西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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66 巻 , 4 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
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症例
  • 溝口 協子, 小川 文秀, 竹中 基, 片山 一朗
    66 巻 (2004) 4 号 p. 329-331
    公開日: 2005/10/21
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    40歳, 女性。1年前より手指から手掌にかけて, そう痒を伴う小水疱が数個出現するようになり, 徐々に多発してきた。近医数カ所にて副腎皮質ステロイドによる外用および抗ヒスタミン薬の内服治療を受けたが難治であった。臨床, 病理組織像より接触皮膚炎が疑われ, パッチテストを行ったが原因は確定できなかった。その後の再度の問診により, 自宅にて多数の植物を育てていることが判明した。自宅の植物のパッチテストを施行したところ, クレマチス葉及び50%水抽出物に対して強い陽性反応がみられ, クレマチスとの接触を避けることにより症状は軽快した。当初患者は接触原の存在を否定していたが, 花に触れる以外の葉をむしるといった行為を接触と認識しておらず, このためアレルゲンの確定ができず, 難治になっていたと考えられた。
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  • 牧野 貴充, 平井 俊二, 大山 哲寛, 池田 天史, 金子 泰史, 市村 信一
    66 巻 (2004) 4 号 p. 332-335
    公開日: 2005/10/21
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    60歳, 女性。 当院心臓血管外科にて右下腿静脈瘤に対し硬化療法を受けた。翌日, 自宅で磁気治療を行った後より, 右下腿の発赤, 腫脹が出現した。近医皮膚科にて保存的加療を行ったが, 右下腿の潰瘍が難治のため, 植皮目的にて当科紹介となった。入院の上, 腰椎麻酔下に植皮を試みたところ, 腓腹筋内側頭全体の壊死を認めたため, 当院整形外科にて腓腹筋内側頭の切除, 二期的に創部の部分縫縮, 三期的に植皮を行い, 良好な経過を得た。筋壊死の原因として硬化療法, および磁気治療の相互作用により腓腹筋の炎症を生じ, 腓腹筋内側頭全体の内圧が上昇し壊死に陥るコンパートメント症候群が引き起こされたものと推測した。
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  • 久保田 由美子, 中山 樹一郎
    66 巻 (2004) 4 号 p. 336-341
    公開日: 2005/10/21
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    9歳女児。7歳時, 発熱とリウマトイド因子陽性, 8歳時, 両足底に紅斑が出現し, 近医小児科で若年性関節リウマチとして消炎鎮痛剤で治療されていた。1999年10月末より顔面, 四肢にも環状の紅斑が出現したため当科初診。関節痛なし。抗核抗体1280倍 (speckled), 抗SS-A抗体256倍, 抗SS-B抗体32倍, IgG 2640mg/dl↑, γ-glb 26.7%↑, 左上腕紅斑の生検では表皮基底層の液状変性, 真皮全層の血管, 付属器周囲に核塵を含むリンパ球浸潤を認めた。現在も発熱, 環状紅斑の出没が続いている。病理組織学的には亜急性皮膚エリテマトーデスに近いが, 反復する発熱, 顎下腺腫脹, 環状紅斑等より, 小児のSjögren症候群と考えた。
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  • 徳丸 晶, 白方 裕司, 村上 信司, 藤山 幹子, 和家 由佳里, 橋本 公二, 駒井 礼子, 橋本 隆
    66 巻 (2004) 4 号 p. 342-346
    公開日: 2005/10/21
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    72歳, 女性。1999年11月頃より右舌縁に水疱を形成するようになり, 2000年8月頃からは肛囲にも紅斑・びらんを伴うようになった。水疱部の組織所見では表皮下水疱を認め, 真皮上層にリンパ球を主体とした炎症細胞浸潤を認めた。蛍光抗体直接法では表皮真皮境界部に線状にIgG, C3の沈着, 蛍光抗体間接法ではIgGクラスの抗基底膜抗体が40倍まで陽性であった。1M食塩水で剥離した正常ヒト皮膚を基質とした間接法では真皮側にIgGの反応が認められた。またEDTA剥離真皮抽出物を基質とした免疫ブロット法では, 患者血清は290 kD抗原と反応した。しかしながら, VII型コラーゲンのNC-1領域, NC-2領域のリコンビナント蛋白には反応が認められなかった。以上の所見からEBAと診断し, ミノサイクリン (200 mg/day)・ニコチン酸アミド (600 mg/day) 併用, DDS (50 mg/day) 内服を試みたが, 水疱の新生は抑制できず, プレドニゾロン (50 mg/day) 単独による加療を開始。口腔内の水疱新生は減少したが, 機械的刺激の加わる部位に新生を繰り返すため, プレドニゾロン単独では不十分と判断し, プレドニゾロンを30 mg/dayに減量すると同時にコルヒチン0.5 mg/dayを併用したところ, 併用開始後より新生は徐々に減少し, 1 mg/dayへ増量した時点で水疱の新生は認めなくなり, 臨床症状は劇的に改善した。
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  • 荒尾 友美子, 久保田 由美子, 中山 樹一郎
    66 巻 (2004) 4 号 p. 347-349
    公開日: 2005/10/21
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    58歳の女性。2002年5月両肘のそう痒・疼痛を伴う褐色丘疹が数個出現。2週後に両膝にも同様の皮疹が出現してきたため7月8日当科受診。生検を2回施行し2回目の生検で典型的なpalisaded granulomaを認め環状肉芽腫 (GA) と診断した。1回目の病理組織像を再検討したところ膠原線維間にムチンの沈着を認めGAのinterstitial typeであった。臨床検査所見で空腹時血糖196 mg/dl, HbA1c 5.7%と耐糖能異常と高脂血症, 腎機能障害が認められた。皮疹はステロイド含有テープ貼付にて扁平化した。GAは多彩な臨床像・病理組織像を呈するため典型的なpalisaded granulomaの像が得られなくてもGAを否定することはできないと考えた。
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  • 荻野 千晶, 渡邊 京子, 勝俣 道夫
    66 巻 (2004) 4 号 p. 350-352
    公開日: 2005/10/21
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    76歳の男性。半年前に陰嚢両側に結節があるのに気付いた。陰左側に径15 mm, 右側に12 mmの有茎性で表面顆粒状の暗紅色結節を認めた。病理組織学的に, 乳頭腫状の表皮増殖, 真皮上層に泡沫細胞の集塊と毛細血管の拡張と増生を認め, verruciform xanthomaと診断した。本邦で陰嚢多発例は自験例を含め14例報告されている。
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  • 安松 知子, 竹内 善治, 浅田 裕司, 園田 忠重, 藤原 作平
    66 巻 (2004) 4 号 p. 353-356
    公開日: 2005/10/21
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    84歳, 女性。2000年9月頃から右頬部に米粒大無自覚性皮疹が出現。約1年後, 発赤・増大傾向を認め, 近医での生検にてatypical fibroxanthomaが疑われ, 当科紹介受診。右頬部に境界明瞭で下床との可動性良好な16 × 15 × 8mmのドーム状に隆起した弾性硬の暗赤褐色腫瘤を認めた。局所麻酔下にて, 腫瘍の辺縁より3 mm離して, 下床は眼輪筋を一部含めて切除した。病理組織学的には, 表皮とは連続性が無く真皮全層から皮下組織にまで腫瘍細胞の増生を認めた。正常部分とはpilosebaceous collaretteで境界されており, 腫瘍を構成する大部分の細胞は紡錐形で束状に錯走し, 一部類円型・淡染性の組織球様細胞, 多核巨細胞も散見され, 核分裂像も認められた。特徴的な臨床像と病理組織像, 即ち上・側方に膨張性に増殖する隆起性腫瘍であり, 紡錐形一部組織球様細胞が真皮に密に増殖していることよりatypical fibroxanthomaと診断した。腫瘍構成細胞について, その性状を明らかにすべくmalignant fibrous histiocytoma (MFH) のマーカーとされているCD68, CD74で染色したがいずれも陽性で, MFHの構成細胞との違いを明らかにすることはできなかった。術後2年経過したが再発を認めず, 本腫瘍は境界が明瞭であり病変部が確実に切除されれば, この程度の切除範囲で良いと考えられた。
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  • 鈴木 康之, 三砂 範幸, 成澤 寛, 元木 清久
    66 巻 (2004) 4 号 p. 357-359
    公開日: 2005/10/21
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    76歳の女性。5年前より外陰部のそう痒に気付いたが放置していた。1年程前より外陰部のそう痒が増強するとともに糜爛を生じてきた。その後同部に増大する腫瘤を形成してきたため当科を受診した。陰核部に3.0 × 1.8 cmの腫瘤とともに両側鼠径部リンパ節腫大を認めた。腫瘍切除及び両鼠径部リンパ節摘出を行い, 病理学的には有棘細胞癌と左鼠径リンパ節転移であった。自験例では臨床および病理組織学的にも陰核原発であることが強く示唆された。1年後, 全身への転移のため死亡した。
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  • 古場 慎一, 三砂 範幸, 平井 朋子, 成澤 寛, 上村 哲司
    66 巻 (2004) 4 号 p. 360-363
    公開日: 2005/10/21
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    症例は67歳の女性。初診の約3年前より右下眼瞼の慢性眼瞼炎の診断で眼科の加療を受けていたが, 皮膚生検の結果, 脂腺癌であることが明らかとなった。第1回目の腫瘍切除術では, 紅斑局面を眼瞼粘膜を含め充分な範囲で切除したが, 病理組織を確認すると, 内眼角術中迅速部と切除部内眼角断端に腫瘍細胞を認めた。再度の切除範囲を決定する目的で, mapping biopsyを施行し, 再切除した。術後1年3カ月が経過した現在, 局所再発や転移等の所見を認めない。自験例では腫瘍主病巣から十分に離れた部位でのmapping biopsyの組織像で, 正常皮膚を介し毛包部位に腫瘍細胞を認めたことから, 多中心性の浸潤発生形式を取った可能性が考えられた。境界不明瞭な局面を呈するものは, 多中心性の浸潤形式も考慮に入れ, mapping biopsy等にて切除範囲を決定する必要性があると考え報告した。
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  • 久保田 由美子, 中山 樹一郎, 桐生 美麿, 岩崎 宏
    66 巻 (2004) 4 号 p. 364-370
    公開日: 2005/10/21
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    70歳の男性。喘息の既往あり。1988年10月頃, 両眼瞼が腫脹した。末梢血好酸球増多を指摘されプレドニゾロン (PSL) 10 mg/日3カ月投与で軽快した。同時期頃より躯幹の痒性皮疹もくり返していた。1994年3月, 両上眼瞼腫脹にて当院眼科受診。頭部MRIにて頭蓋内へ進展する眼窩内腫瘤を認め, 病理組織学的には, 好酸球を欠く肉芽腫と線維性硬化であった。2002年11月頃より顔面, 頚部, 躯幹にステロイド外用に反応しない径1 cmの結節が多発してきたため2003年3月27日, 当科初診。病理組織学的にはリンパ濾胞はなく, 真皮全層にリンパ球, 好酸球, 組織球の密な斑状浸潤を認めた。末梢血好酸球数629/μl, γ-glb 2.98 g/dl, IgG 3020 mg/dl, IgE 3870 IU/ml。PSL 25 mg/日投与にて眼瞼腫脹と皮疹は, 著明に軽快し, 検査値も正常化したが, PSLの減量とともに皮疹は再燃している。当初眼症状を伴った木村病やangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaを考えたが, 病理組織学的所見よりpseudolymphomaと考えた。
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  • 薗部 陽, 森本 亜玲, 五味 博子, 松尾 聿朗, 仲 秀司
    66 巻 (2004) 4 号 p. 371-373
    公開日: 2005/10/21
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    40歳の女性, 主婦。初診の約1年前, 左乳房下の腫瘍に気付く。次第に増大したため来院した。腫瘍の生検像より乳癌の皮膚転移と診断したが, 触診では原発腫瘍は触れず, マンモグラフィーでも原発腫瘍は認めなかった。超音波検査で辺縁不整な低エコーの原発と思われる腫瘍像を発見, 組織学的に乳癌と確定診断した。精査の結果, 乳癌は左腋窩リンパ節に転移していた。
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  • 安西 三郎, 大塚 靖, 青木 千春, 福田 昌子, 江下 優樹, 高岡 宏行, 阿南 隆, 藤原 作平, 駒田 信二, 高木 康宏
    66 巻 (2004) 4 号 p. 374-378
    公開日: 2005/10/21
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    2002年, 2003年の2年間に大分県で経験したマダニ刺症8例を報告した。受診時期は全例4月から7月に集中していた。刺症種はタカサゴキララマダニ5例 (雌成虫1, 若虫4), フタトゲチマダニ2例 (雌成虫1, 若虫1), タネガタマダニ1例 (雌成虫) であった。8例中, 自ら虫体の存在に気付いて受診したのは1例のみであった。春から夏にかけての好発時期には, 患者からの訴えがなくてもマダニ刺症を念頭においた注意深い診察が必要と思われた。
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  • 林田 清芽, 佐藤 惠実子, 占部 和敬, 古江 増隆
    66 巻 (2004) 4 号 p. 379-384
    公開日: 2005/10/21
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    42歳の男性。近医で処方されたカルバマゼピン (テグレトール®) の内服を開始して約40日後に全身倦怠感, 37℃台の発熱, 顔面の腫脹と紅斑が出現, その後さらに前腕や手背, 腋窩等に浸潤性丘疹が出現してきた。Drug-induced hypersensitivity syndrome (以後DIHS) を疑いステロイドの全身投与を行ったが, 皮疹は癒合し拡大増悪した。また高熱も続いたため, ステロイドパルス療法を施行した。カルバマゼピンのDLST試験は陰性, パッチテストは陽性であった。検査所見でhuman herpesvirus-6 IgG抗体の上昇を認め, 同ウイルスの再活性化が示唆され, カルバマゼピンによるDIHSと診断した。約1カ月後に感冒様症状に対し総合感冒薬を内服したところ, 翌日に前回の皮疹と同じ部位に紅斑が出現し, 再びステロイドの全身投与を行った。詳しい問診により, DIHS発症時期に同剤の内服歴があり, その時に感作された可能性が示唆された。
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  • 竹内 善治, 片桐 一元, 波多野 豊, 藤原 作平
    66 巻 (2004) 4 号 p. 385-388
    公開日: 2005/10/21
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    43歳, 女性。発熱と咽頭痛に対してフロモックス®, PL®顆粒を内服。内服5時間後より下口唇の腫脹, 前胸部に紅斑が出現した。翌日には全身の皮膚, 粘膜に紅斑・水疱が出現し, ニコルスキー現象が陽性であった。眼症状として充血と眼脂を認めた。病理組織学的には, 表皮の基底層を中心に液状変性を, 表皮全層に多数のコロイド小体を認め, 表皮下水疱を伴っていた。真皮内には血管周囲にわずかのリンパ球浸潤を認めた。ステロイドパルス療法後ステロイド内服漸減にて皮疹は比較的速やかに消失した。フロモックス®, PL®顆粒と, その構成成分であるサリチルアミド, メチレンジサリチル酸プロメタジン, アセトアミノフェン, 無水カフェインのパッチテストとスクラッチパッチテストをステロイド内服中止後に行い, 48時間後にアセトアミノフェン, 72時間後にPL®顆粒とアセトアミノフェンに陽性反応を認めた。ステロイド内服中に施行したDLSTは陰性であった。以上の所見より, 本疾患をPL®顆粒中のアセトアミノフェンによる中毒性表皮壊死融解症 (TEN) 型薬疹と診断した。
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統計
  • 室井 栄治, 片山 一朗, 石川 博士, 岡田 茂, 西本 勝太郎, 穐山 富雄, 本間 喜蔵
    66 巻 (2004) 4 号 p. 389-394
    公開日: 2005/10/21
    ジャーナル 認証あり
    長崎大学医学部皮膚科学教室で1993年1月から2001年12月までの9年間に21例のスポロトリコーシスを経験した。そのうちの1例を供覧すると共に, この21例について検討を行った。男女比は1:1。50~79歳に多く (66.7%), 0~9歳の小児例は2例 (9.5%) であった。病型は限局性皮膚型16例 (76.2%), リンパ管型5例 (23.8%) であり, 部位別では顔面7例 (33.3%), 上肢12例 (57.1%), 下肢2例 (9.5%) であった。顔面では全例限局性皮膚型であった。上肢では限局性皮膚型, リンパ管型の比が2:1であったのに対し, 下肢では1:1であった。また上肢では12例中8例と右に多かった。小児例は2例とも顔面であり, 高齢者では上肢に多かった。発症に季節的な差異はなかった。島原半島の症例が約半数を占めていた。
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  • 堺 則康, 青木 見佳子, 弓削 真由美, 川名 誠司
    66 巻 (2004) 4 号 p. 395-400
    公開日: 2005/10/21
    ジャーナル 認証あり
    日本医科大学皮膚科学教室において, 過去4年間 (1996年7月~2000年5月) に確定診断に至ったアナフィラクトイド紫斑は全例で40例あった。これらを, 20歳未満の若年者, 20歳~59歳の成人・中年者, 60歳以上の高齢者と年齢別に分類し, 特に20歳以上, 成人・中年者及び高齢者の症例の臨床所見について検討した。腹痛は若年者2/7例, 成人・中年者5/18例, 高齢者3/15例とほぼ同じ割合であったが, 関節痛は若年者4/7例, 成人・中年者11/18例に対して, 高齢者4/15例と少なかった。成人・中年者及び高齢者では, 先行する上気道感染のエピソードが無いことが多く (9/18例), 合併症として, 外科手術後約1カ月前後に発症するものがあり, 成人・中年者 (4/18例) と高齢者 (4/15例) に多く, 特徴的と考えた。また, 血尿や蛋白尿を伴うことが, 若年者 (0/7例) より, 成人中年者 (血尿2/16例, 蛋白尿2/16例), 高齢者 (血尿6/13例, 蛋白尿5/13例) では多かったが, 様々な既往症のために正確な評価が難しいケースが多かったため, 若年者よりも慎重な対応が必要と考えられた。
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治療
  • 玉木 毅, 菊池 かな子, 矢澤 徳仁, 玉置 邦彦, 森田 寛, 内田 義之
    66 巻 (2004) 4 号 p. 401-404
    公開日: 2005/10/21
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    リポ化プロスタグランディンE1 (PGE1) 製剤による治療を行った汎発性強皮症患者60例について治療中~後の咳嗽について検討を行った。1997年1月から2002年1月に東京大学皮膚科にてリポ化PGE1製剤による治療を受けた60例に対して行われた578回の同製剤投与について検討を行ったところ, 60例中20例, 578回の投与中54回に投与中ないし投与後より咳嗽が認められた。咳嗽は軽微ないし中等度のものがほとんどで, 3分以内に消失するものが多く, 長期にわたる重篤な後遺症は認められなかった。統計学的には原疾患が汎発性強皮症である症例に有意に多く咳嗽が認められ, 投与方法ではワンショット静注に有意に多く咳嗽が認められた。1回投与量とは有意な相関は認められなかった。肺線維症を有する症例に咳嗽が多くみられる傾向が認められたが, 統計学的には有意でなかった。肺高血圧症の有無・食道病変の有無とは有意な関連は認められなかった。
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