西日本皮膚科
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41 巻 , 2 号
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図説
綜説
シンポジウム—ステロイドと真菌症—
  • 占部 治邦
    1979 年 41 巻 2 号 p. 222
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
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  • 原 宜之
    1979 年 41 巻 2 号 p. 223-225
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    ステロイドと関連して白癬および皮膚カンジダ症を検討したが, ステロイドによる症例の増加は明らかではなく, むしろステロイドによる非定型像をしめす症例あるいは異型症例の増加が目立つた。
  • 本房 昭三, 真崎 治行, 田中 裕幸
    1979 年 41 巻 2 号 p. 226-229
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    モルモット, マウス, ヒトに実験的に白癬を形成し, 白癬にたいするステロイドの影響について検討した。ステロイドは白癬を増悪させることは明らかであり, その要因としては細胞性免疫における感作成立の抑制および免疫機能の発現の抑制と, 抗炎症作用すなわちマクロファージおよび好中球の働きを抑制することが主体をしめるものと考えられる。
  • 末永 義則
    1979 年 41 巻 2 号 p. 230-236
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
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    白癬にたいするステロイドの影響を臨床例をもとに報告した。白癬病巣はステロイドによつて, 初期には一過性に炎症症状が減退するが, 拡大し, 非定型的となる。時には深在性白癬となる例もある。報告した深在性白癬は白癬性毛瘡3例, チェルズス禿瘡1例, 白癬性肉芽腫1例であり, 組織学的に白癬性毛瘡, チェルズス禿瘡では毛嚢内に, 白癬性肉芽腫では真皮内に豊富な菌要素がみられた。
  • 岡部 知洋
    1979 年 41 巻 2 号 p. 237-241
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
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    モルモット, マウス, ヒトに閉鎖密封法でCandida albicans生菌を接種し, 実験的皮膚カンジダ症を生じさせて, ステロイドとくに外用剤の影響について検討した。モルモット, マウスにおいてはもともとありえない病変を生じさせて行なつたため, 明確な結果をしめしがたいが, 今回行なつた実験の限りでは皮膚カンジダ症にたいしてステロイド外用剤と基剤の間に有意差はみられなかつた。ヒトではステロイド外用剤はC. albicansによる炎症反応をわずかではあるが抑制した。またステロイドによる止痒効果は十分認められた。カンジダ症は臨床面からも考えられるように環境因子の影響がほとんどであり, ステロイド外用剤が関与する影響は微々たるものと考えた。
  • 名嘉真 武男
    1979 年 41 巻 2 号 p. 242-245
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
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    著者らは昭和48年1月から昭和53年8月までの6年8ヵ月間の皮膚カンジダ症1727例について病型分類をおこなつた。ステロイド外用剤ともつとも関係が深いと考えられる乳児寄生菌性紅斑とカンジダ性間擦疹が多く, とくに乳児寄生菌性紅斑ではステロイド外用に起因する汎発型がしばしば観察されるほか口囲カンジダ症, カンジダ性毛包炎, 口唇カンジダ症が少数ながら散見されるようになつた。またステロイド外用の既往のあるものが乳児寄生菌性紅斑で96%, カンジダ性間擦疹で83%, さらに他疾患とくにステロイド外用を行なつている口囲, 肛囲, 間擦部の病変にカンジダ症が続発している症例が多く, また乳児カンジダ症と入浴との関係が深いことをしめした。試験管内実験ではデキサメサゾン, ベタメサゾン添加サブロー培地ではCandida albicansの増殖は促進されるが, 非ステロイド抗炎症剤のbufexamacはC. albicansの増殖曲線にはなんらの影響もあたえないことをしめした。臨床的にもステロイド外用を受けた皮膚カンジダ症の病巣は汎発化の傾向をとり多数の衛星状に点在する丘疹, 膿疱が特徴的な所見であることをスライドで供覧した。
症例
  • 武石 正昭, 桐生 博愛, 西尾 一方
    1979 年 41 巻 2 号 p. 246-248
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
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    本邦第1例と思われるjuvenile spring eruptionを報告した。患者は7才の男児で, 3才のころから春先に両側耳介に痒性皮疹が出現するようになつた。皮疹は紅斑として始まり, その中に集簇性の丘疹, 水疱が生じ, しだいに結痂して数週間で自然消退するという経過をとつた。外国におけるこれまでの報告例をもとに本症の特徴をまとめると, 1) 早春に出現し, 2) 5∼12才の男子に好発し, 3) 集簇性の丘疹, 水疱が耳輪部に生じ, 4) ウイルス感染によるものではなく, 5) 病理組織学的には多形紅斑の像をしめし, 6) 数日∼数週間の経過で瘢痕を残さずに自然治癒するなどの点があげられる。原因は不明であるが, 寒冷と紫外線照射の組み合わせが重要な役割を演じている光線皮膚症の1型とみなされている。
  • 岡田 哲哉, 川津 友子, 右近 幸一, 石原 由紀
    1979 年 41 巻 2 号 p. 249-253
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    54才家婦に生じた1例を報告した。13才ころから両手掌, 足蹠に徐々に進行する角化症があり, 44才ころから右足蹠に外傷後, 自覚症状のない褐色斑を発生した。色素斑は直径1.5cm, 類円形で, 色調の濃淡があり, 健常皮膚へのしみだし現象もみられた。メレダ型の掌蹠角化症に合併した悪性黒色腫と考え, 広範囲切除, 植皮術を施行した。病理組織学的には表皮基底層に多量のメラニン顆粒や空胞化細胞, 異型メラノサイトが不規則にみとめられ, 電顕的にはメラノソームの増加がみられた。
  • 長尾 洋, 益田 勤, 高岩 堯
    1979 年 41 巻 2 号 p. 254-257
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    57才男子の左頸部に生じた単発性のreticulohistiocytic granulomaの1例を報告した。治療をかねて全摘したが, その組織像は組織球系細胞と特徴的な巨細胞の増殖からなる肉芽腫様病変であつた。また, 本症とmulticentric reticulohistiocytosisとの差異について文献的考察をおこなつた。
  • 沼田 恒実, 稲田 修一
    1979 年 41 巻 2 号 p. 258-263
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Juvenile xanthogranuloma(JXG)の単発例を報告し, 文献的に集計した本邦における本症単発例36例について多発例との比較を中心に検討した。症例は2ヵ月男子で生下時より右下口唇から右顎下部にかけて, 2.0×4.5cm大の扁平でやや隆起し, 表面平滑な黄紅色腫瘤が存在した。初診までの2ヵ月間にとくに変化なく, 当科にて生検を施行した。組織所見は真皮中層から下層にかけて組織球, 線維芽細胞を主体とし, 一部に好酸球や異物型巨細胞を混じる密な細胞浸潤がみられた。検査成績, 家族歴に異常なく, 病理組織学的所見などよりJXGと診断した。なお, 皮疹は生検施行後約15ヵ月の経過にて自然消退した。本邦単発例は多発例に比較し発症年令がやや高く女子例でその傾向が著明な点, 皮疹がやや大である点, 合併症が少ない点など若干の相違はみられたが, 発症などに関して単発例と多発例の間に本質的な差は見い出せなかつた。
  • 田中 章, 洲脇 正雄, 山本 康生, 高岩 堯
    1979 年 41 巻 2 号 p. 264-267
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    現時点では原発性皮膚骨腫と思われる1才1ヵ月女児, および9ヵ月女児に生じた2例を報告し, Albright’s hereditary osteodystrophyとprimary osteoma cutisの関係などにつき若干の考察を加えた。
  • 徳山 翠, 高岩 堯, 福代 新治
    1979 年 41 巻 2 号 p. 268-272
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    50才の婦人で, 17才ころより両手背にわずかに鱗屑を付す粟粒大の丘疹を生じ, まもなく全身に拡大した。25才ころよりおもに頸部および上肢に紫褐色網状色素沈着を生じ, 色素沈着部が皮表より陥凹した臨床像を呈してきたが, これらの皮疹は漸次消退し痕跡程度となつた。しかし, 46才ころより左大腿に手掌大の境界比較的明瞭な紅斑局面が発生し, 両大腿にも同様疹が拡大してきた。臨床所見および組織学的所見より, parapsoriasis lichenoidesからparapsoriasis en plaquesへ移行した症例と考えられ, 若干の考察を加えて報告した。
  • 多田 讓治, 小玉 肇, 高岩 堯
    1979 年 41 巻 2 号 p. 273-278
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    顔面に限局して多発し, 組織学的に定型的なリンパ濾胞様構造をしめした68才男子例を報告した。皮疹は大小種々の丘疹あるいは結節で, これらが顔面全体に集簇することなく, 散在性に多発していた。諸種検査では相対的リンパ球の増加, γ-グロブリンおよびLDHの軽度上昇以外には異常は認められなかつた。生検後一部の皮疹は消退し, その後バイシリン内服にてかなり軽快した。また, 1978年8月までに集計しえた118例に自験例を加えて統計的観察を行ない, 本症の概略をのべた。
  • 松下 隆行, 赤松 真, 岸本 三郎
    1979 年 41 巻 2 号 p. 279-283
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    20才男子の陰嚢皮膚に大小種々の結節がみられ, 組織学的所見よりepidermoid cystからの2次的石灰沈着症であることを知りえた症例を報告した。陰嚢の多発性石灰沈着症のうち特発性とされているものの中には嚢腫よりの栄養障害性皮膚石灰沈着症が含まれている可能性があると考える。
研究
  • 熊野 修治, 溝渕 博司, 上田 俊明, 小倉 良平
    1979 年 41 巻 2 号 p. 284-290
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Mycophenolic acidはpurine代謝系に関与するIMP脱水素酵素およびGMP合成酵素を阻害することによつて, 核酸合成を抑制することが知られている。われわれはこのmycophenolic acidをモルモットに経口投与し, 表皮におけるpurine代謝系がいかなる影響を受けるかを, purine代謝系に関与する諸酵素および遊離nucleotideを測定することにより検討を加えた。モルモット表皮中のDNAは, MPA投与群で約10%の低下をしめし, MPAが核酸合成を抑制したと考えられた。またXMP-phosphataseの活性の上昇と, xanthine oxidaseの活性低下が認められたが, salvage酵素の代償的な活性上昇は今回のわれわれの実験条件下では認められなかつた。高速液体chromatographyを用いての遊離nucleotideの検索では, control群とMPA投与群で有意の変化を認めることはできなかつた。
  • 高安 進, 新海 浤, 赤木 正志
    1979 年 41 巻 2 号 p. 291-298
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    白癬68例, カンジダ症2例の病巣材料を皮膚糸状菌分離培地DTMに培養し, 皮膚糸状菌およびCandidaの分離培養培地としての有用性について検討した。DTM上に白癬菌の発育した場合には平均4.9日で明確な白色糸状菌集落が認められ, 平均6.3日で培地は強く赤変し, 従来用いられた培養方法よりもはるかに迅速, 適確に白癬菌の発育を確認することができた。DTM上の白癬菌の発育はきわめて良好であり, 同時に発育する雑菌の数およびその発育は抑制され, 目的とする白癬菌の検出はきわめて容易であつた。白癬菌の分離率は65%であつた。皮膚糸状菌はDTM上で特有の集落型をしめすために, asteroid型のTrichophyton mentagrophytesはその集落の外観によつて適確に同定することが可能であつた。
  • 蜂須賀 裕志, 笹井 陽一郎, 山形 徹哉, 田中 智久, 野田 寛治
    1979 年 41 巻 2 号 p. 299-302
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    発熱シート(エルヒッチェン)を家兎の背部に貼付し, 皮膚表面, 皮下組織(深さ約3mm), 筋肉(深さ約8mm)および直腸の温度を測定した。発熱シート貼付による皮膚表面温度の上昇にともなつて, 皮下組織および筋肉の温度も上昇し, 発熱直後の発熱シートでは貼付後40分でほぼ一定の温度に達し, それぞれ約43℃, 約48℃, 約41℃を示した。前記温度の持続時間は1.5∼2時間であつた。発熱シートでは貼付後20分でほぼ一定温度に達した。
  • 小田 嘉彦
    1979 年 41 巻 2 号 p. 303-315
    発行日: 1979/04/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    プレドニソロン投与が脂肪細胞に与える影響を明らかにするため, ニュージーランド系白色成熟雄家兎をプレドニソロン投与前, 隔日投与1週間, 2週間, 3週間および4週間の5群に分け, それらの各脂肪細胞を走査電顕的に比較検討した。プレドニソロン投与各群の脂肪細胞は投与前群の細胞に比較して大きさには著明な変化がみられなかつたが, 細胞表面における球状小体は投与日数の増加とともに増加し, さらに小型化する傾向をしめした。隔日投与1週間目より, 細胞質内脂質滴の中央部に内壁が海綿状構造を呈する陥凹を有する脂肪細胞が出現しはじめ, さらに投与日数の増加とともにその陥凹は大きくなり, 逆に陥凹周囲の無構造層は狭小化する傾向をしめした。隔日投与2週間目より脂質滴内に内壁が平滑で多数の球状小体を内包する陥凹を有する脂肪細胞が出現しはじめた。それら球状小体の直径は中央部のものは小さく, 辺縁部のものは大きい傾向をしめしたが, 隔日投与3および4週間目ではその直径がいつそう小さくなり, 均一化する傾向をしめした。
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