西日本皮膚科
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42 巻 , 4 号
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図説
綜説
症例
研究
  • 梁瀬 恵子, 今村 貞夫
    1980 年 42 巻 4 号 p. 627-632
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    薬疹患者62名につき, 皮疹とimmune complex (IC)の関係について検討した。125I-C1q binding test, 血小板凝集試験, solid phase conglutinin binding testのいずれの方法においても薬疹患者の約半数に健康人グループの平均値の2sdを上まわる高値のICが認められた。原因薬剤は何であれ, 皮疹別には主としてmaculopapular type, erythema exsudativum multiforme (EEM) typeなどに高値を示す傾向がみられた。皮疹部におけるimmunoglobulinあるいは補体の検索では, EEM type, maculopapular typeのdermoepidermal junctionや真皮内血管壁に, またlichen planus typeのcolloid bodyに, IgG, IgM, IgA, C3の沈着がみられた。さらに血中ICは皮疹の消長と相関関係にあり, 皮疹最盛期には高値を示したICも皮疹の消退とともに低下する傾向を呈した。なお薬剤内服中で薬疹の出現していないグループのIC値は正常範囲内にあつた。以上の結果から, ある種の薬疹の発現には, ある種のICが何らかの役割を呈しているのではないかと考えた。
  • —とくにSporothrix schenckiiの菌体抽出物質による沈降反応について—
    池谷 精司
    1980 年 42 巻 4 号 p. 633-640
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Sporothrix schenckiiより抽出した水溶性物質(多糖体および核酸を主成分とする)を抗原とし, スポロトリコーシス患者26名に対し沈降反応を実施し, 同時に本菌の培養期間の長短が抗原性におよぼす影響を追求した。
    1) 培養期間別抗原による血中抗体検出率は9週抗原, 13週抗原, 17週抗原が高く本症患者11名に行なつた46回の沈降反応でともに42回陽性(91.4%)を示した。反応の強さは9週抗原がもつとも強く, 上記3抗原の中では非特異反応は9週抗原においてもつとも低く, 対照血清1,136名のうち38名(3.3%)にすぎなかつた。すなわち9週抗原がもつとも優秀な抗原であつた。
    2) 本症治癒後における沈降抗体は, 固定型では長く存続する傾向にあり, リンパ管型では病巣治癒とともに陰性化する傾向がみられた。
  • —PCB投与ラットの血液, 肝ポルフィリン体分析—
    本多 哲三, 下山 時生, 村山 史男, 大神 太郎, 吉田 彦太郎, 野中 薫雄
    1980 年 42 巻 4 号 p. 641-646
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Polychlorinated biphenyl (PCB)のポルフィリン代謝におよぼす影響をラットを用いて実験した。正常ラットの肝/体重比は3.86±0.41%, 血中protoporphyrinは23.3±11.6μg/dl. p. c. v., 肝のprotoporphyrinは0.17±0.09μg/g wet weightであつた。これに比べて20週までのPCB (KC-400) 140∼160ppm含有飼料投与群では, 肝/体重比は5.00±0.74%, 血中protoporphyrinは47.4±21.2μg/dl. p. c. v., 肝のprotoporphyrinは0.36±0.13μg/g wet weightとやや高値を示し, 肝のcoproporphyrinは20匹中2匹でそれぞれ0.71, 9.89μg/g wet weightと高値を示した。10ヵ月投与群では血中coproporphyrin 32.1±15.1μg/dl. p. c. v., protoporphyrin 74.3±18.6μg/dl. p. c. v., 肝coproporphyrin 51.5±3.42μg/g wet weight, protoporphyrin 0.65±0.18μg/g wet weightとさらに上昇していた。これらラット肝には螢光顕微鏡下に赤色螢光を認めた。
  • —各種外用剤との比較検討—
    田上 八朗, 大井 正俊, 山田 瑞穂
    1980 年 42 巻 4 号 p. 647-652
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    皮膚表面を覆う角層は吸湿性が極めて高く, 水分含有量が増すと軟くなり, しなやかさが生じる一方, 乾燥すると硬くかつ脆くなり, 皸裂や鱗屑を生ずる。軟膏類の塗布は水分を角層表面に与えることで, 直ちにその水分含有量を上昇させることが, 新たに開発された高周波を用いる電気的計測で測定された。とくに10%尿素外用剤ウレパールでこの作用が目立ち, 対照の20%尿素外用剤ケラチナミン, 局方親水軟膏, チョコラザーネ, 白色ワセリンに比し, 正常皮膚では有意の水分含有量の上昇を惹起した。また, 種々の濃度の尿素外用剤(基剤はウレパールの基剤)の比較においても10%尿素外用剤(ウレパール)は, もつとも水分補給能が優れていた。乾燥性皮膚病変における病的角層では, このような作用は発揮されにくく, 10%尿素外用剤(ウレパール)は, 他剤より優れてはいたものの有意の差は認められなかつた。
  • —Transepidermal Water Lossにたいする影響—
    清宮 章, 安部 隆, 大城戸 宗男
    1980 年 42 巻 4 号 p. 653-657
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    可溶性コラーゲン配合クリームのエモリエント性をみるために, 正常人男子20名(22∼46才)の前腕をもちい, 被検薬剤ならびに基剤の塗布時のTWL抑制を測定した。配合クリームでは, 抑制率が18.6%(測定時の皮膚温の影響を考えると15.4%, いずれもp<0.01)であつた。また基剤の抑制率は13.6%(測定時の皮膚温の影響を考えると10.4%, いずれもp<0.01)で, その差は5%(p<0.05)で, 配合クリームの方が高かつた。本実験で用いた方法によれば, ある物質のエモリエント効果を定量的に調べたり, また比較したりすることができると考える。したがつて, この基準で考えれば, 可溶性コラーゲン配合クリームは, エモリエント性があると言える。
講座
統計
  • 出来尾 哲, 前浜 芳子, 山崎 玲子, 浜中 和子, 池田 早苗
    1980 年 42 巻 4 号 p. 665-669
    発行日: 1980/08/01
    公開日: 2012/03/22
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    Impetigo contagiosa was studied statistically in 1977-1979 with regard to the relation between ages and months of the outbreak, and weather conditions. Species and strains of bacteria isolated from the lesions and their sensitivities to antibiotics were also determined. The main affected ages were one to five, and the disease broke out most in July and August. A high temperatures with long exposure to the sun was considered to stimulate the occurrence of the disease. Staphylococcus aureus was predominantly isolated from the lesions. The order of the sensitivities of the isolated Staphylococcus aureus to antibiotics was MDIPC, CEX, GM>CP>TC>ABPC, AMPC>EM. The sensitivities to MDIPC, CEX and GM were of 100% or nearly 100%, and the sensitivity to EM was about of 50% or less.
治療
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