西日本皮膚科
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55 巻 , 6 号
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図説
綜説
症例
  • 加藤 則人, 平野 眞也, 安野 洋一, 若林 俊治
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1043-1047
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
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    56歳女性。糖尿病。初診の10ヵ月前より全身に激しいそう痒を伴う蕁麻疹様紅斑が出現, 次第に増悪してきた。初診時辺縁に小水疱を伴う環状の紅斑と色素沈着が全身にみられた。好酸球は10,500/mm3であった。組織学的には, 表皮内小水疱とeosinophilic spongiosisがみられ, 真皮上層には好酸球の浸潤が認められた。これらの部位には肥満細胞も混在していた。蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGの沈着を認め, 間接法は80倍陽性であった。疱疹状天疱瘡と診断し, トラニラスト300mg/日, DDS75mg/日, 金チオリンゴ酸ナトリウム10mg/週投与にて皮疹は徐々に軽快したが, トラニラストの内服中止にて皮疹は急激に増悪した。トラニラストの内服を再開したところ, 皮疹は2週後には軽快し, その後3剤併用にて皮疹の再発をみていない。
  • 佐藤 茂樹, 浜中 和子, 森田 栄伸, 山本 昇壯
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1048-1051
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    52歳女子。尋常性乾癬に発熱, 関節炎, ぶどう膜炎を併発した1例を報告した。ライター病にみられる尿道炎, 粘膜病変は認めなかった。コルヒチン, ステロイド内服により治療を行ったが, ぶどう膜炎の再発を繰り返したためサイクロスポリンAを投与したところ軽快した。HLA抗原系ではB27は検出されず, ベーチェット病患者で高頻度にみられるとされるB51が陽性であった。
  • 田中 敬子, 中村 佐和子, 島雄 周平, 吉岡 仁子
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1052-1055
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    患者は4歳10ヵ月女児。2回目の日本脳炎予防接種5時間後に紅斑を生じ, 続いて膨疹, 全身の浮腫, 発熱, 無尿, 全身倦怠感を認めた。これらの諸症状はhydrocortisoneの点滴により急速に軽快した。右スクラッチテストで日本脳炎ワクチン10倍希釈液にて明らかな膨疹と紅斑を認めた。ワクチン中の原因成分の同定はできなかった。急性蕁麻疹の原因として日本脳炎ワクチン予防接種が示唆された。
  • 松田 和子
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1056-1061
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    82歳女性の後頭部に生じた本症の1例を報告した。10×9×5cm大の柔らかな隆起性腫瘤で, 皮膚表面の一部に青色調を帯びる部分があり, また毛細血管の拡張を伴っていた。割面は紅色ゼリー状の物質で満たされ, 多胞性嚢腫状を呈し, 一部は骨膜と癒着していた。組織学的に腫瘍巣は充実性あるいは管腔状を示し, PASおよびアルシアン·ブルーに陽性の粘液状物質の中に浮遊するように存在した。腫瘍細胞はCEAおよびCAM5.2に陽性であった。電顕的検索では胞体に多数の粘液顆粒を持つ暗色調の腫瘍細胞がみられたが, 断頭分泌はみられなかった。腫瘍摘出前のMRI所見は腫瘍の内部構造をよく反映しており, 腫瘍に一致してT1強調で中等度信号のほぼ均一な像が, T2強調では中等度∼高度信号の胞巣状像(隔壁は低信号)がみられ, 診断に有意義であると考えられた。本症についてのMRI像の報告は最初である。
  • 武 信昭, 桐原 義信, 末永 義則
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1062-1064
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    53歳女性の左足背に生じた皮膚軟骨腫の1例を報告した。皮膚軟骨腫はまれな疾患で, 本邦の皮膚科領域での報告は自験例を含め14例にすぎない。臨床診断は困難で確定診断には病理組織検査が必要であった。腫瘍は線維性結合組織に囲まれた分葉状軟骨細胞集塊で, 腫瘍の一部に骨化が認められた。予後は良好で, 術後1年経過するが再発はない。
研究
  • 今田 吏津子, 三橋 善比古, 高木 順之, 花田 勝美, 橋本 功
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1065-1070
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    1971年から1991年までの21年間に, 弘前大学皮膚科で経験した汎発性膿疱性乾癬は8例であった。この8例を, I群: 膿疱のみを繰り返すもの, II群: 乾癬様皮疹が先行するもの, III群: I, II群のいずれにもあてはまらないものの3群に分類した。I群は2例, II群は5例, III群は脂漏性湿疹が先行した小児例が1例であった。3群間で比較したところ, I, III群の急性期の膿疱はより稠密で, 膿海形成傾向を認めた。組織学的検索で全例にKogoj海綿状膿疱を認めた。I, III群の誘因は上気道感染であったのに対し, II群では上気道感染のほか, 内服および外用副腎皮質ステロイド剤, PUVA療法などの治療が誘因と考えられた。臨床症状, 膿疱化の期間, 組織所見の検討から, 乾癬皮疹が先行する群に比べ, 非先行群の急性期の病像はより高度であると考えられた。
  • 中川 秀己, Margit NINDL, 岩田 充, 石橋 康正
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1071-1080
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    目的: 従来, UV反復照射におけるsunburn, delayed tanningに対するsunscreen剤の検討は動物モデルが主体である。今回われわれは健常人を対象に, 日常曝露されると考えられる紫外線量で, titanium dioxide配合cream(TC), urocanic acid配合cream(UC)および基剤のみ(BC)を使用した反復照射試験を行った。光源は日光および人工光源(UVBとUVA)を用いた。方法: 1/2MED·1MED相当量を反復照射し, 照射回数ごとにTC, UCおよびBC塗布部位を肉眼所見·皮膚明度差により, 経時的に観察した。結果: 光源間で若干の個人差は認められるが, TC塗布群およびUC塗布群では1/2MED·1MED反復照射とも明らかな紅斑, 黒化反応抑制効果が認められた。一方, 対照群では照射回数依存的に反応の増強が有意に認められた。かんがえ: 長期間の日光曝露による皮膚の老化, 発癌を抑えるためには, sun protection factor(SPF)は3∼4程度でも, 日常生活上支障がなく常に使用できるサンスクリーンが好ましいと考えられた。
  • 斉藤 忠之, 高路 修, 山田 悟, 森田 栄伸, 山本 昇壯
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1081-1085
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    Emedastine difumarateは抗histamine作用およびhistamine遊離抑制作用を有する抗アレルギー薬である。本研究では, アレルギー性炎症の増悪に深く関与していると考えられている好酸球の遊走に対するemedastine, ketotifen, azelastineおよびtranilastの作用を, モルモットおよびヒトの好酸球を用いて検討した。Leukotriene B4 またはplatelet activating factorによるモルモットおよびヒト好酸球遊走に対し, emedastineは10-8M以上という低濃度で有意な抑制作用を示した。また, ketotifenおよびazelastineは10-6M以上の濃度で有意な抑制作用を示した。一方, tranilastは10-5Mでも明らかな作用を示さなかった。以上の結果より, emedastineは好酸球の炎症局所への浸潤を抑制することにより, アレルギー性疾患の病態を改善する可能性が示唆された。
講座
統計
  • 田中 達朗, 元木 清久, 西 隆久, 成澤 寛, 幸田 弘
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1092-1095
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    佐賀医科大学皮膚科診療開始以来10年間で経験した天疱瘡群15例, 類天疱瘡群17例の計32例についてその予後を中心に検討した。観察期間は, 天疱瘡群は4ヵ月∼8年4ヵ月, 平均3年4ヵ月であり, 類天疱瘡群は2ヵ月∼10年, 平均3年10ヵ月であった。現在完治の症例は天疱瘡群1例, 類天疱瘡群6例であり, 類天疱瘡は天疱瘡に比べ治癒する症例が多く, また, 若年発症であるほど予後良好であった。プレドニゾロン(PSL)のみでコントロールできた症例は, 天疱瘡群25%, 類天疱瘡群33%であり, 他はDDS, あるいはビブラマイシン·ニコチン酸アミド併用療法が必要であった。併用療法により, PSLのみで寛解しなかった症例すべてにおいてPSL 20mg以下まで減量可能となった。ステロイド療法にビブラマイシン·ニコチン酸アミドまたはDDSを併用することにより, ステロイドの減量可能となる症例が多く, これらの併用療法は有用と考えられた。
治療
  • 難波 雄哉, 添田 周吾, 森口 隆彦, 大浦 武彦, 塚田 貞夫, 石田 寛友, 井澤 洋平, 一色 信彦, 鵜飼 卓, 菅原 光雄, 平 ...
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1096-1104
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    2μkat/g ACR-59軟膏とその基剤を用い, 壊死組織を有する褥瘡を対象として有効性, 安全性および有用性を二重盲検比較試験により比較検討した。背景因子の褥瘡の到達度で偏りがみられたが, 基剤群を軽症と重症に分けて改善度および有用度を統計的に検討した結果, 有意差は認められず, 到達度の偏りは薬効評価に影響を及ぼさないと判断した。その結果, 全般改善度については統計的な有意差は認められなかったが, 改善率ではACR-59軟膏群が上回っていた。概括安全度(原則日)については, ほぼ安全以上がACR-59軟膏群では100%であった。有用度については統計的な有意差は認められなかったが, 有用率ではACR-59軟膏群が上回っていた。副作用は, ACR-59軟膏群に1例, 基剤群に2例みられたが, 薬剤との関連性は不明であった。終了日においては, ほぼ安全以上がACR-59軟膏群では100%であった。また本剤に起因すると考えられる臨床検査値の異常は認められなかった。褥瘡表面の痂皮は薬剤の壊死組織への浸透を妨害するので, 痂皮未処置例を除外して解析を行ったところ, 有用度においてWilcoxonの順位和検定では有意な差が認められた。以上のことより, ACR-59軟膏は基剤に比べて, 表面に痂皮のついてない褥瘡に対して壊死組織除去効果がすぐれていると思われ, また安全な薬剤と考えられる。
  • 難波 雄哉, 森口 隆彦, 大浦 武彦, 塚田 貞夫, 添田 周吾, 井澤 洋平, 一色 信彦, 鵜飼 卓, 菅原 光雄, 平山 峻, 石田 ...
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1105-1111
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    ACR-59を2μkat/g含有する疎水性軟膏と3単位フィブリノリジン+2000単位デオキシリボヌクレアーゼ/3gを含有するエレース®軟膏を用い, 創傷面に壊死組織を有する深達性II度∼III度熱傷および褥瘡を対象とし, ACR-59軟膏の有効性, 安全性および有用性を, 電話法を用いる非盲検無作為群間比較試験で比較検討した。その結果, 全般改善度について, χ2検定およびWilcoxonの順位和検定において有意な差が認められた。概括安全度については, 両群間で有意な差はなかった。有用度については, χ2検定およびWilcoxonの順位和検定において有意な差が認められた。副作用は, エレース®軟膏群に接触性皮膚炎が1例認められ, 投与後10日目に発現し中止3日目で消失した。また両群とも薬剤に起因すると考えられる臨床検査値の異常は認められなかった。以上のことより, ACR-59軟膏はエレース®軟膏に比べて, 熱傷および褥瘡における壊死組織除去効果がすぐれていると思われ, また安全な薬剤と考えられる。
  • 溝口 昌子, 芹川 宏二, 佐藤 光浩, 日野 治子, 堀江 康治, 南光 弘子, 池田 美智子, 大原 国章, 我妻 圭子
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1112-1120
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    塩基性線維芽細胞成長因子(basic fibroblast growth factor, bFGF)の生物活性には中胚葉系, 神経外胚葉系, 上皮細胞系の細胞分化·増殖および血管新生の促進などがあることがin vitroで明らかにされている。今回, 遺伝子組み換え技術により作成したヒトbFGFを含有する0.1%KCB-1外用液剤を週2回4週間投与し, 皮膚潰瘍に対する臨床的効果, 安全性および有用性を検討した。対象としたのは褥瘡3例, 熱傷潰瘍4例, 血管障害性潰瘍5例, その他の潰瘍7例の計19例で, 0.1%KCB-1を週2回4週間投与し, 潰瘍面積, 潰瘍の深さ, 肉芽の性状など週1回観察した。また, 治療開始前, 治療終了後に細菌学的検査と臨床検査を行った。全般改善度では解析対象18例のうち, 17例(94.4%)に「中等度改善」以上の改善が, 概括安全度は19例全例が「全く安全である」, 有用度では解析対象18例全例が「有用」以上と判定され, 臨床的有効性, 安全性および有用性が認められた。優れた臨床的効果, 安全性および有用性が認められたが, 症例数が少なかったことおよび2例(11.1%)に肉芽の過剰形成を認めたことから, 至適用量をさらに検討する必要があると考えられた。
  • 田中 信, 大草 康弘
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1121-1125
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    皮膚科領域における心身症とその周辺疾患を対象として皮膚科的治療を行いながら抗不安薬であるロフラゼプ酸エチルの内服を試みた。その臨床効果, 他剤との比較および罹病期間別効果の検討より, とくにアトピー皮膚炎, 皮脂欠乏性湿疹, 急性湿疹と接触皮膚炎の痒み, 疱疹後神経痛, 円形脱毛症, 罹病期間の長い尋常性白斑は心身症およびその周辺疾患として今後は取扱う必要があり, 難治な場合には従来の治療にとらわれずロフラゼプ酸エチルなど抗不安薬の使用も考慮すべきである。
  • 佐藤 英嗣, 東 清吾, 阿部 竜彦, 小林 衣子, 国分 純, 高島 巌
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1126-1135
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    油性保湿剤配合浴用剤をアトピー性皮膚炎80例, 乾燥性湿疹51例, その他の疾患9例に使用し, アトピー性皮膚炎で72.2%, 乾燥性湿疹で80.0%, その他の疾患で88.9%の有用性を得た。用いた油性保湿剤はコレステリルイソステアレート(以下IS-CE)が主成分で, これが入浴中の角層の水分保持機能の改善に重要な役割を果たすものと考えられた。IS-CEを主とする液体型油性保湿入浴剤の, 乾燥性皮膚疾患に対する治療補助効果が期待される。
  • 中村 健一, 川名 誠司, 原田 晴美, 沈 国雄, 荻野 倫子
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1136-1140
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    新しい経口マクロライド系抗生剤roxithromycin(ルリッド®錠: RXM)のざ瘡に対する治療効果を検討した。14歳より35歳までの成人63例(男性8例, 女性55例)に300mg/日, 4週間の連続投与を行い, 全般改善度において66.1%の改善率を得た。副作用は2例(3.2%)に認められ, 上腹部痛と顔面のむくみであり, いずれも軽微なもので重篤なものは認められなかった。病変部の分離菌検査を行ったところ, 41例より細菌を検出した。検出菌は主に, S. epidermidis(73.2%)とP. acnes(53.7%)であった。後者のMICを測定した結果, MIC80 0.135μg/mlであった。以上の結果は, RXMがざ瘡治療の第一選択薬として有用であることを示唆する。
  • 九州エクラー®臨床成績調査研究会
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1141-1144
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    各種炎症性皮膚疾患を有する外用ステロイド剤適応患者54例にエクラー®軟膏(27例)またはテープ(27例)を外用し, その有効性·安全性について検討した。最終全般改善度は改善以上が軟膏96.3%, テープ92.3%であった。安全性はほぼ安全以上が軟膏100.0%, テープ96.3%であった。副作用はテープで1例に認められた。以上の結果を総合して判断した有用性は, 有用以上が軟膏96.3%, テープ92.3%であった。これらの結果からエクラー®軟膏およびテープは皮膚科領域における各種の炎症性皮膚疾患に対し有用な外用剤であると考えられる。
  • 山梨県アゼプチン研究班
    1993 年 55 巻 6 号 p. 1145-1153
    発行日: 1993/12/01
    公開日: 2011/07/21
    ジャーナル 認証あり
    山梨県内診療施設におけるそう痒性皮膚疾患に対する塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)の有効性, 安全性, 有用性を検討した。
    1. 総回収症例は306例であったが, 安全度については296例を, 改善度と有用度については262例を解析対象症例とした。
    2. 最終全般改善度は, 蕁麻疹が88.2%, 湿疹·皮膚炎が93.0%, 皮膚そう痒症が70.4%, 痒疹が66.7%で, 全体では88.5%であった。
    3. 男女間, 各年齢群間に改善度の差はほとんど認められなかったが, 重症ほど改善度は低下した。罹病期間による改善度に一定の傾向は認められなく, ステロイド外用剤のランクによる改善度ではstrongの群とmediumの群の間にほとんど差はなかった。
    4. 蕁麻疹, 湿疹·皮膚炎での投与期間による改善度では, 両者とも投与開始から1週間までの改善度が高く, 投与期間が長くなるに伴ってさらに改善した。
    5. 副作用は4例(1.4%)に認められ, いずれも眠気であった。
    6. 最終全般改善度, 副作用などを総合的に判定した有用度は, 蕁麻疹が86.8%, 湿疹·皮膚炎が91.8%, 皮膚そう痒症が70.4%, 痒疹が66.7%で, 全体では87.4%であった。
    以上より, アゼプチン®は, そう痒性皮膚疾患に対して高い有効性と安全性が認められ, 皮膚科領域でも有用な薬剤のひとつであると考えられた。
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