西日本皮膚科
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49 巻 , 6 号
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図説
症例
  • 樋口 理恵, 磯田 美登里, 三浦 和之
    1987 年 49 巻 6 号 p. 991-995
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    同種骨髄移植後に生じた急性GVHDを経験したので報告した。症例1は32才女子。急性骨髄性白血病にて骨髄移植を受け, 移植後43日目頃に両頬部, 前胸部, 両上肢に浸潤性紅斑を生じた。症例2は28才男子。再生不良性貧血にて骨髄移植を受け, 移植後85日目頃に口唇, 四肢に小水疱を生じ, 口腔内にも細網状の白斑を生じた。症例3は27才女子の再生不良性貧血患者で骨髄移植後25日目頃より, ほぼ全身に粟粒大紅色丘疹が瀰漫性に生じてきた。皮膚生検で3例とも, 表皮基底層の液状変性, 表皮細胞の空胞化, 好酸性変性壊死, さらにsatellite cell necrosisを認めた。
  • 碇 優子, 橋爪 鈴男, 芹川 宏二, 徳橋 至, 柴山 律子, 須永 知子, 内田 博子
    1987 年 49 巻 6 号 p. 996-1000
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    症例: 54才女子。初診約2年前より頭部, 顔面に脂漏性皮膚炎様皮疹を生じ, その後, 胸背部に水疱が出現するようになつた。臨床, 組織および蛍光抗体所見より紅斑性天疱瘡と診断, ステロイド外用剤およびエンドキサン内服にて加療した。初診約9ヵ月後より口囲, 眼瞼, 頸部, 項部, 腋窩, 手関節および鼠径部に紅斑性天疱瘡の皮疹とは一致しない瀰漫性の色素沈着を認めるようになり, その病理組織像は黒色表皮腫であつた。紅斑性天疱瘡の経過中に黒色表皮腫を併発したまれな症例と診断し, 内分泌機能検査および内臓悪性腫瘍の精査を反復したが, 今のところ明らかな基礎疾患は見つからないが, 腫瘍マーカーの一つであるフェリチンの高値を認めるため, 今後も十分な経過観察を要する。天疱瘡と黒色表皮腫の併発例の報告は非常に少ないようであるので, ここに報告した。
  • 三砂 範幸, 成沢 寛, 本房 昭三, 幸田 弘
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1001-1004
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    右下眼瞼部の基底細胞上皮腫に, 後天性真皮メラノサイトーシスを合併した51才男子症例を報告した。臨床的には一部が結節状に隆起した青色斑で, 基底細胞上皮腫は組織学的に青色斑をこえて広範囲な浸潤を示していた。青色斑の部位は, 腫瘍巣とともに真皮中下層の間質に膠原線維と平行して走るメラニンを含んだ紡錘形の細胞が多くみられ, 皮膚常色の部位は腫瘍巣のみであつた。紡錘形の細胞は, 形態から真皮メラノサイトと考えられた。
  • 染田 幸子, 庄司 昭伸, 辻 卓夫, 古川 雅祥, 林 庸一郎, 濱田 稔夫
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1005-1009
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    50才男子 中学生の頃より口腔内に粘膜下腫瘤, 左肩に表面が赤紫色の凹凸のある皮下腫瘤, 上腕, 腹部など6ヵ所に皮下腫瘤がそれぞれ生じてきた。左肩腫瘤の生検組織では, 真皮上層から皮下組織にかけて1層の内皮細胞に囲まれた, 不整形に拡張した血管腔がみられ, 皮下組織では膠原線維に平滑筋と弾性線維とを混じる厚い管壁を有する血管腔が存在する。後者は一部で前者と吻合している像がみられ, 両者は容易に移行するものと思われた。またこの血管腔とつながつている1本の蛇行した静脈も観察できた。皮下組織に存在する血管の電顕像では, 血管壁に扁平な内皮細胞とその周囲の豊富な平滑筋細胞が認められた。以上の組織学的, 電顕的所見により本症例の血管腫は静脈系のものと考えられた。
  • 大野 まさき, 西本 勝太郎
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1010-1015
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    47才男子。慢性Tリンパ球性白血病にてプレドニソロンとシクロフォスファマイドを内服し, 糖尿病を併発している。右膝蓋に外傷による糜爛を生じた約1ヵ月後, 38℃台の発熱とともに胸部, 両下肢に皮下膿瘍が多発した。膿をサブロー·グルコース寒天培地, 小川培地上に接種, 25℃, 37℃で培養し, すべての培地上に橙黄色, 乾燥性の不規則にもりあがるコロニーを得た。菌壁の成分, 菌の生理学的性状によりNocardia brasiliensisと同定された。Sulfamethoxazole-trimethoprim合剤1日3錠とミノサイクリン200mgの内服と膿瘍の切開, ドレーンガーゼによる排膿を行い, 4ヵ月後には一部の潰瘍を残してほとんどの皮疹は消失し, 菌も陰性化した。しかし白血病の悪化にともない皮疹は再び増悪し, N. brasiliensisの陽性化とともに黄色ブドウ球菌, 緑膿菌, Bacteroides fragilis, Salmonella属などの2次感染を生じ, 敗血症のため初診から1年6ヵ月後に死亡した。わが国におけるN. brasiliensis皮膚感染例12例を集計し若干のまとめをおこなつた。
  • 山本 貴弘, 古賀 哲也, 西村 正幸, 木村 秀人
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1016-1021
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    89才男子の右下腿に生じた黄褐色調の扁平隆起性腫瘍を報告した。組織学的に表皮は蕾状に真皮側にふくらみ, 周囲の正常角化細胞とほぼ同大でやや明るい腫瘍細胞が表皮内に充実性胞巣を形成し, 一見hidroacanthoma simplexのような全体像を呈していた。腫瘍細胞には大小不同や核の異型性がみられ, 一部に個細胞角化など異常角化を示すものがみられた。電顕的にも表皮内汗管への分化を思わせるような所見はなく, その所見はこれまでに報告されたBowen病の電顕所見とほぼ一致するものであつた。Intraepidermal epitheliomaの形をとるBowen病とhidroacanthoma simplexの鑑別はむずかしく電顕的検索が両者の鑑別に有用と思われた。
  • 占部 篤道, 松田 哲男, 旭 正一
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1022-1025
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    33才女子の右第3指に生じたpigmented spindle cell nevusを報告した。皮疹は7×4mmの小さい境界明瞭な扁平隆起性局面を呈し, 組織学的には紡錘形のメラノサイトが表皮真皮境界部において胞巣を形成して増殖しており, メラノサイトによる著明なメラニン産生およびケラチノサイト内における多量のメラニン沈着が特徴的であつた. 本症をSpitz nevusの一亜型とする考え方もあるが, 悪性黒色腫および他の類縁疾患との鑑別の上から本症を銘記する必要がある。
  • —電顕および組織培養による観察—
    正橋 寿子, 高橋 伸也, 松野 健一, 谷田部 道夫
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1026-1031
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    Congenital generalized fibromatosis(CGF)はStout1)により提唱された, 出生時より皮下, 筋, 骨および内臓などに線維腫が多発性にみられる疾患である。われわれはDICで死亡したCGFの1例を経験し, 電顕的に検討したところ, 腫瘍細胞は核の切れこみが多く, 粗面小胞体がよく発達し, 細胞の長軸に沿つて微細線維束がみられた。この所見から腫瘍細胞は筋線維芽細胞であると考えた。細胞外ではプロテオグリカン粒子と粒子間のフィラメントからなる網工がめだつた。腫瘍の組織培養で, 初代では細長く伸びた紡錘形の細胞が観察されたが, 継代のためプロナーゼにより細胞を分散させたところ浮遊細胞となり, 以後壁面に付着しなかつた。形態的には線維芽細胞と似ていながら, プロナーゼ処理で線維芽細胞とは異なる動態を示した点は, 本腫瘍の多くが自然消退を示す点と考えあわせて興味深い。
研究
  • 古賀 哲也, 西村 正幸, 武藤 正彦, 木村 秀人, 田代 研児
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1032-1038
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    15才女子の右眉毛部に生じた特発型follicular mucinosisの典型例を報告した。浸潤細胞の主体はリンパ球で核に深い切れ込みを有するものや分裂像を呈するものがみられ, マクロファージも比較的多数混在しそれらの細胞内小器官はよく発達し活性化していると思われた。免疫組織化学的に, 浸潤細胞の主体はOKT4陽性細胞であるが, OKT8陽性細胞も明らかにみられた。また, Tac陽性細胞が散見された。以上の所見は本症の発症機序に細胞性免疫が重要な役割を演じていることを示唆している。
  • 杉原 久美子, 川崎 洋司, 出来尾 哲, 地土井 襄璽, 大畑 力
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1039-1050
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    昭和56年から昭和61年の5年間に島根医科大学皮膚科で蛍光抗体法を用いて検索した82例について考察を加えた。多くの症例では, これまでに知られている知見とほぼ同一の所見が得られたが, 限局性水疱性類天痘瘡1例で, 間接法にてIgAとIgGクラスの抗基底膜抗体が証明された。斑状鞏皮症1例で, 基底膜部にIgMの沈着がみられ, 本症も自己免疫疾患である可能性が示された。また慢性色素性紫斑1例で, 以前いわれていたように, 血管壁にIgMの沈着がみられ, 本症もimmune complex diseaseである可能性が示された。
  • 飯島 茂子, 内藤 しゅう一, 馬場 徹, 上野 賢一, 大津 晃
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1051-1055
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    四肢に潰瘍性病変をもつ糖尿病患者31例を, 末梢動脈拍動の正常な(+)群と, 低下または消失している(-)群に分けて検討した。さらに, 糖尿病を合併せず閉塞性動脈硬化症のみで壊疽または高度チアノーゼを生じた例をASO群として, 糖尿病性の(+)群, (-)群と比較した。(+)群は(-)群に比し, 壊疽発生までの期間が短く, 腎症·網膜症の合併が高率かつ網膜症では高度であつた。FBS·HbA1には両群に有意差はなかつた。したがつて, 両群の違いはFBS·HbA1以外のほかの因子を考慮する必要があると考えられた。FBS·HbA1は両群とも高値で, (-)群はASO群にみるmale predominanceがなく, 発生年令も(+)群とASO群の中間であつた。これより, (-)群も糖尿病の特徴を強くもつており, 糖尿病の存在により動脈硬化性変化が加速されて出現していると考えられた。
  • 大崎 光彦, 今山 修平
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1056-1060
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    von Recklinghausen病(以下, R病と略す)62例中頭部CT検査施行例10例について検討し, R病における頭部CT検査の意義について考察した。10例中2例(20%)に頭蓋内腫瘍を認め, これは成書による一般の頭蓋内腫瘍全体の発生頻度と比較し非常に高率であつた。したがつて, R病ではより高率に合併しうる頭蓋内腫瘍の検索をすすめる上で頭部CT検査は有用であると考えた。さらに頭蓋内腫瘍と相関し, かつそのマーカーとなるべき皮膚所見の可能性を検討した。その結果, 頭蓋内腫瘍を伴う2例は, pachydermatoceleを頭部·顔面に生じた4例のなかに含まれていた。したがつて, 頭蓋に近い皮膚に生じたpachydermatoceleを認める場合には, より合併しやすい頭蓋内腫瘍の検索のために頭部CT検査を行うことが望ましいと考えた。
講座
統計
  • 安田 秀美, 土屋 喜久夫, 白取 昭
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1070-1076
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    昭和56年1月より昭和60年12月までの5年間に, 市立札幌病院皮膚科を受診した帯状疱疹患者717例につき, 統計的観察を行つた。さらにその後の経過についてアンケート調査を施行し, 回答が得られた432例の疼痛の残存期間, 合併症とその予後などについて分析した。その結果, 次の結論を得た。1)年度別頻度は軽度ながら増加の傾向を示した。2)季節的には春から夏にかけて多い傾向がみられた。3)女子にやや多い(男:女=1:1.5)。発症年令では50才代に多く, 外来患者の年令別頻度では加令とともに増加の傾向がみられた。4)発生部位は上肢·胸部が多く, 顔面·頸部では50才以上の高令者が占める割合が多かつた。5)基礎疾患を有する者は261例(36.4%)で, 高血圧, 悪性腫瘍, 糖尿病が多くみられた。基礎疾患と皮疹出現部位との間に統計学的に明らかな関連性はみられなかつた。ただし外傷および手術後同部位に帯状疱疹が発症した症例が8例あつた。6)再罹患は11例にみられ, うち膠原病5例, 悪性腫瘍2例の合併がみられた。7)皮疹治癒後1ヵ月以内に疼痛が消退した例は66.9%, 6ヵ月以上におよんだものは16.4%であり, 高令者では疼痛が長く残存する傾向がみられた。汎発型は33例にみられ, 70才代に多く, 帯状疱疹全体の好発年令よりさらに高令者に多発の傾向がみられた。原発部位としては顔面·頭部が多く, 基礎疾患を有する率が高く(66.7%), 疼痛はより遷延する傾向がみられた。
  • 原本 泉, 土屋 雅則, 碇 優子, 柴山 律子, 相原 満里子, 千葉 紀子
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1077-1081
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    昭和55年1月から昭和61年12月までの7年間に聖マリアンナ医科大学皮膚科を受診した帯状疱疹患者数は新患531人であつた。また同期間で入院を要した患者は174人であつた。年間平均患者数は76.7人であり外来新患患者総数に対する割合は2%であつた。入院を要した患者は帯状疱疹外来患者総数の約32%を占め, 皮膚科入院患者総数の約26%を占めていた。年令では男子が20才代, 女子では50才代が最も多く, 男子272人, 女子259人で男女差は認められなかつた。季節性はとくに認められなかつたが7月にピークがみられた。罹患部位は胸上肢が約4割を占め, ついで頭頸部, 腹腰部, 臀部および下肢の順であつたが, 入院を要した患者では頭頸部, 胸上肢, 臀部および下肢, 腹腰部の順であつた。種々の臓器の癌, 糖尿病, 膠原病などの基礎疾患を有していた患者は95人であつた。帯状疱疹罹患の合併症としては, 三叉神経第1枝領域に生じた帯状疱疹の約9%の19人に角膜炎, 虹彩炎がみられた。また髄膜炎を合併した症例は4人認められた。治療はほとんどの症例において消炎鎮痛剤の内服と抗生物質含有軟膏の外用を中心に行つた。皮疹の拡大傾向を認めた症例, 疼痛の激しい症例などではγ-globulin製剤, アシクロビル, 神経ブロック療法などを併用した。帯状疱疹後神経痛が認められた症例は50人で約7%であつた。
  • 山田 義貴, 出来尾 哲, 地土井 襄璽
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1082-1087
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    昭和54年10月から昭和59年10月までの5年間に島根医科大学附属病院皮膚科外来を受診した掌蹠膿病症(PPP)患者68名について統計的観察を行つた。
    1) PPP患者は全初診患者の0.7%であり, 男女比は9対5であつた。
    2) 男女とも50才代前後の発症が多かつたが, 女子の方が高令で発症する傾向がみられた。
    3) PPPは掌蹠のいずれかに両側に生じることが多く, 早晩, 掌蹠の両方かつ両側にみられることが多くなつていた。
    4) 掌蹠外病変として爪の変化や, 手指背側および足趾背側の膿疱または水疱性紅斑性落屑性皮疹と頭部, 肘, 膝の紅斑性落屑性皮疹がみられた。
    5) 掌蹠に膿疱を主体とした皮疹があり, さらに掌蹠外皮疹のみられた症例が多く, この病理では爪の病変の合併も多くみられた。
    6) PPPの増悪因子として閉経, 高温·多汗, 歯牙疾患などがあげられた。
    7) 末梢血白血球数, 赤血球沈降速度, ASO, ASK, CRPで異常所見を示した症例は少なく, これらの検査はPPPに必ずしも特異的とは思われなかつた。
治療
  • 戸倉 新樹, 小出 まさよ, 堀口 大輔, 宜野座 真澄, 橋爪 秀夫, 加茂 直子, 滝川 雅浩, 山田 瑞穂
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1088-1092
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    帯状疱疹患者88人に対してアシクロビルを投与し, 帯状疱疹後神経痛の予防という観点から, その有効性を検討した。発症後1ヵ月以上疼痛が持続した症例は, 50才代で29.6%, 60才代で38.9%, 70才以上で45.5%みられた。これは, 自然経過による症例について行つた従来の調査より低率であつた。また2ヵ月未満で疼痛消失をみた群と2ヵ月以上疼痛が持続した群におけるアシクロビル投与開始病日を比較したところ, 前者は5.0±2.79日, 後者は7.7±2.15日であり, 疼痛が長期持続した症例では, 本剤の早期投与がなされていなかつた。以上より, 早期投与を行えば, アシクロビルが帯状疱疹後神経痛の予防という点からも有効な薬剤であると考えられた。
  • 松田 哲男, 松本 忠彦, 下妻 道郎, 渡辺 晋一
    1987 年 49 巻 6 号 p. 1093-1096
    発行日: 1987/12/01
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル 認証あり
    炭酸ガスレーザーの熱作用を利用した白癬治療装置「メレイズ1000」(Melase1000, 澁谷工業製)の機構·仕様, および実際の治療手技を解説した。東京大学医学部附属病院皮膚科と九州大学医学部附属病院皮膚科の2施設で足白癬患者10例(水疱型9例, 趾間型1例)に対して週に1∼2回, 4週間の照射を行つた。皮膚所見は10例中1例が著明改善, 6例が改善, 3例が不変であつた。菌要素の所見をあわせた総合効果は著効1例, 有効4例, やや有効2例, 無効3例であつた(有効率50%)。副作用は認められず50%の有用率を得た。炭酸ガスレーザーによる白癬の治療はユニークな発想にもとづいており, 今後の発展が期待される。
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