西日本皮膚科
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50 巻 , 5 号
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図説
症例
  •  
    堀内 保宏
    1988 年 50 巻 5 号 p. 811-813
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    慢性甲状腺炎に尋常白斑を合併した52才男子の症例を報告した。抗サイログロブリン, 抗マイクロゾーム抗体の著しい高値を示し, 甲状腺機能低下症, 粘液水腫の状態であつた。
  •  
    山根 康弘, 矢尾板 英夫
    1988 年 50 巻 5 号 p. 814-818
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    58才男子に生じた限局性類天疱瘡の1例を報告した。水疱は大きさが拇指頭大までの緊満性水癌で3ヵ月来右下腿に限局して出没を繰り返し瘢痕を残した。病理組織学的には表皮下水疱であり, 蛍光抗体直接法で皮疹部の表皮真皮境界部にIgG, C3の沈着が認められた。無疹部の蛍光抗体直接法はIgG, C3ともに陰性であつた。血清中の抗基底膜部抗体は正常人皮膚を基質とした時64倍まで陽性であつた。治療として, ステロイド軟膏外用, DDSおよびサラゾピリン内服を行つたが皮疹の改善は見られなかつた。初診後2年経た現在も右下腿に限局して水疱形成を認める。瘢痕の拡大あるいは増悪は見られない。
  • 山下 和徳, 大野 まさき, 野中 薫雄
    1988 年 50 巻 5 号 p. 819-823
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    水疱を形成したerythema ab igneの2例を報告した。組織学的には表皮下水疱であり, 免疫組織学的検査で免疫グロブリン, 補体, フィブリンの沈着などの所見を得なかつた。過去の水疱形成例の報告を検索したところ, 臨床的あるいは組織学的にも苔癬型反応であり, 自験例に相当する報告はなかつた。長期間にわたる温熱刺激が誘因となつた症例を報告するとともに若干の考察を加えた。
  • —高脂血症, 高インスリン血症について—
    池 亨仁, 古江 増隆, 安藤 厳夫, 大塚 藤男, 石橋 康正, 大原 国章, 南光 弘子
    1988 年 50 巻 5 号 p. 824-828
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    難治性潰瘍などの典型的な皮膚症状に加え, 高脂血症(症例1)あるいは, 高インスリン血症(症例2)を伴つたWener症候群の2例を報告した。症例1の血漿リポ蛋白分画はchylomicronまたはvery low density lipoproteinのいわゆるtriglyceride richリポ蛋白の著しい増加とlow density lipoproteinの低下を示した。症例2の75gトレーランG負荷試験は著明なインスリン分泌増加を伴うlatent diabetesの所見を示した。インスリン負荷試験およびC-peptide, インスリン抗体結合率はいずれも正常範囲であつた。これらの異常所見は糖, 脂質代謝系における障害に起因することを示唆し, Wener症候群の病態と密に関連するものと考えた。
  •  
    西本 一栄, 西本 正賢
    1988 年 50 巻 5 号 p. 829-832
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    19才男子。前胸部に点状の鮮紅色斑が出現し, 1∼2日で躯幹, 四肢に拡大した。臨床的には, 紅色丘疹, 点状鮮紅色紫斑が孤立性に散在し, 紫褐色色素斑が多発して背部では網目状を呈した。組織学的に丘疹では液状変性と単核球, 赤血球の表皮内侵入, 真皮浅層の血管壁膨化, 肥厚と血管周囲の浮腫, リンパ球, 組織球浸潤と赤血球遊出がみられ, 色素斑では血管壁肥厚と組織球の稠密な血管周囲性細胞浸潤, ヘモジデリン沈着がみられた。昭和40年以降のわが国のGougerot-Blum病で, 躯幹, 四肢に発症した症例は, 自験例を含めて3例でいずれも32才, 20才, 19才と若年発症例であつた。
  • —色素性乾皮症と内部臓器の老化についての考察—
    荒瀬 誠治, 中西 秀樹, 藤本 篤夫, 長江 浩朗, 重見 文雄, 武田 克之
    1988 年 50 巻 5 号 p. 833-838
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    糖尿病(DM)を合併する色素性乾皮症(XP)の兄弟例を経験した。兄には尋常性乾癬も合併していた。XPはDNA損傷の修復に異常があるため, 皮膚に早期より老化症状が出現すると考えられる。一方Fanconi貧血やataxia telangiectasiaのような, DNA修復に異常がみられる疾患には糖尿病の合併がよく知られている。また早老症の代表であるWerner症候群は糖尿病の合併が普通である。これらのことより, 1985∼1987年に経験した8例のXP患者の内部臓器の異常について調べたところ, 3例にDMが, 1例に高脂血症がみつかつた。XPでは皮膚のみならず, 内部臓器にも, 早期より老化現象が出現する可能性があることを強調した。
  •  
    富田 靖, 加藤 泰三, 眞家 興隆
    1988 年 50 巻 5 号 p. 839-842
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    原発から再発の腫瘍まですべてamelanoticであつたため, 診断に苦慮したdesmoplastic amelanotic malignant melanonaの1例を報告した。症例は42才男子。右第2足趾に糜爛を伴う25×19mmのamelanoticな腫瘤があり, 病理組織にて異型性に富む線維芽細胞様細胞の増殖を認め, はじめ偽肉腫様皮膚線維腫と診断した。同足趾を第1中足指節関節で切断したが, 約1年後に同様なamelanoticな腫瘍が再発し, 右鼠径部リンパ節転移もきたした。この時点で再度生検を行い, 病理組織を検討しdesmoplastic amelanotic malignant melanomaと診断した。右下腿中央切断, 右鼠径部リンパ節廓清, 放射線照射, 化学療法, 免疫賦活療法を次々行つたが, 再発してから2年10ヵ月後に全身転移にて死亡した。
  •  
    山本 匡, 稲田 修一, 功野 泰三, 妹尾 浩一
    1988 年 50 巻 5 号 p. 843-847
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    数年前より右肩甲骨部に時に圧痛を伴う数個の小結節が生じ, 最近になり同様の皮疹が右上肢にも出現し, 病理組織学的に典型的なmultiple eccrine spiradenomaの像を示した32才女子の1例を報告した。また本邦報告例における単発例と多発例を臨床的に比較検討し, さらに本腫瘍に関する若干の文献的考察を加えた。
  •  
    松吉 徳久, 河合 修三, 岡本 祐之, 福島 光夫, 山本 博, 矢野 慧
    1988 年 50 巻 5 号 p. 848-852
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    岡山県においてはじめて発生したつつが虫病の3例を報告した。症例1は59才男子, 症例2は62才男子, 症例3は67才男子であつた。3例ともに典型的な刺し口と思われる, 黒色痂皮の付着した硬結が認められた。症例1では紅斑が全身に散在していた。その他の臨床症状は程度の差はあるものの, ほぼ同じであつた。補体結合反応を用いてリケッチア抗体価を調べた結果, 3例ともにカープ株が陽性となつた。つつが虫病と診断し, 症例1と症例2に対しては塩酸ミノサイクリンにて, 症例3に対しては, 塩酸ドキシサイクリンにて治療を行つた。治療開始後, 速やかに症状は改善した。同じ山林で一緒に働いていた3人全員につつが虫病が発生したことは, その地域に多数のカープ株リケッチアを持つたつつが虫が生息している可能性を示していると同時に, 感染率が高い可能性をも示唆している。
  • —つつが虫病との臨床的鑑別点について—
    成田 博実, 田尻 明彦, 川名 修徳, 麻生 昭典, 谷口 武臣, 山縣 英士, 後藤 政治, 比江嶋 睦典
    1988 年 50 巻 5 号 p. 853-861
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    昭和58年から昭和62年の5年間に宮崎県下で5例の紅斑熱リケッチア症を経験した。初診時診断はつつが虫病であつたが, 血清学的検索で本症と確定診断した。症例は43才女子(発症昭和58年10月), 72才男子(昭和60年6月), 68才男子(昭和61年4月), 51才女子(昭和62年5月), 73才女子(昭和62年8月)で, 感染地域は山野3例, 河川1例, 不明1例であつた。潜伏期間は5日1例, 10日2例, 不明2例で, 全例とも高熱, 頭痛, 倦怠感, 食思不振などの全身症状を訴えた。全例に刺し口, 全身性紅斑があり, 3例には出血を認めた。肝脾腫, 全身性リンパ節腫大はなかつたが, 2例には所属リンパ節腫大がみられた。急性期の検査成績では全例赤沈亢進, CRP陽性, 好中球の核左方移動, 軽度肝障害, 正常範囲内での血小板減少を示した。リンパ球減少は2例にみられ, そのうち1例では異型リンパ球(1%)を認めた。治療としてミノサイクリン投与が著効した。本症の新型つつが虫病との鑑別点としては, 1)春から秋にかけて発生し, 2)潜伏期は比較的短いこと, 3)出血を伴う紅斑や4)急性期に白血球増多傾向がみられること, また5)全身性リンパ節腫大がないことなどが考えられた。
  • 加藤 卓朗, 佐野 隆夫, 岡 恵子, 香川 三郎, 森尾 友宏
    1988 年 50 巻 5 号 p. 862-866
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    ALLの強化療法中の17才女子に生じた原発性皮膚クリプトコックス症を報告した。症例は8年前よりALLに罹患していた。PVDAによる強化療法のため入院中に右1指に外傷を受け, 数日後血疱を生じた。初診時右1指尖は発赤, 腫脹し, 痂皮を付着した易出血性の米粒大までの肉芽腫性丘疹が数個みられた。リンパ節は触知しなかつた。組織片と痂皮よりCryptococcus neoformans(serotype D)を分離した。喀痰, 血液, 髄液の培養は陰性であつた。また胸部レ線と髄液に異常なく, 髄液のクリプトコックス抗原, 抗体と血清中の同抗体は陰性であつた。OKT4/OKT8比は逆転し, ツ反とSKSDは陰性であつた。病理組織学的には潰瘍を伴う慢性肉芽腫像で, PASとムチカルミン染色で菌要素を多数認めた。5FCとmiconazole Fを併用したところ一旦は皮疹が消退したが, 2週後に生検瘢痕部両端に丘疹を生じた。しかし以後5FC内服のみ行つたところ, 約12週で治癒し, 治療を中止したが再発していない。自験例は皮膚原発性と考えられたが, 基礎疾患があるのはまれである。また菌株の血清型がD型の症例は文献的に5例あるが, すべて皮膚からの分離であり, D型の菌株は皮膚に病巣を生じやすく, 全身的感染を起こしにくいと考えられた。
  • —連続投与によるtoleranceについて—
    北川 伸子, 荒田 次郎
    1988 年 50 巻 5 号 p. 867-870
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    33才女子。昭和58年8月中旬頃より, 全身に虫さされ様の皮疹が出現した。好酸球性膿疱性毛包炎と診断し, 皮疹再燃時にdiaminodiphenyl sulfone(DDS)を内服していたが, 昭和60年頃より, DDS内服後, 一時的に口唇, 口囲に水疱が出現し, 増悪傾向がみられるようになつたとの訴えがあり, 精査のため当科に入院した。入院時, 口唇, 口囲にかけて粟粒大膿疱が散在集簇し, 表面には黄色痂皮の付着がみられた。躯幹, 四肢には, 爪甲大までの, 円形の褐色調色素斑, 表面に粟粒大膿疱が集簇して紅斑が散在していた。
    (1) Biotropismによる単純性疱疹を考え, herpes simplex I, II型の蛍光抗体を数回繰り返したが, すべて陰性だつた。
    (2) 10%DDSパッチテストは陰性だつた。
    (3) DDS 1錠の内服テストで, 内服後15分より皮疹再燃傾向を示した。
    以上より, DDSによる固定薬疹と診断した。次に
    (4) DDS 1錠連日内服テストを行い, 3日目より徐々に皮疹は軽快傾向を示すことが判明した。
    (5) 連続投与期間を1日, 2日, 3日とあけて内服すると, 5日目投与で皮疹は再燃した。
    (6) 構造式類似であるスルファメトキサゾール(シノミン)を内服後, DDSを内服させたが, 皮疹の再燃はみられなかつた。
    以上の結果より, 固定薬疹の惹起に必要な因子が, 連続投与により, しだいに消耗(飽和?)され, 皮疹が出現しなくなつたものと推測する。
  • 東 一紀, 片山 一朗, 向井 秀樹, 西岡 清
    1988 年 50 巻 5 号 p. 871-874
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    25才女子。リドメックス軟膏とケラチナミン軟膏の等量混合軟膏を外用していたアトピー性皮膚炎の症例において, その露光部に一致して細い斑状の色素沈着を生じた。かかる皮膚変化は, 重症の成人型アトピー性皮膚炎の患者の頸部にみられるポイキロデルマ様皮膚変化に臨床像および組織像が類似していた。外用剤によるパッチテスト, 光パッチテストの結果, 色素沈着はリドメックス軟膏と紫外線による光接触皮膚炎であると考えられた。したがつて, 本症例の皮膚変化は, アトピー性皮膚炎患者の頸部にみられるポイキロデルマ様皮膚変化の発症機序を理解する上での一つの可能性を示唆する所見と思われる。
研究
  • 岸本 三郎, 秋月 みわ子, 奥田 良治, 筏 淳二
    1988 年 50 巻 5 号 p. 875-878
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    指尖に生じた単発性グロムス腫瘍の1例を経験し, 電顕的観察およびアミン湿式蛍光法で交感神経の分布を検討した。自験例は, 電顕的には細線維がたいへん豊富でdense bodyもみられ, 分化したグロムス腫瘍であつた。交感神経の分布は腫瘍間質には密に認められたが, 腫瘍実質にはほとんど認められなかつた。この分布は正常のグロムス器官の分布と類似していることや, すでに報告した未分化な単発性グロムス腫瘍の腫瘍実質内への密な分布などと比較検討すると, 腫瘍実質内への交感神経の分布と本腫瘍の分化程度は逆相関するものと考えられた。
  • 桑名 隆一郎, 荒瀬 誠治, 定本 靖司, 中西 秀樹, 武田 克之
    1988 年 50 巻 5 号 p. 879-882
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    培養hair follicle cellsに対するminoxidilの影響について検討した。その結果, hair follicle cellsの増殖はテストしたすべてのminoxidil濃度(1, 10, 100μg/ml)において抑制された。しかし, hair follicle cellsの形態的変化はみられず, 細胞の大型化, 核の消失, 重層化などの分化過程がコントロールとほぼ同様に観察された。
  • —外毛根鞘性皮角からの検出とその意義について—
    麻生 和雄, 下浦 孝子
    1988 年 50 巻 5 号 p. 883-887
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    75才男子, 右頬部に生じた外毛根鞘性皮角(trichilemmal horn)の1症例を報告した。皮角よりケラチンを抽出し, 一次, 二次電気泳動で外毛根鞘ケラチン—56Kd(PI, 7.8), 48Kd(PI, 5.1)および46Kd(PI, 5.1)を検出し, 外毛根鞘ケラチンについて考察した。
  • —関節症性乾癬の発症に関与する遺伝要因の解析—
    武藤 正彦, 真下 昌己, 山本 貴弘, 西村 正幸, 木村 秀人, 占部 和敬, 笹月 健彦
    1988 年 50 巻 5 号 p. 888-891
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    関節症性乾癬の発症に関与する遺伝学的要因を解明するために, 関節症性乾癬患者15名および関節症状を伴わない尋常乾癬患者40名について, 遺伝標識を用いた解析を行い次の3つの点を明らかにした。
    1) 関節症性乾癬はHLA-A2と強い相関(相対危険度=10.6; p<0.02)を示した。そのほか, HLA-B27, Bw46, Cw6およびDRw8との弱い相関も観察された。一方, 尋常乾癬はHLA-Cw6およびCw7と弱い相関を示したが, A2とはまつたく相関せず, 両疾患は遺伝的に同一の疾患ではないと推測される。
    2) 関節症性乾癬はHLA-DR4と相関を示さず, HLA-DR4と強い相関を示す慢性関節リウマチとも少なからず異なつた疾患であると推測される。
    3) 関節症性乾癬の遺伝様式として, 特定のHLAと連鎖不平衡にある複数個の遺伝子が関与した多因子遺伝モデル(multifactorial model)が想定される。
  • —健康人および尋常性乾癬患者の表皮における局在—
    立石 晴代
    1988 年 50 巻 5 号 p. 892-894
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    健康人の表皮と尋常性乾癬患者の病巣部ならびに非病巣部表皮の各々におけるprotein kinase C(PKC)の局在を免疫組織学的に検索した。その結果, type I(γ)のPKCは上述の3種類の表皮のいずれにおいても認められなかつた。しかし, type II(β), III(α)のPKCは, 3種類のどの表皮にも認められた。その局在様式は, 健康人の表皮では角層下に線状に密に認められたのに対し, 乾癬患者の病巣部表皮では角層下に瀰漫性に粗に認められた。また, 乾癬患者の非病巣部表皮は健康人の表皮とほぼ同様のPKCの局在を示した。
講座
統計
  • 大川 幸三, 荒田 次郎
    1988 年 50 巻 5 号 p. 910-914
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    昭和60年8月末より昭和62年9月末までの約2年間に当科を受診し, 単純性ヘルペスを疑われた50症例につき, 病変部より採取した塗抹標本にシバ社のFITC標識抗HSV-I, II型モノクローナル抗体を反応させて, 直接蛍光抗体法により単純性ヘルペスウイルスの同定と型別を実施した。その結果, (1)50症例中, 単純性ヘルペスと診断したもの38例, 蛍光陰性で他疾患と診断したもの12例であつた。単純性ヘルペスと診断した38例中, 蛍光陽性は27例, 蛍光陰性ないし判定不能は11例であつた。(2)蛍光陽性27例のうち, HSV-I型陽性は上半身で16例, 下半身では女子外陰部に2例(うち1例はHSV-II型も同時陽性), HSV-II型陽性は上半身にはなく, 下半身で10例(うち1例はHSV-I型も同時陽性の女子外陰部例)であつた。(3)単純性ヘルペスと診断した38例(蛍光陽性27例)のうち, 口唇が14例(蛍光陽性9例), 外陰部12例(蛍光陽性9例)で, この2つの部位で7割弱を占めた。(4)新生児ヘルペスの症例, アトピー性皮膚炎に合併した顔面の症例, 女子外陰部の症例は症状の重い初発例が多かつたが, それ以外の症例では症状の軽い再発例が多かつた。
  •  
    高瀬 孝子, 上野 賢一
    1988 年 50 巻 5 号 p. 915-920
    発行日: 1988/10/01
    公開日: 2012/03/07
    ジャーナル 認証あり
    筑波大学皮膚科で観察したスポロトリコーシスの症例は1982年(昭和57年)3月から1988年(同63年)5月に至る6年間に36例に達した。その1例を報告するとともに, これら36例について若干の統計的観察を試みた。性別は男子14例, 女子22例。年令では, 60才代にピークがみられた。発症季節(推定)は秋から冬にかけて多く, なかでも11月に最も多かつた。発病と関係ある外傷は36例中に20例で認められ, 擦過傷が最も多かつた。病型は固定型26例, リンパ管型10例で, 他の病型はなかつた。病変部位は, 2例を除き, 顔面·頸部·上肢であつた。小児例では, 病変はすべて顔面にみられた。組織内菌要素としては, 遊離胞子は全例にみられたが, 宿主細胞内胞子と星芒体の頻度はこの順に減つた。治療はヨードカリ内服, 局所温熱療法, または両者併用で全例治癒し, 再発はなかつた。
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