西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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61 巻 , 1 号
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図説
症例
  • 飯田 利博, 西山 千秋, 泉 裕之
    61 巻 (1999) 1 号 p. 3-6
    公開日: 2010/10/14
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    生後4ヵ月の男児。出生11日目に顔面の紅斑に気づく。次第に四肢, 体幹にも増大してきたため日本大学医学部付属練馬光が丘病院皮膚科を受診した。初診時, ほぼ全身に手大までの軽度浸潤性環状紅斑が一部融合し, 不規則に散在していた。GOT, GPTが1歳頃まで時折高値を示す以外, 諸検査は正常範囲内であった。この環状紅斑は肝機能の推移と関係なく約5週間の経過で消長を繰り返し, 3歳半の現在に及んでいる。またちょうど1歳時に水痘に罹患したが, その間4週間皮疹は全く消退していた。多発する環状紅斑に加えて1歳頃より次第に両手背から手関節背面に及んで脂肪組織が薄くなり, 年齢と共に成人様外観が顕著になってきた。
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  • 梅木 努, 安西 三郎, 高崎 修旨, 藤原 作平, 高安 進, 横山 繁生, 牧野 信江
    61 巻 (1999) 1 号 p. 7-10
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    45歳男性。初診の1ヵ月前に臀部, 大腿に疼痛を自覚し, その2週間後, 同部や膝窩部に皮下硬結を触れる紅斑が出現した。皮疹は徐々に拡大し, 表在静脈に沿って網目状を呈し, 強い疼痛に伴い歩行困難をきたすようになった。血沈の高度亢進, CRP高値, 白血球軽度増加, 血小板増加, ASLO上昇および心電図にて多発するVPCが認められた。病理組織像では, 真皮下層から皮下脂肪織にかけての中血管のフィブリン血栓, 炎症細胞浸潤が認められた。プレドニン®40mg/日にて治療を開始し, 血小板凝集抑制剤, 免疫抑制剤を併用した。症状は時に増悪しながら, 徐々に軽快傾向を示した。自験例は, 病理組織像における病変部血管の動脈, 静脈の同定が困難であり, 皮膚型結節性多発動脈炎との鑑別が重要と思われた。
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  • 岡部 勉, 篠田 勧, 山田 悟, 山本 昇壯, 城戸 聡一郎
    61 巻 (1999) 1 号 p. 11-14
    公開日: 2010/10/14
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    23歳の男性。感冒様症状に続発して関節痛, 腹痛を伴う半米粒大の紫斑が四肢に出現した。末梢血, プロトロンビン時間, 部分トロンボプラスチン時間に異常なく第XIII因子活性は低下していた。病理組織学的にはleukocytoclastic vasculitisの像を呈しており, Schönlein-Henoch purpuraと診断した。広範な胃, 十二指腸潰瘍も認められたためアドレノクロム, トラネキサム酸等に加えオメプラゾールを併用した。プレドニゾロン(30mg/day)内服による治療にても腹部症状の明らかな改善はみられず, 腸管エコーにて上部小腸に広範囲に強い炎症所見が認められ, また第XIII因子活性の著明な低下も認められたため, 中心静脈栄養の施行とともに第XIII因子1200単位の投与を開始した。投与開始翌日には腹部症状は劇的に改善した。著明な腹部症状を伴う成人のSchönlein-Henoch purpuraに対して, 第XIII因子の投与は試みる価値のある治療法と思われた。
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  • 横山 眞爲子, 田中 達朗, 成澤 寛, 冨吉 義幸, 酒見 隆信
    61 巻 (1999) 1 号 p. 15-19
    公開日: 2010/10/14
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    症例は30歳, 男性。上気道炎症状出現後に, 四肢, 体幹に紫斑が出現し, 関節症状も伴うようになったため佐賀医科大学附属病院皮膚科を受診。アナフィラクトイド紫斑病の診断で外来治療をおこなっていたが, 皮疹は自然消退傾向にあるものの尿蛋白定性で3(+)となったため入院。下肢, 臀部, 手背に触知可能な紫斑が認められ, 皮膚の生検所見では, leukocytoclastic vasculitisを認めた。血清総蛋白5.5g/dl, 尿蛋白5.0g/dayとネフローゼ状態を示したため腎生検をおこなったところ, その組織像はメサンギウム増殖性糸球体腎炎で, 直接蛍光抗体法ではメサンギウム領域へIgA, C3の顆粒状沈着が認められた。以上より, アナフィラクトイド紫斑病, および紫斑病性腎症と診断した。当院皮膚科でこれまで経験したアナフィラクトイド紫斑病32例において, 尿所見と予後との関連を検討したところ, 試験紙法による尿検査で蛋白, または潜血が(±)∼1(+)の例では安静等で軽快したが, 蛋白3(+)および潜血1(+)以上を示した例では腎症に対しステロイド全身投与による治療が必要であった。試験紙法による尿検査の所見が, 予後の上でも指標の一助になると考えられた。
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  • 奥田 知規, 竹村 卓也, 大井 綱郎, 古賀 道之
    61 巻 (1999) 1 号 p. 20-23
    公開日: 2010/10/14
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    症例は49歳の男性。平成5年12月頃より, 両手背に自覚症状のない脱色素斑が出現, 徐々に頭部, 体幹に拡大した。Dermatomeに関係なく分布する尋常性白斑(A型)と診断した。弱い外用ステロイド剤を使用し経過観察していたところ, 平成6年7月頃より腹部に鶏卵大の境界鮮明で周囲に紅暈(ライラックリング)を伴う角化性の浸潤性萎縮性局面が出現した。病理組織学的には, 真皮全層にわたり膠原線維の増生, 膨化があり, 血管, 付属器周囲にリンパ球を主とする細胞浸潤が認められたため, morphea(斑状強皮症)と診断した。尋常性白斑と限局性強皮症の合併報告例は少なく, 免疫異常が両疾患の発生に関与するのではないかといわれているが詳細は不明である。しかし, 過去に報告された合併例を検討してみたところ, 限局性強皮症に合併した尋常性白斑の臨床型は, 病型不明例を除いてすべてA型白斑であったことから, 両疾患の発症の基礎に何らかの免疫異常が関与しているのではないかと思われた。
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  • 加口 敦士, 井上 雄二, 小野 友道
    61 巻 (1999) 1 号 p. 24-26
    公開日: 2010/10/14
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    水上オートバイの爆発事故による熱傷の1例を経験した。症例は36歳の男性。水上オートバイを運転中に突然, エンジンが停止した。エンジンプラグの湿気により起こったトラブルと考え, 海上にて, エンジンルームを開け, プラグヘッドの乾燥を目的にガスライターを点火したところ, 爆発し, 熱傷を負った。ガスライターは水上オートバイ運転時には日頃から携帯していたものであり, 以前から, 同様のトラブル時にはガスライターを用いてプラグヘッドの乾燥や掃除をおこなっていた。また, 同じことは, 他の水上オートバイ愛好者の間でもおこなわれており, 大変危険な行為である。
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  • 田村 暢子, 和田 秀文, 宮沢 めぐみ, 山川 有子, 毛利 忍, 冨安 斉, 市川 浩, 渡辺 良, 中村 宣生
    61 巻 (1999) 1 号 p. 27-31
    公開日: 2010/10/14
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    症例は35歳, 男性。初診時の約1年前からの左半身の発汗低下を主訴に来院した。初診時に緊張性瞳孔と深部腱反射の消失のAdie症侯群が認められた。発汗試験で右側のTh-9からTh-12以外の領域に発汗低下および無汗が認められた。理学的所見, 検査所見から内分泌疾患, 中枢神経系疾患, 末梢神経系疾患, 皮膚疾患は除外した。無汗部の病理組織学的所見にも異常は認められなかった。Ross症候群と診断し, PSLにて加療し経過観察中である。症例2は19歳, 男性。初診時の約半年前からの左上半身の発汗低下を主訴に来院した。発汗試験で左側のC1-Th3の領域に無汗が認められた。理学的所見, 検査所見から内分泌疾患, 中枢神経疾患, 末梢神経系疾患, 皮膚疾患は除外した。無汗部の病理組織学的所見にも異常は認められなかった。他の自律神経の異常はみつからず特発性分節性無汗症idiopathic segmental anhidrosis(ISA)と診断し, 無治療にて経過観察中である。
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  • 伊藤 文彦, 山本 明美, 橋本 喜夫, 飯塚 一, 久保 等, 松尾 忍
    61 巻 (1999) 1 号 p. 32-36
    公開日: 2010/10/14
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    Trichogenic trichoblastoma (TGTB)の2例を報告した。症例1: 40歳の男, 鼻背部のドーム状に隆起した腫瘤。症例2: 46歳の女, 左鼻孔部のドーム状に隆起した腫瘤。2例ともよく発達した間質を有する境界明瞭な腫瘍で2層から数層の上皮性索状増殖, 毛乳頭様構造や毛の形成がみられた。また1例目は表皮と連続した部分が認められた。胞巣の構築から症例1は木村のいう多中心型のTGTBとしてもよいが, 上方はtrichofolliculoma (TF), 下方はTGTBの組織像を呈した腫瘍とも考えられた。2症例ともにTGTBとTFの関連が窺えた。
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  • 若杉 正司, 城野 昌義, 小野 友道, 大石 空, 松野 美智雄, 中野 賢三
    61 巻 (1999) 1 号 p. 37-42
    公開日: 2010/10/14
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    59歳時にくすぶり型を発症し, 4年を経過後リンパ腫型へ急性転化した成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)に対して, 多剤併用化学療法(化学療法)をおこなった男性症例を報告した。本症例では化学療法開始から2ヵ月後に, 既存の日光角化症(SK)が有棘細胞癌(SCC)に進展した。四肢に始まり半年で全身に拡大した慢性湿疹様病変を主訴に初診, 病理組織および分子生物学的所見により, くすぶり型ATLLと診断した。副腎皮質ホルモンを継続的に内服·外用することで皮疹に対応, 皮疹は軽快·増悪を繰り返しながらATLLは安定した状態で経過したが, 4年後に系統的リンパ節腫大を発症した。節性リンパ腫と病理組織学的に診断(組織診断)し, 化学療法を施行した。すると左頬部の紅斑が急速に隆起し始め, CHOP療法を3クール施行後には拇指頭大の皮膚腫瘤を形成, SCCと組織診断された。なお本患者では, 顔面にSKが生じていることが半年前に組織診断されており, またSCCの診断後に顔面の2ヵ所でSK病変が発見され, さらにSKとSCC細胞のほとんどすべてがp53 protein (+)であった。ATLLの存在に起因する細胞性免疫の低下と, 化学療法によって惹起された低下が相俟って, SKおよびSCCが急激に発生·増大したと推察される。ATLL患者では, その診断時さらに化学療法を開始する前に, 臨床病型やATLL病変の拡がりだけでなく, 潜伏感染症の有無, 上皮内癌の有無, 細胞性免疫能などをチェックする必要がある。
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  • 若杉 正司, 城野 昌義, 江川 清文, 小野 友道, 大石 空
    61 巻 (1999) 1 号 p. 43-47
    公開日: 2010/10/14
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    ノルウェー疥癬の臨床像を呈さなかったが, 体幹部丘疹の生検組織で多数の疥癬虫を認め, これを契機に診断された成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)の1例を報告した。皮疹は軽度の鱗屑を付けた全身散布性のそう痒性丘疹で, 病理組織検査にて角層内に多数の疥癬虫を, またそれを中心に表皮内および真皮上∼中層への中型異型リンパ球浸潤を認めた。その後おこなったKOH法で躯幹部皮膚から多数の疥癬虫と虫卵を検出し, ヒトTリンパ球指向性ウイルス1型(HTLV-1)に対する抗体検査で陽性結果を得た。しかし, 非痂皮性丘疹の免疫組織化学像では, CD4陽性のTリンパ球が優位(90%以上)であるが, Ki-67およびIL-2R陽性細胞は低値(10%以下)であった。また末梢血中にATLL細胞は検出されず, リンパ節は皮膚病性リンパ節症と病理組織学的に診断された。また非痂皮性丘疹とリンパ節から抽出したDNAにおいてHTLV-1の単クローン性の組み込みをサザンブロット法で確認した。以上より, 「臨床的に通常型とノルウェー型の中間に位置する, 中間型疥癬(仮称)を伴ったくすぶり型ATLL」と診断した。本患者での所見とノルウェー疥癬の経験から, ATLL患者に生じる疥癬を, ノルウェー型と中間型に臨床的に分け, どちらを診てもHTLV-1の浸淫地域ではATLLを強く疑う必要があると指摘したい。
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  • 松島 弘典, 坂井 靖夫, 籏持 淳, 永山 博敏, 新海 浤, 真鍋 俊明
    61 巻 (1999) 1 号 p. 48-51
    公開日: 2010/10/14
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    多発Bowen病, 喉頭癌, 甲状腺癌をほぼ同時期に生じた82歳男性の1例を報告した。初診の約2年前より右アキレス部, 両側手指背·足背に多発性の紅色から褐色調局面に, 約4ヵ月前より左下腿後面に潰瘍を伴う腫瘤に気づいた。病理組織学的に局面は, 表皮内に増殖する腫瘍細胞が配列の乱れを呈しBowen病と診断した。腫瘤は, 淡好酸性から透明な細胞質を有する腫瘍細胞が増殖し, 個細胞角化や細胞間橋を散見するclear cell typeの皮膚有棘細胞癌であった。また2年前には喉頭癌(高分化型扁平上皮癌), 甲状腺癌(乳頭状癌)の摘出術を受けている。左下腿の皮膚有棘細胞癌は皮膚原発性と考えられたが, 喉頭癌の皮膚転移も完全には否定できなかったため, 本患者には少なくとも三重複癌があると考えられた。
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  • 小楠 優子, 田中 達朗, 成澤 寛, 内山 倫子, 杉森 甫
    61 巻 (1999) 1 号 p. 52-54
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    子宮頚癌が指端に転移した稀な皮膚癌の症例を報告した。49歳女性。右第4指指端部の腫脹を主訴に来院し救急外来にて膿瘍を疑われ排膿処置をくりかえされたが改善しないため皮膚科受診となった。患者は皮膚科初診の15ヵ月前子宮頚癌(stage I b)に対し切除術を受けたが, その後の局所再発に対し放射線·化学療法が行われていた。病理組織にて表皮と非連続性に腫瘍細胞の胞巣状の増殖を認め, 原発巣との組織学的検討により子宮頚癌の皮膚転移と診断した。過去の報告より手指への癌転移の特徴をまとめた。
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  • 相浦 佐和子, 三砂 範幸, 井上 卓也, 成澤 寛
    61 巻 (1999) 1 号 p. 55-58
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    患者は61歳の男性。右手掌に, 基部が結節状に隆起した指状突起を認めた。病理組織学的に, 病変は過角化, 表皮肥厚を伴った真皮成分が主体であり, その真皮成分は, 不規則な配列を示す膠原線維の増生と多数の結合織細胞よりなり, 小血管の拡張と軽度の増生を伴っていた。結合織細胞は, Factor XIII a陽性の樹枝状または星状細胞と, 組織球より構成されていた。手掌という比較的稀な部位に生じたものの, 臨床病理学的にacquired fibrokeratoma (AF)に一致した。一方, 手掌に好発する後天性良性線維性腫瘍としてreactive nodular hyperplasia of hands and oral mucosa (RNH)が知られている。そこで, 文献的に, AFとRNFとの関係について考察した。その結果, AFの疾患概念の変遷に伴い, RNFはAFに包括されるものと考えられた。
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  • 井口 牧子, 角田 孝彦, 石澤 賢一, 湯田 文明, 大原 京子
    61 巻 (1999) 1 号 p. 59-61
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    76歳の男性。半月前より発熱と急性上気道炎症状があり, 体幹部に自覚症状のほとんどない紫紅色斑が出現し, その後拡大傾向がみられた。入院時の末梢血においてmonocyteが26%と増加し, promonocyte 10%およびmonoblast 7%と芽球の出現が認められた。腹部紫紅色斑の病理組織像では, 表皮に異常はなく表皮直下にgrenz zoneが介在し, 真皮上層から中層にかけてやや大型で異型の単球様細胞が, びまん性に浸潤していた。異型細胞はヘマトキシリン好性で折れ重なった核とエオジン好性の胞体を有していた。骨髄においても同様の異型単球細胞が確認できた。これらの細胞は, CD68陽性, リゾチーム陽性であることが皮膚, 骨髄両方で認められた。以上より急性単球性白血病と診断し, 多剤併用療法3クール目で完全寛解に導入され, 皮疹は治療7日目には, ほぼ消退した。急性単球性白血病は白血病の中でも皮膚浸潤の頻度が高く本邦では12∼44%との報告があり, 自験例のようなgrenz zoneの記載について調べた範囲では10例中5例にみられた。
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  • 分山 英子, 宿輪 哲生, 片山 一朗, 鳥山 史
    61 巻 (1999) 1 号 p. 62-66
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    58歳男性。30年来の左上肢屈側に線状配列したeccrine spiradenomaのうちの1個が, 約半年間で母指頭大に急激に増大した。病理組織学的に, 真皮浅層に好塩基性の細胞とやや明るい細胞質を有する2種の細胞よりなるeccrine spiradenomaと異型細胞より構成された嚢腫様構造を同一切片内に認めた。両者の連続性は明らかでなかった。電顕では, 核は切り込みを有し, 核小体は明瞭で, 膨化したミトコンドリアが多数認められ, また細胞間には多数の微絨毛も認められた。以上の所見より, multiple eccrine spiradenomaから生じたmalignant eccrine spiradenomaと考えた。
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  • 諏訪部 寿子, 浦野 一志, 金田 良雅
    61 巻 (1999) 1 号 p. 67-70
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    ホタルイカの生食後に旋尾線虫により発症したと考えられるcreeping diseaseの1例を報告した。53歳男, 神奈川県厚木市在住。初診は1997年6月7日。初診の3日前に, 腹痛と右下腹部に紅斑が出現した。この皮疹が次第に移動してきたため, 近医受診し当科紹介となる。初診時, 右側背部に14×6cmの軽度隆起し表面に紅斑を伴う板状硬結とその中に小水疱およびそれが自潰した糜爛を認めた。初診の13日前に富山産のホタルイカの沖漬けを生食している。さらに初診の5日前にはマグロ, イサキ, イカ, 赤貝を生食した。一般臨床検査にて軽度の好酸球増多を認めた。治療を兼ねて先端部硬結および小水疱部の生検を施行した。生検では明らかな虫体は認められず, 表皮下水疱と真皮内の好酸球を主体として炎症細胞浸潤を認めた。各種蠕虫類の抗体を用いた酵素抗体法および蛍光抗体法による血清抗体価はすべて陰性であった。しかし, 経過や所見から考えておそらく旋尾線虫によるcreeping diseaseと診断した。今後もホタルイカの生食による本症の増加が危惧されるため食糧啓蒙の必要性が考えられる。
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  • 梅林 芳弘, 小笠原 理雄, 赤津 義文
    61 巻 (1999) 1 号 p. 71-73
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル 認証あり
    症例1: 56歳の男性。初診の4日前に猫に手を咬まれた。同部に発赤, 腫脹が著しく排膿を認めた。症例2: 41歳の女性。初診の前日右下腿を猫に咬まれた。同部の発赤, 腫脹, 疼痛が著明。2日後排膿あり。2例とも膿の細菌培養にてPasteurella multocidaを分離した。セフェム系抗生物質を2週間投与し治癒。猫咬傷はPasteurella multocida感染のリスクが高いことを認識すべきである。
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研究
  • 萩原 啓介, 新城 佳代, 半仁田 優子, 野中 薫雄
    61 巻 (1999) 1 号 p. 74-78
    公開日: 2010/10/14
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    琉球大学医学部附属病院皮膚科外来を1996年4月∼1997年3月の1年間に受診した蕁麻疹患者のうちインフォームドコンセントの得られた機械性蕁麻疹8例, 寒冷蕁麻疹3例, 日光蕁麻疹1例, 合計12例の物理的蕁麻疹を対象とし, それぞれの物理的刺激による誘発試験を施行し, その前後における血中ヒスタミン値, eosinophil cationic protein(ECP)値等の測定を行った。また, 治療としてオキサトミド内服2週間を試み, その後にも同様の誘発試験を施行しその結果を比較検討した。血中ヒスタミン値, ECP値はオキサトミド内服前誘発試験前後ではそれぞれ0.961±0.949→2.06±2.22ng/ml, 15.61±9.81→26.1±21.2ng/ml(平均値±標準偏差)であり, 誘発試験前後で有意な上昇が見られたが(Wilcoxon test, p<0.005(ヒスタミン), p<0.01(ECP)), 内服2週間後では有意差は消失した。誘発試験によりほぼ同時に両因子が変動していることから, 蕁麻疹の皮疹形成の初期にも今まで考えられていた以上に好酸球が関与している可能性が示唆された。
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