplementary remarks on acropigmentatio reticularis which I made at this Meeting. It has been 34 years since we found in Nagasaki the first case of this disease and published it in 1943 as a kind of symmetric acral dyschromatosis. Acropigmentatio reticularis is now seen at times in Japan. Consisting of small, slightly sunken, uniformly brown macules which appear along furrows of the skin surface and inlaid with smallest, not pigmented, not depressed, normal skin areas, it forms a peculiar pigmentary network mainly on the external surfaces of the distal parts of extremities. Its existence universally in the world was first confirmed 1976 by Griffiths who found it in Iranians, Englishmen and negros. Histologically, besides atrophy of the epidermis and epidermal melanin deposition hitherto mentioned, Griffiths saw an increase in the number of clear cells in the basal region of the epidermis and no evidence of pigmentary incontinence in the upper dermis. According to Griffiths acropigmentatio symmetrica of Dohi, an another characteristic acral pigmentation seen in Japan, has also been recognized in 1952 by Gartmann and in 1964 by Siemens in Europians. However, the descriptions and photographs in the originals of both authors give us the impression that their cases are somewhat different from the prototype of Dohi's as well as of Kitamura's acropigmentation. In this respect Toyama told us once his opinion that among the Japanese with moderately dark skin there are various pigmentary disorders which can not be found or are disregarded in the whites and negros. From the theoretical point of view it should be said that all these pigment anomalies, especially as hereditary diseases, can occur in the whites, negros and any other races in the same way as in the Japanese.
  • 笹井 陽一郎, 古賀 英昭, 永田 正和
    1977 年 39 巻 5 号 p. 681-690
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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症例
  • 御子柴 甫, 大久保 正己, 若松 勝雄, 二条 貞子
    1977 年 39 巻 5 号 p. 691-695
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    患者は37才男性, 初診(昭和46年3月)の約25年前より左頬部に小指頭大の皮疹が出現, 緩慢に拡大した。高校生のころに右頬部にもさらに皮疹が生じた。境界明瞭な扁平に隆起した淡紅色の皮疹であり, びまん性に鱗屑, 血痂をのせる。表面はほぼ均一, やや密な顆粒状を呈する。組織片よりAlternaria alternataを分離した。組織学的検査にて巨細胞をふくむ肉芽腫性炎症であり, 菌要素は巨細胞内では空胞状, 細胞外では黄色調にみえ, 大型の円形物質として認められる。PAS染色にて円形物質は壁のみが, あるいは全体が陽性に染まる。
  • 船橋 俊行, 石川 信昭, 細野 純
    1977 年 39 巻 5 号 p. 696-700
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    歯牙の症状を欠き診断が困難であつたため皮膚科医による検査や治療をうけても治癒しなかつた4例の外歯瘻を報告した。しかしその後歯科的検索を行ない, 歯性化膿性炎症にたいする歯科治療を行なつた結果, 瘻孔よりの排膿が止まり治癒した。
  • 長尾 貞紀, 我妻 亜喜雄, 橋本 憲樹, 稲葉 鐘吾, 飯島 進, 山田 敏雄, 三浦 則正
    1977 年 39 巻 5 号 p. 701-711
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    数年にわたる臀部の硬結, 膿瘍, 瘻孔, 色素沈着, 瘢痕を呈する4症例を記載した。組織学的には基本的に慢性炎症を呈し, 特異的肉芽腫は呈しない。細菌学的に一般細菌が証明されるが, 結核菌, 真菌は陰性である。文献的考察の結果これらはpyodermia chronica abscedens et suffodiens hidradenitis suppurativa, acne conglobata, pyodermites fistuleuses chroniques périanales, pyodermia fistulans sinifica, acne conglobata et sinifica, pyodermia chronica sinificans, chronic perianal pyoderma, Enterokokkengranulomとして記載されているものであつて, これらはすべて本態的に同一疾患であり, 「臀部慢性膿皮症」としてまとめうるものと思われた。
  • ―脳室腫瘍をともなつた例―
    仲村 洋一, 石黒 修三, 丸川 忍
    1977 年 39 巻 5 号 p. 712-718
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    症例は Bourneville-Pringle母斑症の16才の少年で, 顔にいわゆる脂腺腫があり, 下肢に小白斑もみられる。初診の数ヵ月前より脳圧亢進症状が現われ, 開頭術を施行, 右側脳室腫瘍を剔除した。腫瘍は組織学的にsubependymal giant-cell, astrocytomaと同定された。術後ベータトロン(総量5700rads)を照射した。その後2年経過したが, 脳腫瘍再発の兆はない。
  • ―自験例10例と本邦文献例からの考察―
    川津 智是, 川津 友子
    1977 年 39 巻 5 号 p. 719-724
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    組織学的に結節性動脈周囲炎(PN)の所見を示す炎症性皮膚結節10例について皮膚, 皮膚以外の臨床像, 臨床検査成績, および臨床経過を調べた。その結果, 臨床症状には症例による差異がみられ, 軽度の腎症状, 高血圧が認められる症例やベーチェット病の疑いが持たれる症例などが認められた。初診後2ヵ月から5年6ヵ月間の観察で生命にたいする予後は良好であつたが, 皮膚症状は難治であり, 有病期間が30年を越える症例もみられた。自験例と文献的考察により皮膚型PNの独立には再考の余地があると考えられた。
  • 益田 勤, 小玉 肇, 武 誠
    1977 年 39 巻 5 号 p. 725-728
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    55才女性に発症したxanthoma disseminatumを報告した。Xanthoma disseminatumの疾患概念について簡単な考察を加えた。また本疾患組織内の脂質の由来について考えた。
  • 洲脇 正雄, 武 誠, 小玉 肇
    1977 年 39 巻 5 号 p. 729-732
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    52才 type IV hyperlipoproteinemiaで顔面, 躯幹, 下肢にそれぞれ毛孔の開口を有する小指頭大までの毛包一致性の黄色腫が散在性に出現し, 組織学的に毛包周囲性に泡沫細胞および組織球の集塊を認めた。本症例はPirroziらの主張するperifollicular xanthomatosis に一致するが, 著者らはeruptive xanthomaの表現型のことなる亜型と考えた。食事療法とクロフィブレートの内服により血清脂質値は改善したが, 黄色腫は急速には反応せず約3年間の経過で消失した。
  • 畑 清一郎
    1977 年 39 巻 5 号 p. 733-736
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    63才男子の左下腿下方内側に7, 8年前より発生した, 黒褐色疣贅状外観を呈したhidroacanthoma simplexを報告し, 本症およびその他の表皮内汗管由来の腫瘍につき簡単に述べた。
  • 篠島 弘, 野波 英一郎
    1977 年 39 巻 5 号 p. 737-741
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    2才, 58才, 61才の女性にみられたeccrine hidrocystomaの3例を報告し, あわせて本邦報告52例についてその臨床, 組織学的所見, 発生病理, 鑑別診断につき考察を加えた。自験3例はともに真皮上層のsenile elastosisが著明であり, 本症の発生に皮膚老化現象が関与している可能性もある。
  • 清水 康之, 島雄 周平
    1977 年 39 巻 5 号 p. 742-745
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    51才男子, 工員の両下肢, 両前腕を中心に数年間, くり返し生ずる紫斑病を報告した。本症例は肺結核の治療後に続発した気管支拡張症を合併しており, 血清蛋白量は正常であるが, 血清γ-グロブリンの非常なる高値, 赤沈値の高度促進などの症状を呈しいわゆる高γ-グロブリン血症性紫斑病と考えられた。組織学的にも従来の報告のように真皮中層より深層, 皮下組織にかけて細血管の血管炎の像を呈した。約2年の長期間にわたり副腎皮質ホルモンの内服, ACTH, イムラン, 各種末梢循環改善剤, 血管補強剤の投与を行なつたが, 臨床症状および検査成績の改善はまつたく認められず, 安静にしているときにのみ紫斑の減少がみられた。
  • 西野 健一, 大島 良夫
    1977 年 39 巻 5 号 p. 746-749
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
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    症例1 18才女子, 14才の時から右下肢に淡紅色斑が出現し, 陸上競技を始めた16才ころからしだいに中枢性に拡大してきた。長時間の歩行によりしびれ感と膝窩内側に自発痛を訴える。血管造影で健側に比べてやや血流の遅延を認めただけで血管の異常はなかつた。組織学的には血管成分の増加を認めず, ほかの検査にも異常はなかつた。症例2 15才女子, 12才の時両足首に鶏卵大の淡紅色斑が出現し, バレーボールを始めた14才ころから紅斑が四肢中枢側に拡がつてきた。自覚症はない。自律神経機能検査で, 副交感神経不安定状態を認めたが、血管造影などに異常は認められず, 組織学的にはなんら正常皮膚と変わらなかつた。
研究
  • Diflucortolone 21-Valerate 外用剤臨床研究班
    1977 年 39 巻 5 号 p. 750-760
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    17α位OH基を欠くコルチコステロイドの誘導体であるdiflucortolone 21-valerate(DFV と略記)を0.1%含有する軟膏およびユニバーサルクリーム(W/0型)の有用性を30施設の共同研究としてopen studyで検討した。578症例が解析対象となり, 下記の成績を得た。
    1) 湿潤型湿疹, 苔癬化型湿疹, 尋常乾癬, 掌蹠膿疱症, 手の湿疹皮膚炎を解析対象として施行したhalf side test (対照薬0.12% betamethasone valerate軟膏, BTV軟膏と略記)により, 0.1%DFV軟膏は湿潤型湿疹群では優劣の比較で, 尋常乾癬では優劣比較と全般改善度の比較で, BTV軟膏より優れ, また全症例における有用性の判定の比較でも BTV軟膏より優れるという結果を得た。ただし苔癬化型湿疹皮膚炎では両外用剤間に有意な差を認めなかつた。なお二重盲検試験は現在進行中である。
    2) このほか手の湿疹皮膚炎, 脂漏性皮膚炎痒疹群, 紅皮症, 慢性円板状エリテマトーデス, アミロイド苔癬, 扁平紅色苔癬などでもDFV軟膏および同ユニバーサルクリームの臨床効果を検討, その結果いずれにおいてもかなり高い皮疹改善効果がみられ, 高い有用率が認められた。
    3) 4%の症例に外用局所の副作用の発生をみた。
  • 重見 文雄, 倉本 昌明, 花川 寛, 福原 健佐
    1977 年 39 巻 5 号 p. 761-763
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    酵素外用剤(エレース)はその適応病巣の性質上, よく抗生物質, 消毒剤などと併用される。今回は比較的頻用されると思われる抗生物質, 消毒剤など18剤を選び, エレースのフィブリン分解活性にたいする薬剤による影響をフィブリンプレート法で検討した。選んだ10種の抗生物質のうち, ゲンタシンは比較的強い線溶抑制作用がみられ, パニマイシン, クロロマイセチンゾルにもわずかに抑制作用がみられた。消毒剤ではイソジンを加えると, エレースの線溶活性はまつたく認められず, カメレオン水にも抑制作用がみられた。しかしリラシリン, ポリミキシンB, ビクシリン, カナマイシン, オロナインKなどは逆にエレースの線溶活性を増強した。
  • 蜂須賀 裕志
    1977 年 39 巻 5 号 p. 764-766
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    副腎皮質ステロイドの白癬にたいする影響をin vitroで調べた。水溶性ステロイド4種では大体力価に応じて発育の抑制がみられた。ステロイド原末5種ではそれぞれのステロイド間に差はなく, 発育を抑制しなかつた。また発育速度でも著明な差はみられなかつた。したがつてステロイドは白癬にたいして直接の作用はないと考えたい。
  • 森 俊二, 兼松 勲, 米虫 節夫
    1977 年 39 巻 5 号 p. 767-774
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
  • ―とくに諸臓器ならびに血液の変化を中心に―
    武田 克之, 白石 聰, 田中 雅祐, 阿井 清一, 倉本 昌明
    1977 年 39 巻 5 号 p. 775-784
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    0.12% Betamethasone valerate (B-V), 0.025% fluocinolone acetonide (F-A), 0.05% fluocinolone acetonide acetate (FAA)および 0.5% clobetasol propionate (C-P)の4種の外用コルチコイドをラットの背部皮膚に1日1回, 約0.2gを2週間連日塗布し, 全身におよぼす影響などについて比較検討した。体重の変動, 途中死亡数, 胸腺, 副腎, 脾, 骨髄, 塗布部皮膚, 血液像などの変化を指標に検討した結果, FAA>F-A>C-P>B-Vの順に影響が強くMcKenzie法による血管収縮活性値の強さの順位とはかならずしも平行しなかつた。本実験においてはいずれのステロイド外用剤も臨床濃度で諸種の全身的影響を観察したところから, 局所外用にあたつても経皮吸収による全身的影響を考慮する必要があり, 大量長期連用には慎重であらねばならない。
講座
統計
  • 苅谷 英郎, 岩津 都希雄
    1977 年 39 巻 5 号 p. 790-794
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    A statistical survey on 100 cases of sporotrichosis at the Dermatological Clinic of Chiba University Hospital from May, 1965 to June, 1975 was reported. The proportion of sporotrichosis to the total number of outpatients and to the total dermatomycoses was 0.14 % and 1.8%. It has gradually increased since 1969. A higher percentage of patients was distributed in the patients less than 11 years old and more than 40 years old. Females were more affected than males. Half of the cases occured in farmers. Geographic distribution was remarkable. 44 cases had a history of injury. 62 cases showed the cutaneous lymphatic type and 38 cases showed the localized cutaneous type. The face and upper extremities were most affected. The sporotrichin test was positive in 41 of 42 cases. The causative organism in section of tissue was demonstrated in 97 of 99 cases.
  • ―III. 女子顔面黒皮症について―
    内平 孝雄
    1977 年 39 巻 5 号 p. 795-800
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル フリー
    By clinical and statistical analyses of the patients of melanosis faciei feminae observed at the dermatological clinic of Yamaguchi University Hospital for 10 years, from 1964 to 1973, the following results were obtained: 1) the outpatients observed in this period were 29,440 in number and comprised 191 cases of melanosis faciei feminae (0.6%); 2) the number of cases as well as the incidence rates of this disease per year showed a small peak at 1966 and a higher peak at 1972; 3) the number of cases per month was large in May, April, June, March and October in the order of decreasing frequency, and small in November and December; 4) the cases as well as the incidence rates of this disease at the age decade were found positively from the third decade, and increased in number rapidly at the fourth decade, reaching the highest peak at the fifth decade; 5) of 39 patients who had been tested by patching various cosmetics, 25 cases (64.1%) were positive; 6) make-up cosmetics were mostly patch-tested and creams, beauty washes and cosmetic emulsions followed them in the order of decreasing frequency, and cosmetic emulsions, make-up cosmetics, beauty washes and creams were most frequently found positive by patch testing in the order of decreasing frequency.
治療
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