西日本皮膚科
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46 巻 , 5 号
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図説
綜説
  • 小倉 良平, 杉山 正康, 三嶋 祐治, 熊野 修治
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1093-1099
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    遊離ラジカルは反応性に富む遊離基であり, 最近注目を集めている過酸化脂質生成にも深い関係を有している。皮膚は生体の最外層にあり, 太陽光線によるラジカルが表皮中に生成されやすく, したがつて表皮の遊離ラジカルの実態を知ることは表皮の細胞代謝やラジカル反応を考える上に重要なことである。従来より, われわれの教室では電子スピン共鳴(electron spin resonance, ESR)法を用いて, 紫外線などによる表皮のラジカル生成を検討してきた。本論文では教室の研究を中心に, 現在までの表皮のラジカルに関する文献のreviewを行つた。われわれの実験ではモルモット表皮の凍結乾燥粉末を試料とし, 直接に紫外線を照射してESRシグナルを観察した。その結果, g=2.006の遊離ラジカルが認められ, 紫外線照射とともに増大し, 酸素の存在下に過酸化ラジカルへの移行が観察された。さらに, 光障害に対する防御として, ラジカル連鎖反応を中断する機構についても言及した。
症例
  • 功野 泰三, 横山 寧恵, 稲田 修一
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1100-1103
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    乳幼児の手足を中心とする四肢末端に, 難治性の小水疱と膿疱を生ずるacropustulosis of infancyの1例を報告した。生後4ヵ月男児の手掌, 足蹠に生後2ヵ月頃より膿疱が出現し, 膿疱は約2週間で消退するが再発を繰り返した。膿疱の細菌培養, 真菌鏡検はともに陰性であり, 疥癬虫は検出されなかつた。組織学的には, 表皮内に単房性膿疱を認め, 膿疱内には多数の多核白血球がみられた。ステロイド外用は効果がなく, 2才頃より膿疱の新生はなくなり自然寛解した。自験例にて鑑別すべき疾患として, 掌蹠膿疱症, 疥癬があげられる。掌蹠膿疱症とは発症年令の点で相違があるが, 組織像は光顕, 電顕ともに類似しており, 乳幼児に掌蹠膿疱症が存在すれば鑑別は困難である。また自験例では, 家族内に疥癬患者はなく, 皮疹部より疥癬虫が検出されなかつたので疥癬は否定した。
  •  
    小西 清隆, 清水 正之
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1104-1109
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    23才女子。15才頃より両側下腿に樹枝状紅斑が出現し, 18才頃より夏期に両側足関節部に有痛性潰瘍, さらに上肢にも樹枝状紅斑を見るようになつた。両側足関節部にはatrophie blancheと考えられる局面, 小瘢痕, 点状出血斑があり, 紅斑部の生検像で真皮皮下脂肪織境界部に核塵, 好中球の浸潤を見るnecrotizing vasculitisの像が認められ, 直接免疫蛍光法にても同部にIgM, C1q, C4, C3c, フィブリノーゲンの顆粒状沈着を認めた。血液生化学的には問題なく, connective tissue diseaseなどの合併はないと考えた。臨床像はFeldakerら(1955)の報告したlivedo reticularis with summer ulcerationに一致するが, 組織学的にはperiarteritis nodosa cutaneaも考慮される症例である。文献的にlivedo reticularisで血中免疫複合体が証明された報告, livedo reticularisの初期病変にleukocytoclastic vasculitisの存在を示す報告もあり, 自験例でも組織採取1週間後に同様皮疹が梗塞病変に変化したことも含め, livedo reticularis with summer ulcerationの発症に免疫複合体を含めた免疫学的機序の関与, 初期病変でのnecrotizing vasculitisの存在, および本症とperiarteritis nodosa cutaneaとの関連について考えた。一方, livedo病変での組織採取に当つては, 初期病変部の検索と, 脂肪織を含めた深部組織の採取の必要があることを強調した。
  • —腰背部に巨大腫瘤を伴つた例—
    末永 義則, 村山 実, 白石 正憲
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1110-1112
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    腰背部に2個の巨大腫瘤を認めた定型的Bourneville-Pringle母斑症の14才女子例を報告した。2個の巨大腫瘤は, 整容的な目的で切除術を施行した。病理組織学的には, 摘出腫瘤は真皮膠原線維の増生が著しく, 個々の膠原線維は肥大して不規則に錯綜していた。また, 皮下の脂肪織間の膠原線維も真皮におけるものと同様な所見を示すとともに, 脂肪織自体も厚くなり, 母斑的要素がうかがわれた。
  • 高橋 祥公, 熊切 正信, 吉田 哲憲
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1113-1117
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    70才男子の頭部に生じた悪性血管内皮細胞腫の1例を報告した。組織学的には腫瘍細胞は真皮全層に増生している。多くは未分化細胞の集団であるが部分的に管腔を形成する。抗ヒト第VIII因子ウサギ血清を用いたPAP法では多くの腫瘍細胞は陰性であつたが, 管腔形成の著明な腫瘍細胞の細胞質内には赤褐色陽性物質がみられた。また電顕でWeibel-Palade顆粒をもつ腫瘍性内皮細胞の増殖を確認した。一方, 腫瘍細胞内には電子密な顆粒を含むファゴゾームが多数含まれていたが, 元素分析の結果大量の鉄を含有するためヘモジデリンと判明した。
  •  
    藤井 義久, 白石 信之, 松永 悦治, 高安 進, 中村 俊孝
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1118-1122
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    59才女子, 66才男子, 79才男子の外陰部, 75才男子の腋窩部に生じた乳房外Paget病の4例について, 健常皮膚を3∼4cm含めて切除した標本を組織学的に検討した。切除組織を短冊形に分割して連続切片を作製し, Paget細胞の広がりと深さを確認しmapを描き, 肉眼的に認められた病巣と比較した。その結果, 組織学的に認められる病巣は肉眼で認められる病巣と一致せず, しばしば後者をこえて腫瘍細胞が分布し, 不連続に見られることもあつた。このような傾向はとくに女子外陰部Paget病の症例に著明であつた。また, 仔細に観察するとしばしば毛包, エクリン汗管にPaget細胞が見られ, これが将来進展して面皰癌となるものと思われた。
  • 宮村 伊津子, 水谷 仁, 清水 正之, 濱口 次生
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1123-1126
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    50才男子の左第2趾腹にみられたamputation neuromaの1例を報告した。大きさは2×3×5mm, 表面疣贅状, 正常皮膚色の圧痛を伴う腫瘤で, 組織学的に真皮乳頭層にMeissner小体様構造物, 真皮中層から深層にかけて多数の神経束を認めた。以上の所見と, 同部に外傷を受けた記憶のあることから, amputation neuromaと診断した。
  • 瀬下 由美子, 新海 浤, 高安 進
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1127-1132
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    慢性のアルコール飲用者および偏食者に生じた典型的なペラグラを相次いで2例経験したので報告する。2例ともに50才代の男子で, 足の知覚障害が皮疹の出現に2, 3年先行した後, 典型的皮疹のほかに足蹠加重部に点状色素斑を呈し, 下痢, 多発性神経炎型の四肢の神経症状, 赤血球の大球性高色素性の変化, 肝機能低下, 腎機能低下を示し, 末梢神経伝達速度の遅延を認めた。症例1ではさらにmental disturbance, 小脳性運動失調, 鉄欠乏性貧血を認め, 症例2ではニコチン酸アミドによる治療中に肝炎の発症をみた。2例とも, 治療によりすみやかに各症状は改善したが, 神経症状および足蹠色素斑の改善は遅れた。
研究
  • —とくに血球凝集反応法との比較—
    影下 登志郎, 奥村 之啓, 中村 猛彦, 長野 博章, 西嶋 正教, 中田 美穂子, 小本 優美子, 栗谷 典量
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1133-1139
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    SLE 48症例を含む, 131症例について, 抗二重鎖DNAの検出をCrithidia法と間接赤血球凝集反応を用いて比較検討した。Crithidia法では, active SLEにおいて100%陽性, inactive SLE 22.9%陽性, SLE以外の疾患6.0%陽性と, active SLE全例に陽性の成績が得られた。間接赤血球凝集法ではactive SLE 92.3%, inactive SLE 45.7%, SLE以外の疾患44.6%と, SLE以外でもかなり高い陽性率を示した。また臨床経過でもCrithidia法はPHA法に比し速やかに抗体価が低下し陰性化した。Crithidia法は安価かつ手技も比較的簡単で, RIA法に匹敵する抗二重鎖DNA抗体の検出法と考えられる。
  • 1. 光顕的研究
    山崎 紘之
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1140-1146
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    太田母斑の治療に用いられる雪状炭酸圧抵療法がどのようなメカニズムで色素斑を消退させるかを検討した。数年前雪状炭酸圧抵療法を数回施行した症例で色素斑消退部と無変化部を比較すると, 後者にくらべ前者では明らかに真皮内のメラニン色素を有する細胞が数量的に減少していることが確認された。つぎにそれがどのような機序で起こるかを雪状炭酸圧抵後30分, 3日, 5日, 7日に生検を行い光顕的観察を行つた。雪状炭酸圧抵により, 真皮メラノサイトの細胞膜に変性が生じメラニン顆粒は真皮内に拡散し, ついで, 2次的に初期変化の弱かつたメラノサイトおよびメラノファージも空胞変性を起こすと思われる。一部のメラニン顆粒は痂皮とともに外界に運び出されるが, 大部分は組織球に貪食されており, リンパ行性に移動するため一部は消失, 一部は毛細血管周囲の組織球に貪食されたまま留まる。その結果真皮乳頭層のメラニン顆粒は全体として消失あるいは減少しているのが明らかになつた。
  • 西谷 敬子, 武石 正昭
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1147-1151
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    福岡県下で皮膚科を標榜する開業医を対象としてアンケート方式により非ステロイド系抗炎症外用剤使用状況に関する調査を行い以下の結果を得た。
    1) 約8割の皮膚科標榜開業医が非ステロイド系抗炎症外用剤の使用経験を有していた。
    2) 非ステロイド系抗炎症外用剤の使用量はステロイド外用剤の5∼10分の1であつた。
    3) 非ステロイド系抗炎症外用剤が主として用いられる疾患は, 帯状疱疹, アトピー皮膚炎, 湿疹, 酒さ様皮膚炎などであつた。
    4) 治療効果についてはステロイド外用剤より劣るとするものが約8割を占め, 副作用では6割が優れる(少ない)とはしたものの, 総合判定では約7割が劣るとしており, やはり効きのよい薬剤の開発が今後の課題と思われた。
講座
治療
  • —Betamethasone 17-Valerate外用剤とのWell-Controlled Comparative Study—
    Clobetasol 17-Propionate外用剤難治性皮膚疾患研究班
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1162-1169
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    0.05% clobetasol 17-propionate(CP)軟膏·クリームの難治性皮膚疾患に対する臨床的有用性を検討する目的で, 紅皮症を対象疾患とし, 0.12% betamethasone 17-valerate(BV)を対照薬としたwell-controlled comparative studyを実施した。
    1) 実施例数は軟膏, クリーム各34例, 33例であり, 全例解析対象例となつた。
    2) 全般改善度判定ならびに薬剤間の優劣比較では, 軟膏·クリームとも全評価日において, CPがBVに比し有意に優れる成績を得た。最終評価日における全般改善度判定において, かなり軽快(++)以上を有効と認めた場合の有効率はCPでは軟膏, クリームそれぞれ97.1%(33/34), 100%(33/33), BVではそれぞれ91.2%(31/34), 90.9%(30/33)であつた。
    3) 副作用は, CPの軟膏で5例, クリームで2例計7例(10.4%), BVでは軟膏にのみ2例(3.0%)認められ, クリームでは認められなかつた。軟膏, クリームとも薬剤間に有意差なく, 軟膏, クリームの合計でも有意差を認めなかつた。また症状の程度も比較的軽度であり, 投与中止を要する副作用はなかつた。
    4) 有用性の判定および有用性の比較では軟膏, クリームともに, CPがBVに比し有意に優れる成績が得られた。
  • —全身的影響, 局所的副作用および臨床効果の検討—
    THS-101外用剤長期投与試験研究班
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1170-1179
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    0.1% Dexamethasone 17,21-dipropionate(THS-101)軟膏およびクリームの全身的影響, 局所的副作用ならびに臨床効果を検討するため, 共同研究による長期投与試験を実施した。尋常乾癬27例, アトピー皮膚炎14例, 慢性湿疹6例および紅皮症3例計50例が対象となつた。外用期間は4週∼14週, 総外用量は100g∼1,200gであつた。
    1) 臨床効果: 有効率は軟膏95.8%, クリーム96.2%, 有用率は軟膏91.7%, クリーム84.6%であつた。
    2) 局所的副作用: 軟膏1例(毛包炎·せつ, 皮膚萎縮), クリーム1例(ざ瘡様発疹)に認められたが, いずれも軽度であり外用継続可能であつた。
    3) 全身的影響
    (1) 血清コルチゾール値; 軟膏の1日10g未満の外用では影響は認められなかつた。10g以上20g未満では軽度の低下傾向が認められたが, 20g以上では影響は認められなかつた。クリームの10g未満では影響は認められなかつたが, 10g以上20g未満ではごく軽度の低下傾向が認められ, 20g以上では明らかに低下した。
    (2) 末梢循環好酸球数; 軟膏, クリームともに外用後明らかに減少したが, 尋常乾癬のみをみると軟膏では変化がなく, クリームではごく軽度の減少傾向を認めるのみであつた。
    4) 一般臨床検査: 軟膏, クリームに起因した異常値は認められなかつた。
    以上の結果から, THS-101は臨床効果が優れ, 通常の治療範囲での単純塗布による全身的影響は少なく, 長期連用が可能な臨床的有用性の高い薬剤であると考えられる。
  • —湿疹·皮膚炎群—
    九州地区パンデル臨床研究班
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1180-1185
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    1) 九州地区11施設の共同研究により, パンデル軟膏の湿疹·皮膚炎群に対する有用性を検討した。
    2) 対象症例239例において, 湿潤型湿疹·皮膚炎群で84.4%(119/141), 苔癬化型湿疹·皮膚炎群で85.7%(84/98), 全体では84.9%(203/239)と高い有用率が得られた。
    3) 副作用は, 湿潤型湿疹·皮膚炎群の2例に軽度の副作用がみられたのみで, わずか0.8%の発現率にすぎなかつた。
  • —抗生物質添加コルチコステロイド外用剤との比較検討—
    渡辺 晋一, 大原 国章, 大路 昌孝, 中西 浩, 久木田 淳
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1186-1192
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    湿潤型湿疹病巣に対し, 軟膏基剤を用いるかクリーム基剤を用いるかは意見の分かれるところである。しかし, 従来よりわが国ではステロイド軟膏, とくに湿潤型湿疹では細菌による二次感染の関与も考えられるため, 抗生物質含有ステロイド軟膏が多く用いられてきた。事実, 今回のわれわれの治験では湿潤型湿疹病巣より88%の割合でS. aureusを中心とする細菌が分離され, しかもこれらの細菌の多くは正常皮膚細菌叢とは考えられないことより, 病巣形成に関しこれらの菌が関与している可能性がうかがわれた。この意味で湿潤型湿疹病巣に抗菌活性を有するステロイド外用剤を用いることは有用であり, 乾燥作用と抗菌活性を有するFAPG基剤を用いたトプシムクリームは, フルオシノニドの強力な抗炎症作用とあいまつて湿潤型湿疹病巣に対し, すぐれた効果をあげることが期待された。そこで, 当科を受診した湿潤型湿疹·皮膚炎群を有する患者17名に対し, トプシムクリームとゲンタマイシン添加0.12%吉草酸ベタメタゾン軟膏(リンデロンVG軟膏)を中心とする他の薬剤との治療効果を比較検討した。その結果, トプシムクリームの有効率は100%, 他の薬剤は94%であり, 副作用はいずれもみられなかつた。また治療経過上の優劣の比較では統計的に有意の差はなかつたが, トプシムクリームの方が優れているものが35.3%, 両者等しいものが58.8%を占めた。
  • 高橋 博, 岡部 秀子, 春山 秀城
    1984 年 46 巻 5 号 p. 1193-1198
    発行日: 1984/10/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    湿疹·皮膚炎群患者14例の湿潤病巣にトプシムクリーム(TOP·FAPG)とゲンタマイシン添加吉草酸ベタメタゾン軟膏(G·BVO)を使用し, 臨床効果と細菌数の変動を比較検討した。その結果, TOP·FAPG群で著効10例, 有効2例, やや有効2例, G·BVO群では著効8例, 有効3例, やや有効3例であつた。両者の優劣比較ではTOP·FAPG>G·BVO 3例, 両者同等9例, TOP·FAPG<G·BVO 2例であつた。細菌学的には投与前TOP·FAPG群, G·BVO群ともに14例中10例(71.4%)にStaphylococcus aureusが検出された。投与3∼4日目で両群ともにS. aureusの著明な減少ないし消失を認め, 投与終了時にはTOP·FAPG群, G·BVO群それぞれ9/10例, 8/10例にS. aureusの陰性化を認めた。以上よりTOP·FAPGは湿疹·皮膚炎の湿潤病巣にこれを外用することにより, 細菌数の抑制とともにすぐれた臨床効果を示し, その効果は抗生物質添加コルチコステロイド軟膏と同等であると結論した。
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