西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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66 巻 , 6 号
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図説
症例
  • 牧野 公治, 平井 俊二, 金子 泰史
    66 巻 (2004) 6 号 p. 553-558
    公開日: 2005/10/21
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    症例は51歳の男性。16年前より下腿潰瘍を認めた。1999年に当院心臓血管外科で両大腿の静脈弁形成術を受けたが潰瘍は根治せず, 2003年4月15日当科紹介となった。右足首に56×37mm, 55×50mm, 左足首に57×52mm, 60×40mmの潰瘍, 両眼の離開, 女性化乳房, 疎な腋毛と陰毛, 精巣と陰茎の萎縮を認めた。染色体核型はmos 47 XXY/46 XY。血清LHとFSHの上昇, 血清テストステロンの低下を認めた。トータルPAI-1は正常, t-PAは軽度上昇だった。以上よりKlinefelter症候群に合併した下腿潰瘍と診断した。5月23日, 分層植皮術を行い, 術後テストステロン製剤4mg/日の内服と弾性包帯を併用した。植皮の定着は良好で, 創の閉鎖を認めたので, 6月20日に退院, 外来にて経過観察とした。7月中旬にテストステロン製剤の内服を怠った頃から潰瘍が再発した。内服を再開をしたが, その後潰瘍は拡大も縮小もしていない。
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  • 安里 豊, 野中 薫雄, 青木 武雄
    66 巻 (2004) 6 号 p. 559-563
    公開日: 2005/10/21
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    46歳の男性。27歳頃より両下肢に慢性湿疹と静脈瘤が出現して, 時々疼痛を自覚するようになった。30歳頃, 近医にて静脈ストリッピング術を受けたが, その後も湿疹症状が持続していた。2003年4月, 左足関節の疼痛を主訴に当院皮膚科を受診した。当初, うっ滞性皮膚炎の悪化と診断したが, 患者の外見から何らかの合併症の存在を疑った。さらなる精査を行った結果, Klinefelter症候群であることが判明した。30歳頃に既に診断され, それ以後よりテストステロンの補充療法がなされていた。Klinefelter症候群は47 XXYなどの性染色体異常が主な原因であると考えられており, 一般的に高身長, 長い四肢, 女性化乳房, 睾丸の発育不全などの症状が認められるが, うっ滞性皮膚炎, 静脈瘤, 下腿潰瘍等の報告例は比較的少ない。本邦では下腿潰瘍の報告例は21例, 静脈瘤との合併の報告例は自験例を含め5例, うっ滞性皮膚炎の報告例は5例であった。本症例では, うっ滞性皮膚炎に対してプレドニゾロン内服療法を行い, 皮疹は軽快した。
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  • 渡邊 京子, 荻野 千晶, 大井 三恵子
    66 巻 (2004) 6 号 p. 564-566
    公開日: 2005/10/21
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    大腸内視鏡検査直後に発生した急性動脈閉塞症による足趾潰瘍に, 高気圧酸素療法が奏効した1例を報告した。症例は高血圧, 狭心症の既往のある67歳の男性, 大腸内視鏡検査を受けた直後に右足のチアノーゼ, 疼痛が出現し歩行困難となった。発症10日目の皮膚科初診時には, 右足底末梢側はチアノーゼが強く, 血疱を認め, 足趾は壊死が進んでいた。右足底の皮膚生検では表皮全層の壊死と真皮深層の動脈に血栓塞栓像を認めた。MRアンギオグラフィーで右前脛骨動脈は途絶していた。プロスタグランジン製剤を点滴投与したが, 疼痛, 潰瘍, 壊死が改善しなかったため, 高気圧酸素療法を併用した。わずか1, 2回の治療で疼痛は著明改善, 計6回の治療終了後, 潰瘍は上皮化した。
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  • 稲沖 真, 丸岡 千晶, 笹江 舞子, 宮下 祐子, 藤本 亘, 正木 久男
    66 巻 (2004) 6 号 p. 567-571
    公開日: 2005/10/21
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    46歳の女性。流産を2回, 死産を1回経験。2カ月前から両手の指の腫脹と疼痛が生じたため当科に入院した。入院時, 手指の皮膚硬化と屈曲拘縮, 足趾のチアノーゼ, および左下肢の静脈瘤がみられた。前腕伸側皮膚の生検標本では真皮中下層の膠原線維の膨化と均質化が認められた。入院時検査で, 血小板8.8万/mm3, 抗セントロメア抗体(+), 抗SS-A抗体(+), ループスアンチコアグラント(+)。造影検査で腹部大動脈と左総腸骨静脈の閉塞像が認められた。眼科にて左眼の乾燥性角結膜炎が見いだされシルマー試験とローズベンガル試験が陽性であった。以上より全身性強皮症, 抗リン脂質抗体症候群, およびシェーグレン症候群の合併例と診断した。腹部大動脈から両側外腸骨動脈にバイパスを作成し, 以後ワルファリンカリウムなどによる抗血栓療法を継続した。初診の約12年後血小板が1.1万/mm3に減少した。プレドニン®1日量1mg/kg内服により血小板数は10万/mm3以上に回復した。
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  • 立野 裕晶, 中村 充貴
    66 巻 (2004) 6 号 p. 572-574
    公開日: 2005/10/21
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    85歳の女性。内科外来通院中, 左第III指に皮膚潰瘍が出現し, 約1週間処置を続けられていたが, 全く変化が見られないため当科へ紹介受診となった。当科初診時, 左第III指DIP関節部に一致した境界明瞭な全周性の皮膚潰瘍を認めた。眼科用鑷子で潰瘍内部の組織を観察したところ, 輪ゴムが埋没していた。直ちに輪ゴムの摘出除去を行い, その後約3週間で潰瘍は治癒した。
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  • 八木 葉子, 梅澤 慶紀, 小澤 明, 東 永廉, 持田 讓治, 林 正幸
    66 巻 (2004) 6 号 p. 575-577
    公開日: 2005/10/21
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    54歳の女性。49歳頃より左下肢の発汗低下を自覚した。発汗試験(ミノール法)では左下腹~背部, 左下肢に発汗低下を認めた。皮膚生検では汗腺組織を含め, とくに異常所見を認めなかった。胸部MRI, 胸部CTを施行したところ, 胸髄第6-7レベルの左側に外骨腫を認めた。これらの発汗障害は, 外骨腫が左側の交感神経を圧排することにより生じたと考えられた。
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  • 赤坂 江美子, 太田 幸則, 八木 葉子, 梅澤 慶紀, 飯塚 万利子, 松山 孝, 小澤 明, 栄枝 重典
    66 巻 (2004) 6 号 p. 578-581
    公開日: 2005/10/21
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    34歳の男性, ダウン症候群。両大腿前面に, 半米粒大の赤褐色調丘疹が環状に配列する局面を認めた。丘疹の中央は角化を伴うものやクレーター状に陥凹するものが混在していた。病理組織学的に真皮より連続する好塩基性変性物質の経表皮的排泄像を認め, これらの所見から蛇行性穿孔性弾力線維症と診断した。活性型ビタミンD3外用薬にて加療し, 皮疹はほぼ平坦化した。自験例を含む国内外の報告例について若干の文献的考察を加えた。
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  • 山本 哲也, 大藤 玲子, 大野 貴司, 岩月 啓氏
    66 巻 (2004) 6 号 p. 582-584
    公開日: 2005/10/21
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    62歳の男性。1990年7月に当院循環器内科で突発性拡張型心筋症の診断を受け, 2001年5月10日から塩酸アミオダロン(アンカロン®)を内服している。2002年1月頃から両眼囲に自覚症状のない紅斑が出現し, 徐々に拡大してきたため同年12月27日に当科を受診した。血液検査にてミオグロビン, アルドラーゼの上昇を認め, 皮膚筋炎や光線過敏症を疑った。筋電図, 病理組織学的所見から皮膚筋炎を否定した。光線照射テストでは異常を認めなかった。その後の検査でfree T4低下, TSH上昇, 血中総ヨード値の高値が認められ, 塩酸アミオダロン内服に伴う甲状腺機能低下症と診断した。レボチロキシンナトリウム(チラージンS®)の内服を開始後, 甲状腺機能は改善し, 眼瞼の紅斑も軽快傾向にある。
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  • 城戸 真希子, 今山 修平, 瓜生 美樹, 河崎 玲子, 竹下 盛重, 上田 説子, 古江 増隆
    66 巻 (2004) 6 号 p. 585-589
    公開日: 2005/10/21
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    27歳の男性。半年前より右第I趾蹠側基部が疼痛を伴って発赤, 腫脹するようになり, 抗菌剤内服にて軽快するものの再燃の度に増大し当科を受診した。初診時には圧痛を伴った不均一に淡紅色調で境界不明瞭の7×4cmの板状硬結局面が存在し, 表面には痂皮を伴う不整な陥凹性瘢痕を認めた。生検では真皮のほぼ全層に淡い胞体を持つやや大型の細胞が密に増生し, その細胞は線維成分で満たされた好酸性の豊富な胞体を持ち, 核は卵円形で明瞭な核小体を持つ類上皮細胞様細胞であった。一部分には, 好塩基性に染まり紡錘形の核を持つやや小型の線維芽細胞様の細胞が索状に配列していた。胞体内の線維成分はビメンチンに強陽性, サイトケラチン(AE1/AE3)は類上皮細胞様細胞のみ淡く陽性であった。類上皮肉腫と診断し広範囲切除術を行った。電顕では, 類上皮細胞様細胞は大きな胞体, 偏在する核, 不完全な基底膜構造を持ち, 小型のミトコンドリアは多数存在するが細胞内小器官には乏しく, 胞体の大部分を10nmの中間径線維が占めていた。線維芽細胞様細胞は核膜が過剰で核の輪郭が入り組んでおり, 細胞内小器官がよく発達し不規則な基底膜様の構造に包まれていた。興味深い所見は, これら2種類の細胞の間にgap junctionが存在したことである。以上より, 本腫瘍は胞体内に間葉系の中間径線維を持つ類上皮細胞様細胞と線維芽細胞様細胞とが密接に関係しながら増生した腫瘍であり, その意味では滑膜肉腫と類似していると考えた。
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  • 徳丸 晶, 杉浦 啓介, 松本 由美子, 原田 雅奈, 向井 知子, 永松 将吾, 白方 裕司, 中岡 啓喜, 村上 信司, 橋本 公二, ...
    66 巻 (2004) 6 号 p. 590-593
    公開日: 2005/10/21
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    79歳の男性。1989年の右腋窩に結節が出現した。近医にて液体窒素療法を繰り返し受けるうち, 同部は潰瘍化した。その後潰瘍は徐々に拡大し, 2002年7月頃より潰瘍は急速に拡大してきたため同年10月1日当科を受診した。初診時右腋窩に6×5cmの蚕食性の潰瘍を認め, 一部に白苔を伴っていた。潰瘍周辺には衛星状に黒色の小結節を認めた。生検にて基底細胞癌と診断し, 10月24日, 衛星病変を含め辺縁より2cm離し, 底部は肋骨骨膜上にて一塊に切除した。また術中迅速病理検査にて腋窩リンパ節に転移が認められたため, 同時に腋窩リンパ節を可及的に摘出, 創部は分層植皮により被覆した。術後4カ月後に右腋窩部に局所再発が認められたため追加切除を施行。経過観察中であるが追加切除後1年2カ月間, 再発は認められていない。
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  • 林田 清芽, 西郷 しおり, 濱田 学, 師井 洋一, 占部 和敬, 古江 増隆
    66 巻 (2004) 6 号 p. 594-598
    公開日: 2005/10/21
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    症例は37歳の男性。1994年と2001年に大動脈瘤に対し, 人工血管置換術を施行されていた。2002年4月中旬に犬に手を咬まれたが放置していた。4月27日より40℃台の発熱が出現し, さらに5月1日には背部と両下肢の疼痛が出現し, ショック状態となり救急部に搬送された。入院後左大腿部背側, 両足背に淡い紅斑と手指に紫斑が出現し, 当科に紹介された。生検を行った結果, 皮下組織内に多数のグラム陽性連鎖球菌を認め, また組織培養, 血液培養で溶血性C群連鎖球菌(Streptococcus dysgalactiae subsp. equisimilis)が検出された。敗血症性ショックを合併しており, 皮疹はそれによる敗血疹と診断した。感染源として人工血管感染が強く疑われたが, 画像上断定できず, 多臓器不全で入院後18日目に永眠された。剖検の結果, 人工血管吻合部に膿の貯留を認め, 人工血管感染が原因であったと考えられた。
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  • 鈴木 弘美, 籏持 淳, 橋壁 道雄, 山崎 雙次, 田村 元彦, 石濱 洋美, 三好 新一郎
    66 巻 (2004) 6 号 p. 599-601
    公開日: 2005/10/21
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    肺癌治療のために選択的上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤であるゲフィチニブ(イレッサ®)を1日あたり250mg内服投与中に, ざ瘡様皮疹を生じた6例を経験したので報告する。程度は様々であったが全例ゲフィチニブ内服中に毛孔一致性粟粒大の紅色小丘疹, 小膿疱が主に顔面, 前胸部, 背部などに出現した。6例中1例は皮膚生検を施行し, 病理組織学的に真皮上層の毛嚢周囲にリンパ球を主体とした炎症性細胞の浸潤を認めた。
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  • 内平 美穂, 江嶋 崇浩, 内平 孝雄, 荒木 潤, 亀井 敏昭
    66 巻 (2004) 6 号 p. 602-607
    公開日: 2005/10/21
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    2002年10月から2004年2月までの1年5カ月の間, 山口県立中央病院で肺癌治療のためゲフィチニブ(イレッサ®)を内服した24症例について皮膚病変の有無とその性状について検討した。皮膚症状が出現した症例は24例中19例で全体の79.2%であり, そのうち皮膚科を紹介されたのは15例(78.9%)であった。急性肺障害・間質性肺炎やその疑いでゲフィチニブの内服が中止となった症例は4例, 肝機能障害のため休薬した症例は3例, さらに皮膚症状のみで内服を中止した症例は3例であった。皮膚症状としてはざ瘡様発疹が11例(57.9%)と最も多く, 乾皮症・皮脂欠乏性湿疹8例(42.1%), 脂漏性皮膚炎6例(31.6%), 爪囲炎・爪囲肉芽腫形成5例(26.3%)の順に多くみられた。ゲフィチニブを服用する患者は進行期の肺癌患者であり, 有効例では本剤を継続服用できるか否かが予後を大きく左右する。それゆえ, 副作用として最も頻度の高い皮膚病変を十分にコントロールし, 少なくとも皮膚病変のために内服が中止されることがないようにすることが重要と考えた。その意味において, ゲフィチニブの用量の調節や投与法の工夫が有効であることが示唆された。
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統計
  • 横山 恵美, 小笠原 弓恵, 濱本 嘉昭, 武藤 正彦, 松田 昌子
    66 巻 (2004) 6 号 p. 608-611
    公開日: 2005/10/21
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    山口大学医学部附属病院女性診療外来では, 女性のための, 女性医師および女性スタッフによる診療を行っている。当院で女性診療外来が開設された2003年3月から9月末までの6カ月間に皮疹を主訴として受診した患者総数は35名であり, 女性診療外来全体の新患者数302名のうち12%を占めていた。年齢分布は16歳から76歳であった。一人の患者が複数の皮膚疾患を有していることが多く (35名中20名), のべ疾患総数は62疾患であった。疾患別にみると, 湿疹・皮膚炎(37%), 腫瘍(16%), 脱毛症(10%), ざ瘡, 真菌症(各8%), ウイルス感染症, 膠原病, 色素異常症(各3%)の順で皮疹以外の疾患(11%)もあった。発症部位別頻度では, 頭部・顔面が38%と最多で, 次いで鼠径部・外陰部・臀部および乳房部が31%を占めていた。悪性疾患や急性期の疾患は少ないものの, 整容的に問題となる部位や外陰部・乳房など女性特有の部位の疾患が多かった。女性外来における皮膚科医の役割は少なくないものと考えられた。
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治療
  • 寺本 由紀子, 一宮 誠, 瀧田 祐子, 吉川 義顕, 武藤 正彦
    66 巻 (2004) 6 号 p. 612-614
    公開日: 2005/10/21
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    大腿部は分層植皮の採皮部として好んで選択される部位の一つである。今回我々は, 全身麻酔が困難, または全身麻酔を拒否した6例に対して外側大腿皮神経ブロックによる大腿部からの採皮を試みた。6例中5例において平均21.4×10.7cmの無痛野を大腿外側面に得ることができ, 分層採皮を行った。外側大腿皮神経ブロックは手技が非常に容易であり, 分層採皮を施行する場合に, 有用な麻酔法であると考えた。
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  • 古賀 哲也, 中原 剛士, 古江 増隆, 阿部 淑子, 松中 浩, 利谷 昭人
    66 巻 (2004) 6 号 p. 615-620
    公開日: 2005/10/21
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    アトピー性皮膚炎や乾皮症など, 皮膚の乾燥症状を呈する患者に対して, いわゆる敏感肌用に開発された洗浄剤および保湿剤の使用試験を実施し, その安全性と有用性を検討した。洗浄剤は皮膚の保護作用を有するL-アルギニンを配合し2種類の脂肪酸からなる液体の脂肪酸石けんであり, 保湿剤は保湿作用を有するトリメチルグリシンを配合した白色ワセリンを乳化したローション製剤である。洗浄剤は39例, 保湿剤は43例の患者に対して4週間継続使用し, それぞれ37例および41例に安全性を確認した。また保湿剤については, 医師が皮膚所見などから総合的に有用性を評価するとともに, 患者自身に乾燥と痒みの程度を, 毎日, 日誌に記録してもらい, 自覚症状の変化を経時的に観察した。その結果, 医師による皮膚症状の他覚的評価において40例に有用性を, 患者自身の乾燥と痒みの自覚的評価スコアにおいて有意な改善を認めた。これらのことから, 本試験に供した洗浄剤および保湿剤は, 乾燥性皮膚に対し安全に使用でき, かつ保湿剤は乾燥と痒みという皮膚症状を改善し得る有用性の高いスキンケア剤であることが明らかとなった。
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  • 呉 貴郷, 藤重 昇永, 市丸 雄平
    66 巻 (2004) 6 号 p. 621-624
    公開日: 2005/10/21
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    ヒトの皮脂の脂肪酸組成と近似し, かつ高いリノール酸を含む馬油による皮膚への保湿効果を検討した。健常な女性7名に対して馬油を塗布した効果, 角質層の水分量と油分量の増加が認められた。また, 塗布2時間後, 皮膚表面に残存油量の脂肪酸組成を調べた結果, リノール酸の含有量は明らかに減少傾向を示した。馬油の局部塗布による皮膚の水分量と油分量の増加は, 主にリノール酸が皮膚に吸収され, 皮膚バリア機能を維持するための保湿因子構造に充分な役割を果たさせたことによると考えた。以上のことから, 馬油を外用剤とした経皮補給は皮膚の健康維持と保湿に適していると考えられた。
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