西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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60 巻 , 2 号
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図説
症例
  • 内宮 礼嗣, 寺崎 健治朗, 関山 光弘, 金蔵 拓郎, 神崎 保
    60 巻 (1998) 2 号 p. 127-129
    公開日: 2010/10/15
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    77歳の女性。1981年より15年にわたり下腿潰瘍の出現消退を繰り返していた。入院後, 外用剤で治療したが潰瘍の新生を認め悪化傾向を示したため, ステロイド内服, 高圧酸素療法, PGE1製剤点滴静注を開始した。潰瘍の新生はなくなったが潰瘍部の肉芽形成遅延のため, topical hemotherapyを開始した。計7回施行し良好な肉芽形成が認められた。Topical hemotherapyの効用, 機序に関しては不明な点も多いが, 今後難治性潰瘍に対して試みるべき治療法のひとつと考えた。
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  • 辻 淳子, 佐々木 哲雄, 西山 貴郁, 山本 聡, 中嶋 弘
    60 巻 (1998) 2 号 p. 130-133
    公開日: 2010/10/15
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    41歳の女性。30歳頃Raynaud現象, 33歳頃皮膚硬化, 38歳頃皮膚石灰沈着をそれぞれ自覚した。毛細血管拡張と食道機能低下が認められ, 抗核抗体1280倍陽性discrete speckled pattern, 抗マイクロソーム抗体陽性で全身性強皮症(PSS)のCREST型と診断した。以後外来で経過観察中, 47歳時から腹痛と嘔吐を繰り返すようになり, 精査により腸管偽閉塞と診断され, 保存的治療で改善した。本症例では慢性甲状腺炎による甲状腺機能低下症の合併のためPSSによる腸管の蠕動障害がさらに悪化したと考えられた。
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  • 高松 由佳, 佐渡 友美, 白崎 文朗, 坂井 秀彰, 竹原 和彦, 清水 巍
    60 巻 (1998) 2 号 p. 134-136
    公開日: 2010/10/15
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    血清ECP値, 血清IL-5値の上昇が認められたhypereosinophilic syndromeの1例を報告した。症例は49歳の男性。初診の2年前から気管支喘息の治療中であった。10日前に発熱, 関節痛, 筋肉痛とともに顔面·躯幹·四肢に浮腫性紅斑, 浸潤性紅色局面が出現した。末梢血好酸球増多, 血清ECP値, 血清IL-5値の上昇を認めた。病理組織学的に真皮全層に瀰漫性の密な好酸球浸潤が認められたが, 肉芽腫性の変化や血管炎の所見はみられなかった。プレドニゾロン40mg/日の内服で皮疹は速やかに消退し, 全身症状も軽快した。末梢血好酸球数, 血清IL-5値は病勢に平行して低下した。著明な好酸球増多とともに全身症状, 皮疹が出現したことから, 病理組織所見とあわせてhypereosinophilic syndromeと診断した。
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  • 山口 雅英, 植木 宏明
    60 巻 (1998) 2 号 p. 137-141
    公開日: 2010/10/15
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    おのおの12年, 20年を経過して寛解した蕁麻疹様血管炎の2例について報告した。いずれも基礎疾患あるいは合併症は認められなかったが, 発症誘因としては薬剤投与も考えられた。治療として抗ヒスタミン剤などは無効で, 中等量から少量の副腎皮質ステロイド剤が効果的であった。長年月に及んで病勢が持続していたことは, 何らかのウイルス感染か, 免疫異常が存在していた可能性がある。何らかの原因で血管内皮細胞の活性化が持続したのか, あるいは循環免疫複合体の排除が障害された結果かもしれない。
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  • 山上 美江, 向野 哲, 市川 薫, 衛藤 光, 村上 通敏
    60 巻 (1998) 2 号 p. 142-145
    公開日: 2010/10/15
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    桔梗石膏で難治性の顔面の紅斑および上眼瞼の浮腫が軽快した皮膚筋炎を報告した。症例は51歳の女性。初発皮膚症状は上眼瞼の浮腫と紅斑であった。その他皮膚では, 躯幹にも紅斑が認められ, 爪囲紅斑, 爪囲の点状出血や手指関節背面の紅斑があり, 筋症状も認められた。PSL 20mg/日の内服開始後, 爪囲紅斑と筋症状は改善したが顔面の紅斑や上眼瞼の浮腫は改善がみられず難治性であった。経過中症状の再燃もなく全身症状も安定しておりPSLは漸減した。しかし顔面の紅斑は軽快せず初診から1年8ヵ月後, 清熱剤である桔梗石膏の内服を試みた。内服後翌日からほてり感などの自覚症状が改善したほか1ヵ月後から上眼瞼の浮腫および顔面の紅斑が徐々に軽快した。桔梗石膏の抗炎症効果で顔面の炎症性の血管拡張と浮腫が軽快したと考えられた。
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  • 村本 剛三, 内平 孝雄, 亀井 敏昭
    60 巻 (1998) 2 号 p. 146-149
    公開日: 2010/10/15
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    我々は60歳女子の手指末梢に小膿疱を生じた限局性のアロポー稽留性肢端皮膚炎の1症例を経験した。膿疱部の病理組織像に, 過角化·表皮突起の延長·Kogojの海綿状膿疱の所見が認められた。ステロイド剤外用·内服, 抗生剤の外用·内服は効果がなく, etretinate 10 mg(0.25mg/kg/日)が著効を示した。内服2週間後には膿疱の新生はなくなり, 18ヵ月経つ現在, 副作用もなく軽度の鱗屑を残すのみで, 爪甲の再生もみられ, 略治状態にある。アロポー稽留性肢端皮膚炎におけるetretinate少量内服療法の有用性について, 文献的考察をまじえ報告した。
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  • 濱田 洋, 瀬戸山 充, 神崎 保, 森 義三郎
    60 巻 (1998) 2 号 p. 150-152
    公開日: 2010/10/15
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    出生時より存在し自然治癒した先天性表皮水疱症の1例を報告した。症例は生後1日目の女児で両足底から足関節部における糜爛を主訴に鹿児島大学医学部皮膚科を紹介受診した。初診時に両足底内側より足関節部にかけて深い潰瘍を思わせる糜爛性局面が存在し, 両第1趾の内側への偏位も認められた。病理組織学的に光顕レベルでは水疱の位置を確定できなかった。電顕的検索で表皮基底細胞の変性による表皮内水疱を確認した。以上から本症例は単純型先天性表皮水疱症と考えられた。以後, 保存的治療で治癒し, 3年後の現在では完治し瘢痕も残していない。現在まで報告されている単純型先天性表皮水疱症で自験例のような症例はなく, 新しい病型ではないかと考えた。
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  • 緒方 喜美子, 平田 靖彦, 安田 佳世, 池田 光徳, 小玉 肇
    60 巻 (1998) 2 号 p. 153-155
    公開日: 2010/10/15
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    生後5日目に右足に水疱が初発し, 中心治癒傾向を示す配列をし, 瘢痕を残さず治癒する水疱が出没しているDowling-Meara型単純型先天性表皮水疱症の男児例を報告した。光顕的には表皮下水疱であったが, 電顕的には表皮内水疱および表皮基底細胞にトノフィラメントが異常凝集していることから, Dowling-Meara型単純型先天性表皮水疱症と診断した。ビタミンEの内服は無効で, 2歳の現在, 新しい皮疹の出現が続いているが, 自覚症状は乏しいらしく機嫌は良い。父親にも同症が認められたが, 小学校低学年時には寛解しており, 患児も自然軽快することが期待される。
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  • 尾之内 博規, 室 慶直, 松本 義也
    60 巻 (1998) 2 号 p. 156-159
    公開日: 2010/10/15
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    患者は7歳女児。生まれてまもなく全身に弧状, 連圏状および蛇行状の痒みを伴う線状鱗屑性紅斑を生じていた。家族歴に血族結婚はない。蕁麻疹の既往があり, 検査ではIgEは5700IU/lと高値であった。頭髪には検鏡でbamboo hairが認められ, 自験例をNetherton症候群と診断した。
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  • 竹尾 直子, 片桐 一元, 伊勢 知子, 佐藤 俊宏, 高安 進, 森 義顕, 曲 泰弘
    60 巻 (1998) 2 号 p. 160-164
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    65歳の女性。肺梗塞, 左大腿静脈血栓症の既往があった。平成6年8月, 軽度の右足底痛と下肢に多発した斑状紫斑を主訴に入院した。安静により紫斑は消退したが, 蕁麻疹様紅斑が出現し, 右足から下腿の疼痛が次第に増強した。Angiographyで右下腿動脈血栓症が認められ, 9月21日膝上部での肢切断をおこなった。深部動静脈血栓症を生じる明らかな凝固系の異常は検出されなかった。以後, 抗凝固療法を開始したが11月初旬右前腕の血栓性動脈炎と同時に蕁麻疹様紅斑の出現と好酸球増多が認められた。12月2日からprednisolone 10 mg/日の内服を追加し好酸球増多と蕁麻疹様紅斑は改善したが, 立位負荷時に点状紫斑の出没を繰り返していた。入院時の斑状紫斑, 血栓性静脈炎出現時の蕁麻疹様紅斑, 点状紫斑の病理組織像はいずれもleukocytoclastic vasculitisであった。血漿中にクリオフィブリノーゲンが認められ血栓症の発症時に紫斑や蕁麻疹様紅斑が出現, 増悪したことから, 原因不明の深部動静脈血栓症に伴う二次性クリオフィブリノーゲンによるleukocytoclastic vasculitisと診断した。
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  • 愛甲 隆昭, 大森 謙太郎, 渡辺 圭介, 幸田 衞, 植木 宏明, 畑 毅
    60 巻 (1998) 2 号 p. 165-168
    公開日: 2010/10/15
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    46歳の男性。1991年頃に躯幹にはじまり, 全身に拡がるそう痒性紅斑が出現した。1992年川崎医科大学附属病院皮膚科を受診し, 臨床および病理組織学的検査により菌状息肉症と診断された。発症約1年後から顔面, 四肢, 躯幹に順次腫瘤が出現した。PUVA, ステロイド外用, interleukin-1β, interferon-γ-1a, 電子線照射などで軽快·増悪を繰り返していたが, 発症から約2年後に口腔粘膜の浸潤性病変が出現した。さらにその半年後に肺門部リンパ節浸潤による急激な呼吸困難および骨髄浸潤がみられ, 化学療法(VEPA-M療法)を開始した。化学療法で肺門部および骨髄への浸潤細胞は著明に減少し, 呼吸困難は軽快し腫瘤も縮小した。1994年4月から視野狭窄·視力障害が出現し, 5月21日突然の痙攀重積発作に続く急速な意識障害が出現し, 5月28日に死亡した。剖検では頭蓋底, 視神経を含む広範囲の脳内浸潤が認められた。自験例のような菌状息肉症の脳内浸潤症例の報告は, 本邦では比較的まれである。
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  • 林 士弘, 中山 樹一郎, 松田 哲男, 利谷 昭人, 松尾 眞二郎, 山本 正次郎, 堀 嘉昭, 大島 孝一, 菊池 昌弘
    60 巻 (1998) 2 号 p. 169-172
    公開日: 2010/10/15
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    53歳の男性。初診3ヵ月前に右大腿前面に自覚症状のない紅斑が出現した。放置していたところ, 紅斑内に数個の結節を急速に形成してきた。病理組織学的に真皮内に大型の異型リンパ球の瀰漫性浸潤増殖が認められた。浸潤したリンパ球は免疫組織化学的にCD2(+), CD3(+), CD4(+), CD30(+)であった。九州大学医学部附属病院皮膚科に入院し切除, 植皮術のみで経過を観察していたが, まもなく植皮部とその周囲に紅斑, 結節が再発したため放射線療法および化学療法を施行した。皮膚原発と思われるanaplastic large cell lymphomaにも浸潤増殖が早く急速な経過をとる病型があり慎重な対処が必要と思われた。
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  • 白崎 文朗, 佐渡 友美, 坂井 秀彰, 高田 実, 竹原 和彦, 石田 千穂, 坂尻 顕一, 高守 正治, 並里 まさ子
    60 巻 (1998) 2 号 p. 173-176
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    症例は68歳の男性。四肢の腫脹と疼痛を主訴に受診した。ほぼ全身に褐紅色丘疹が多数あり, 生検で末梢神経線維の周囲に泡沫細胞からなる肉芽腫の形成がみられた。Fite染色で泡沫細胞内に多数の陽性桿菌が認められ, らい腫型のハンセン病と診断した。ジメチルスルホン, リファンピシン, クロファジミンの3者による多菌型に対する多剤併用療法により, 臨床的, 菌学的, 血清学的な改善をみた。しかし, 治療開始4ヵ月後に強い1型らい反応が出現した。自験例の治療経験から, らい予防法廃止後におけるハンセン病治療の問題点についても言及した。
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  • 星山 弓恵, 野中 薫雄, 入船 弘子
    60 巻 (1998) 2 号 p. 177-179
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    66歳の男性に生じたフルタミドによる光線過敏症型薬疹の1例を経験した。内服約2ヵ月後の2時間程度の日光曝露後, 露出部を中心にそう痒性紅斑, 腫脹の出現が認められた。光線テストではUVAに対し光線過敏を示した。内服中止1週間後に皮疹は消退し, UVAの反応性は正常に復していた。内服照射テストではフルタミド375mgを3日間内服後UVA過敏が誘発された。本邦では現在まで9例の報告があり, 本症例は10例目と思われる。
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  • 木下 美佳, 岩本 孝, 肥後 順子, 木藤 正人, 小野 友道
    60 巻 (1998) 2 号 p. 180-183
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    Notalgia parestheticaと診断した女性6例(74, 62, 29, 52, 41, 67歳)を報告した。いずれも正中上背部あるいは片側肩甲骨部(主にTh 2∼6のいずれかの脊椎神経後根枝神経支配部位)に限局するそう痒と, 該部に続発する皮膚病変が認められた。また, そう痒を伴い背部に限局する斑状アミロイドーシスや, recurrent lichen simplex chronicus of the scaplar areaが本症に続発する可能性について考察した。
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研究
  • 皆川 洋子
    60 巻 (1998) 2 号 p. 184-187
    公開日: 2010/10/15
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    単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を経皮的に感染させたマウスを用いて, vidarabine(ara-A)クリームの効果をvidarabine軟膏およびクリーム基剤(placebo)と比較検討した。HSV-1側腹部皮内接種マウスにおいて, vidarabineクリームを塗布した群およびvidarabine軟膏を塗布した群は, 対照群(薬剤非投与群およびクリーム基剤を塗布した群)と比較して, 死亡率に有意な低下がみられた。また, 生存期間においても有意な延長が認められた。一方, vidarabineクリーム群とvidarabine軟膏群の間には, 死亡率, 生存期間および帯状皮疹形成率のいずれにおいても有意な差は認められなかった。なお, 薬剤非投与群とクリーム基剤群の間についても, 死亡率, 生存期間および帯状皮疹形成率のいずれにおいても有意な差は認められなかった。以上の結果から, HSV-1の経皮的感染マウス実験系において, vidarabineクリームにはvidarabine軟膏と同等の効果が認められた。
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  • 野間 陽子, 宮内 俊次, 橋本 公二
    60 巻 (1998) 2 号 p. 188-190
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    病理組織学的にMalassezia furfur(以下マラセチアと略)の腐生像を観察できることがあるが, その実態についてはあまり知られていない。そこで, 脂漏性角化症623例(男性347例, 女性276例; 平均年齢63.1歳)と脂腺母斑187例(男性102例, 女性85例; 平均年齢18.5歳)を対象として, 腐生の頻度と性·年齢·部位·病理組織型との関係について調べた。マラセチアは脂漏性角化症の26.0%に陽性で, 女性に比べ男性に, 躯幹·四肢に比べ頭·顔·頚部で有意に検出されたが, 年齢および病理組織型による差はなかった。一方, 脂腺母斑では47.6%にマラセチア陽性で, 性差はなく, 年齢による差もなかった。これらのことから脂漏性角化症や脂腺母斑のように有毛部, とくに脂漏部位に発生し, 角質肥厚という増殖の場が提供される疾患ではマラセチア腐生は珍しくないことが示唆された。
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講座
治療
  • 元木 良和
    60 巻 (1998) 2 号 p. 196-201
    公開日: 2010/10/15
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    頭部以外の湿疹·皮膚炎群に対するマイザー®ローションの臨床効果を検討した。50例(湿潤型湿疹·皮膚炎群25例, 苔癬化型湿疹·皮膚炎群25例, 以下「湿潤型」, 「苔癬化型」と表記)に対し実施し50例全例を解析対象とした。「かなり軽快」以上の全般改善度は湿潤型, 苔癬化型とも92%であった。「有用」以上の各疾患別の割合は, 湿潤型では88%, 苔癬化型92%と従来のマイザー®軟膏·クリームと同等の効果がみられた。また, 副作用は1例(2%)に対して軽度の毛包炎が認められたが, 毛包炎部位への外用を中止したところ症状は回復した。薬剤の刺激感·使用感についても検討し, 刺激感については50例中47例(94%)で皮膚刺激性の訴えはなく, 使用感については「好ましい」以上の判定は湿潤型で84%, 苔癬化型では88%と予想以上に好評であった。以上により従来主に被髪頭部などの有毛部位に用いられていたマイザー®ローションは躯幹や四肢などの頭部以外の部位への外用も有用であり, 使用感も良く刺激も少ない薬剤であることが示された。
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  • 高路 修, 山本 昇壯, 坪井 賢朗, 矢村 宗久, 森 保, 大黒 久和
    60 巻 (1998) 2 号 p. 202-205
    公開日: 2010/10/15
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    個々の膨疹が12時間以上持続し, 数種類の抗ヒスタミン薬および抗アレルギー薬による治療で効果不十分もしくは無効の慢性蕁麻疹21例における塩酸アゼラスチンの臨床効果を検討した。全般改善度は著明改善12例(57.1%), 改善6例(28.6%), やや改善2例(9.5%), 不変1例(4.8%)であり, 改善以上が85.7%と良好な結果が得られた。さらに投与前にいずれの症例も個々の発斑(膨疹および紅斑)が12時間以上持続していたものが投与開始後2週で平均5.5時間, 4週で3.6時間と明らかな短縮が認められた。塩酸アゼラスチンは, 難治性でしかも発斑の持続時間が長い症例に有用である可能性があると考えられた。
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  • 上野 輝夫, 塚田 貞夫, 平敷 貴也, 赤羽 紀子, 猪原 英二
    60 巻 (1998) 2 号 p. 206-211
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    カルボキシメチルセルロースナトリウムから成る創傷被覆材Hydrocel(治験名称)を採皮創40例, II度熱傷創20例, 計60例を対象として, その被覆効果について安全性·有効性·有用性の観点から医療用具GCPに沿った臨床試験を実施した。採皮創は原則として2週間, 熱傷創は原則として3週間の観察期間を限度とした。粘(密)着性は採皮創群の40例全例, 熱傷創群の20例中19例が「普通」以上, 創面損傷は採皮創群40例中39例, 熱傷創群全例が「なし」, 吸収能力は採皮創群40例中34例, 熱傷創群20例中16例が「良好」の評価であった。止血持続効果は採皮創群40例中34例が「有効」, 表皮形成効果は採皮創群40例中37例, 熱傷創群20例中15例が「良好」以上, 鎮痛効果は採皮創群40例中39例, 熱傷創群20例中19例が「有効」以上の評価であった。また, 有用性判定では採皮創群40例全例, 熱傷創群20例中19例が「有用」以上であった。副作用は60例中両群各1例ずつの計2例にみられたものの, いずれもトップドレッシングに起因する自家感作性皮膚炎であり, 本品との因果関係は否定された。以上, 採皮創およびII度熱傷創に使用した成績から, 本品は安全性が高く, 材質的に粘(密)着性, 吸収能力に優れ, 交換時の創面損傷が少なく, 止血持続効果, 表皮形成効果, 鎮痛効果に有効な創部改善度を認めたことから, 良好な湿潤環境条件を容易に整えうる有用な創傷被覆材であると考えられた。
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  • 飯田 利博, 森 弥生, 西山 千秋, 今川 一郎
    60 巻 (1998) 2 号 p. 212-214
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    症例1は51歳の女性。練馬区在住。左頬部に径15mmの扁平台状隆起する浸潤性紅色局面が単発した。生検組織からSporothrix schenkiiを分離した。イトラコナゾール100mg/日, 13週間内服で治癒した。症例2は58歳の男性。大宮市在住。左第1指背面基部に径12×15mmの暗紅色浸潤性局面が単発していた。痂皮, 生検組織からSporothrix schenkiiを分離した。イトラコナゾール200mg/日を1週間内服, 3週間休薬を1クールとした間欠療法2クールで治癒した。間欠療法は従来からおこなわれている連続投与法に比べ, 総投与量が少なく安全性において優れたより有用な方法と考えた。
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  • HOC-155(L)研究班(1回/1日)
    60 巻 (1998) 2 号 p. 215-222
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    硝酸オモコナゾール(HOC-155)1%液剤の1日1回塗布における表在性皮膚真菌症に対する臨床的有効性, 安全性, 有用性を検討することを目的として, 31施設からなる研究班を組織し, 一般臨床試験をおこなった。実施症例数は362例で, その内訳は趾間型足白癬87例, 小水疱型足白癬89例, 体部白癬53例, 股部白癬37例, カンジダ性間擦疹33例, カンジダ性指間糜爛症19例, 癜風44例であった。皮膚所見と菌所見から判定した最終総合効果における有効率は趾間型足白癬83.3%(50/60), 小水疱型足白癬76.1%(51/67), 体部白癬83.8%(31/37), 股部白癬84.8%(28/33), カンジダ性間擦疹92.0%(23/25), カンジダ性指間糜爛症93.3%(14/15), 癜風88.2%(30/34)であった。副作用は344例中17例に局所症状が認められ, 副作用発現率は4.9%であった。有用性判定は趾間型足白癬77.8%(49/63), 小水疱型足白癬71.4%(50/70), 体部白癬76.9%(30/39), 股部白癬84.8%(28/33), カンジダ性間擦疹86.2%(25/29), カンジダ性指間糜爛症93.3%(15/16), 癜風85.7%(30/35)であった。以上の成績から1%HOC-155液剤は, 各種の表在性皮膚真菌症に対し1日1回塗布で十分な治療効果が期待できる臨床上有用な薬剤であると考えられた。
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  • HOC-155(L)研究班(1回/2日)
    60 巻 (1998) 2 号 p. 223-230
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    硝酸オモコナゾール(HOC-155)1%液剤の2日に1回塗布の表在性皮膚真菌症に対する臨床的有効性, 安全性, 有用性を検討することを目的として, 21施設からなる研究班を組織し, 一般臨床試験をおこなった。評価対象症例数は258例で, その内訳は趾間型足白癬52例, 小水疱型足白癬70例, 体部白癬45例, 股部白癬34例, カンジダ性間擦疹13例, カンジダ性指間糜爛症16例, 癜風28例であった。皮膚所見と菌所見から判定した最終総合効果における有効率(有効以上)は趾間型足白癬71.4%, 小水疱型足白癬67.3%, 体部白癬69.4%, 股部白癬80.8%, カンジダ性間擦疹75.0%, カンジダ性指間糜爛症91.7%, 癜風92.3%であった。副作用は258例中15例に発現し, 副作用発現率は5.8%であった。有用性判定では, 趾間型足白癬72.7%, 小水疱型足白癬64.2%, 体部白癬68.4%, 股部白癬80.8%, カンジダ性間擦疹83.3%, カンジダ性指間糜爛症91.7%, 癜風92.3%の有用率(有用以上)が得られた。以上の成績から1%HOC-155液剤は各種の表在性皮膚真菌症に対し2日に1回塗布でも充分な治療効果が期待できる臨床上有用な薬剤であると考えられた。
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  • HOC-155研究班
    60 巻 (1998) 2 号 p. 231-252
    公開日: 2010/10/15
    ジャーナル 認証あり
    1%HOC-155(C)の1日1回投与(以下1日1回群)と2日に1回投与(以下2日に1回群)における足白癬(趾間型, 小水疱型), 生毛部白癬(体部白癬, 股部白癬), 皮膚カンジダ症(カンジダ性間擦疹, カンジダ性指間糜爛症)および癜風に対する臨床的有効性, 安全性および有用性を既存の代表的外用抗真菌剤として汎用されているbifonazoleの1日1回投与(以下BFZ群)を対照として比較検討した。本治験は「新医薬品の臨床試験に関する一般指針」および「臨床試験の統計解析に関する一般指針」の概念に基づき, protocol compatibleによる解析(以下PC解析)とプロトコールで計画していないintent-to-treatによる解析(以下ITT解析)をおこなった。足白癬の効果についての同等性検定は, PC解析では1日1回群とBFZ群, 2日に1回群とBFZ群との間には検証されなかった。ITT解析では1日1回群とBFZ群との間に同等性が検証されなかったが, 2日に1回群とBFZ群との間に同等性が検証された。生毛部白癬ではPC解析およびITT解析いずれにおいても1日1回群とBFZ群との間に同等性は検証されなかったが, 両検定いずれにおいても2日に1回群とBFZ群の間に同等性が検証された。皮膚カンジダ症ではPC解析およびITT解析いずれにおいても1日1回群とBFZ群, 2日に1回群とBFZ群との間に同等性が検証された。癜風ではPC解析およびITT解析のいずれにおいても1日1回群とBFZ群との間に同等性が検証されたが, 2日に1回群とBFZ群との間に同等性が検証されなかった。さらに1日1回群および2日に1回群の合計(以下HOC群)とBFZ群の効果について検討した。足白癬では, PC解析でHOC群とBFZ群との間に同等性は検証されなかったが, ITT解析では同等性が検証された。生毛部白癬, 皮膚カンジダ症および癜風ではPC解析, ITT解析いずれにおいてもHOC群とBFZ群との間に同等性が検証された。以上より1%HOC-155(C)は2日に1, 2回塗布で各種皮膚真菌症に対して臨床的に有用な薬剤であると考えた。
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