尋常乾癬患者26例の末梢血中のIgG, IgA, IgM,
β1c/
β1aならびにT cell, B cell, IgG-FcR
+ T cellを測定し, 対照群24例と比較したところ, 乾癬患者群は対照群に比しIgA高値とT cell百分率の低下が有意に認められた。また乾癬患者群のIgA高値は罹病期間, 皮疹分布範囲, 発疹型, 最大皮疹の状態(検査時)のいずれとも相関を示さず, T cell百分率については皮疹分布範囲に比例して低下, IgG-FcR
+ T cell百分率については正常範囲内ではあるが, 皮疹分布範囲に比例して上昇する傾向が認められた。さらにT cell百分率は局面型のものが滴状型のものに比し有意に低下する傾向がみられた。
抄録全体を表示