西日本皮膚科
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43 巻 , 1 号
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図説
綜説
症例
研究
  • 野中 薫雄, 吉田 和徳, 村山 史男, 本多 哲三, 大神 太郎, 吉田 彦太郎
    1981 年 43 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Porphyria cutanea tarda (PCT) 5名,対照44名の尿中ポルフィリン体分析をおこなつた。定量法はSano-Granickの方法に準じておこない,対照44名の平均はcoproporphyrin (CP) 67.3μg/l,uroporphyrin (UP)は44名中11名に定量可能で5.0∼13.7μg/lであつた。PCT群においては5例中4例はCP,UPともに著増していたが,1例のみは正常値内に留つていた。尿ポルフィリンパターン分析は尿ポルフィリンをタルク吸着により採取し,メチルエステル化後,薄層クロマトグラフィー(展開液: トルエン,酢酸エチル,エチルアルコール80/15/5)にて展開後,螢光光度計にて螢光度を測定し,5画分の総和を100%として各画分を百分率で表わした。対照群ではCP 85.5%,penta carboxylic porphyrin 3.6%,hexa carboxylic porphyrin 2.5%,hepta carboxylic porphyrin 3.4%,UP 5.5%であつた。PCT群においては,2例はUP,hepta carboxylic porphyrinが優勢であつたが,3例は5画分ともに平均して出現していた。尿中ポルフィリンパターン分析は定量法とともにPCTの診断において有力な手段であり,本法は比較的に簡便にパターン分析をおこなうことができるものと考えられた。
  • 田尻 真輔, 花田 雄介, 丸田 宏幸
    1981 年 43 巻 1 号 p. 43-46
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    乾癬患者34例(限局型22例,汎発型10例,紅皮症型2例)よりえた多核白血球の遊走能について,Quieらにより開発されたagarose plate法を用いて検索した。健康人に比べて乾癬患者では,多核白血球の遊走能が有意に亢進しているのがみられた。その亢進の程度は,紅皮症型においてもつとも大きく,限局型でもつとも小さかつた。6例については経過を追つて検索したが,それらにおいては増悪期に大,寛解期に小の傾向がみられた。
  • 鈴木 伸典, 細井 洋子, 浅井 芳江, 市川 宣恭
    1981 年 43 巻 1 号 p. 47-50
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    金製剤による薬疹の発生機序を検討する目的で金製剤によるリンパ球幼若化試験(LTT)を行なつた。対象は慢性関節リウマチ(RA)患者で金製剤による治療中に何らかの薬疹を発生した症例と,対照として金製剤未使用症例とである。薬疹患者11例中2例に金製剤によるLTT陽性をみとめた。PHAによるLTTでは大多数の患者で著明な幼若化率の低下がみられたが,薬疹群と対照群との間に差はなかつた。薬剤誘導性リンパ球幼若化反応は特異的反応であり,リンパ球機能のある程度抑制された状態でも有意に反応しうると考えられ,金製剤による薬疹のあるものについてはその発生に細胞性免疫機構の関与する可能性が示唆された。
  • 花田 勝美, 石倉 一夫, 羽田 知子, 山本 雅章, 河村 葉志子, 帷子 康雄
    1981 年 43 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    透析患者における血漿および毛髪内亜鉛と脱毛との関連を検討した。透析後,多数例に血漿亜鉛の上昇をみるものの,透析前·後とも,なお低値例が多かつた。透析患者の毛髪内亜鉛は健常人に比べて有意に低いが,透析回数に比例して増加を示しており,臨床的に脱毛例は透析回数の多い群に少ない事実と合せて,透析患者の脱毛は血漿·毛髪の低亜鉛と関連するものと考えられた。
  • 石原 勝
    1981 年 43 巻 1 号 p. 56-65
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    Budesonideは16,17位がbutylideneであることと,ハロゲンを含有しないことを構造的特徴とする新しいコルチコステロイドである。血管収縮作用を6種の製剤—budesonideクリーム3種(A基剤: o/w型,結晶溶解,B基剤: o/w型,結晶分散,C基剤: o/w型,結晶溶解,Aと溶剤が異なる),budesonide軟膏(白色ワセリン基剤),betamethasone 17-valerateクリームおよび同軟膏(白色ワセリン基剤)—について比較検討した。試験には各製剤について4倍希釈系列の,計48試料を調製して用いた。17名の健康男子志願者を対象とし,試料を上背部に4時間密封,試料除去2および4時間後に血管収縮反応の評価を行ない,以下の成績をえた。1) Budesonide軟膏の血管収縮能はbetamethasone 17-valerate軟膏のそれよりも有意に優れた。2) クリーム基剤の場合には軟膏ほど両剤の差が明らかでなかつた。3) Budesonideの3種のクリーム基剤では,溶解型よりも分散型の方がやや優る傾向を示した。
  • 石原 勝
    1981 年 43 巻 1 号 p. 66-74
    発行日: 1981/02/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    健常男子の前腕屈側にコルチコステロイド外用剤を7週間(朝1回単純塗擦,夜密封)外用し,3∼7週後と中止1,2週後にdouble skin foldをマイクロメーターで測定した。さらに肉眼的観察により潮紅,毛細血管拡張を,触診で皮膚萎縮を判定し,これらを総合判定した成績を検討した。マイクロメーターによる皮膚萎縮の検索結果はCB (clobetasone butyrate)がHB (hydrocortisone butyrate)にくらべ有意に皮膚萎縮を生じにくいことを示した。またFA (fluocinolone acetonide),BV (betamethasone valerate)もCBより萎縮を生じやすいことがうかがわれた。皮膚潮紅,毛細血管拡張,触診による皮膚萎縮もCBはHBより有意に生じにくいことが明らかにされた。FA,BVもCBよりこれらを生じやすい傾向を認めた。総合判定の結果CBはHBよりこれらの局所的副作用発生の点で有意に安全であることを確認した。
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