西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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70 巻 , 4 号
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図説
症例
  • 鍬塚 大, 穐山 雄一郎, 富村 沙織, 小村 一浩, 小川 文秀, 竹中 基, 佐藤 伸一, 廣瀬 寮二, 井田 弘明, 安岐 敏行
    70 巻 (2008) 4 号 p. 371-376
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    2005年から2006年にかけて,当科では若年性全身性強皮症3例を経験した。症例1:15歳,女性。初診の4ヵ月前よりレイノー症状が出現,1ヵ月前より両手指と両手背の皮膚硬化を伴ったため当科を受診した。精査の結果,抗トポイソメラーゼI抗体陽性の全身性強皮症と診断した。肺病変や腎病変など内臓病変の合併は見られなかった。プレドニゾロン(prednisolone;PSL)20mg/dayの投与を行い,皮膚硬化は改善した。症例2:17歳,女性。初診の4年程前よりレイノー症状を認め,1年程前には両手指と両手背の皮膚硬化を自覚した。精査の結果,抗トポイソメラーゼI抗体陽性の全身背強皮症と診断した。逆流性食道炎を認めたが,他の内臓病変の合併は見られなかった。PSL 20mg/dayの投与にて皮膚硬化は改善し,逆流性食道炎もプロトンポンプインヒビターとクエン酸モサプリドの内服にて軽快した。症例3:13歳,女性。初診の4年程前よりレイノー症状が出現し,1年程前に両手指から上腕にかけての皮膚硬化が出現した。精査の結果,抗トポイソメラーゼI抗体陽性の全身性強皮症と診断した。胸焼けを認めたものの,明らかな内臓病変はみられなかった。PSL 20mg/dayの投与にて皮膚硬化は改善した。消化器症状もH2 blockerとクエン酸モサプリドの内服で軽快した。小児発症の全身性強皮症では抗トポイソメラーゼI抗体の陽性例が多いが,重篤な内臓病変の合併は少ないとされている。しかしながら,観察期間が短い報告が多く重篤例も散見されるため,臨床的特徴を明確にするには更なる症例検討が必要である。
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  • 荒川 晶子, 阿南 隆, 安西 三郎, 岡本 修, 園田 忠重, 佐藤 俊宏, 片桐 一元, 高安 進, 藤原 作平
    70 巻 (2008) 4 号 p. 377-380
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    線状Ig水疱性皮膚症を3例経験した。いずれもプレドニゾロンの内服を主体とした治療を行ない,プレドニゾロン単独である程度奏功したが,効果不十分であったため他剤の併用を必要とした。また,1例は塩酸バンコマイシン投与後に発症しており,塩酸バンコマイシンによる薬剤性線状Ig水疱性皮膚症の可能性が考えられた。
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  • 川本 導史, 甲斐 宜貴, 安西 三郎, 波多野 豊, 片桐 一元, 藤原 作平, 緒方 正男, 幸野 和洋, 那須 勝
    70 巻 (2008) 4 号 p. 381-386
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    33歳,男性。31歳時慢性骨髄性白血病にて非血縁者間同種骨髄移植を施行された。移植40日後,肝酵素の急激な上昇がみられ,急性GVHD(graft-versus-host disease)と診断された。肝·胆道系酵素の上昇,汎血球減少が遷延し,慢性GVHDに移行したと考えられた。プレドニゾロン,シクロスポリン内服にて加療されるも,移植10ヵ月後に全身に紅斑,皮膚硬化が出現した。皮膚症状の改善を認めず,2003年7月当科に入院した。頭部は疎な毛髪,厚い鱗屑と痂皮を認め,顔面に色素脱失と鱗屑や血痂を付着したびらんを認めた。体幹·四肢には広範囲に色素沈着·脱失が存在し,米粒大の小水疱が散在,全指趾で爪甲の消失,指の屈曲制限を認めた。両踵,足底外側縁,母趾球部に最大5×3cmの潰瘍を認めた。組織学的に表皮下水疱,リンパ球の表皮内浸潤,液状変性,コロイド小体,真皮上層に軽度の炎症細胞浸潤,付属器周囲のリンパ球浸潤を認めた。蛍光抗体直接法,抗核抗体は陰性で,貧血,肝·胆道系酵素上昇,CRP高値,低ガンマグロブリン血症を認めた。プレドニゾロンとシクロスポリンの内服を増量し,ジフルプレドナート,アズレン外用にて加療,皮疹は改善した。経過中白血球·血小板減少を認め,シクロスポリンによる副作用と考え,タクロリムス水和物内服に変更した。足底以外の潰瘍,びらんはほぼ上皮化したが,右踵部の潰瘍は,安静や種々の外用剤,被覆剤を使用したが,難治であった。トラフェルミンとトレチノイントコフェリルの併用で踵部の潰瘍は縮小,退院5ヵ月後にはほぼ上皮化した。
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  • 仁井谷 暁子, 松浦 浩徳, 藤本 亘, 河野 匡彦, 石原 諭, 堀家 英之, 佐々木 環, 佐々木 慎理
    70 巻 (2008) 4 号 p. 387-392
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    単純血漿交換法を施行した中毒性表皮壊死剥離症(toxic epidermal necrolysis;TEN)の2例を報告する。症例1:50代の女性。感冒様症状に対し,ルル®,バファリン®,アルピニー®坐薬を使用後発症。症例2:60代の男性。急性心筋梗塞を発症し,治療過程で多剤を使用しており原因薬剤は特定できず。いずれもステロイドパルス療法を施行後も紅斑,表皮剥離が進展し,単純血漿交換法を施行した。2例とも数日以内にびらん面の上皮化が認められたが,症例2は急性心不全により死亡した。TENの発症機序にFas/Fas系を介した表皮角化細胞のapoptosiが提唱されているが,自験例では血漿交換施行前の患者血清中sFasLの上昇が認められなかった。自験例で単純血漿交換法が有効であったことはTENの発症·進展にはsFasL以外にも重要な因子が関与する可能性を示唆している。
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  • 出口 順啓, 原田 和俊, 矢ケ崎 晶子, 柴垣 直孝, 島田 眞路, 塚本 克彦
    70 巻 (2008) 4 号 p. 393-397
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    症例1:66歳,男性。初診の半年前より左前腕と左上腕に3個の小結節が出現し,徐々に増大。病理組織学的に,1つは脂腺腫,他の2つは低悪性度脂腺癌であった。既往歴として,51歳時に背部の脂腺腫,53歳時に前胸部の脂腺腫と尿管の移行上皮癌,60歳時に臀部ケラトアカントーマ,64歳時に結腸癌があった。さらに,家族歴として父と弟に大腸癌,兄に膵臓癌,姪に子宮癌を認めた。症例2:57歳,男性。初診の2年前より前額部に小結節出現。徐々に増大し,表面にびらんを伴うようになった。切除したところ病理組織学的に脂腺腫であった。既往歴に48歳時,右尿管癌,下行結腸癌·直腸癌,56歳時左尿管癌,57歳時,膀胱癌があった。家族歴として,母が56歳時に直腸癌にて死亡。症例1は臨床経過において脂腺系腫瘍が多発しており,また両症例ともに比較的若年発症の内臓悪性腫瘍を合併していたこと,さらに家系内に内臓悪性腫瘍患者が多発していたことからこの2症例をMuir-Torr症候群と診断した。
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  • 三根 義和, 山岡 俊文, 小川 文秀, 清水 和宏, 佐藤 伸一
    70 巻 (2008) 4 号 p. 398-401
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    症例は62歳の女性。1年前にGraves病にて甲状腺亜全摘術を施行された。術後早期より甲状腺機能低下となり, レボチロキシンNa内服にて甲状腺機能は正常化していた。術後1ヵ月頃より両側下腿伸側に浸潤性紅斑が出現し, その後しだいに皮疹が拡大してきた。さらに下腿の腫脹も出現してきたため, 本院を紹介された。両側下腿伸側に浮腫性に腫脹し, オレンジ皮様の外観を呈する浸潤性紅斑を認めた。左側下腿前面皮膚生検の病理組織所見にて著明なムチン沈着を認め, 脛骨前粘液水腫と診断した。治療として“トレパン打ち抜き術およびステロイド局注併用療法”を行った。下腿前面のオレンジ皮様の浸潤性紅斑部に5mmトレパンにて3cmの間隔で4ヵ所の穴を打ち抜いた。ムチンを圧出後その開口部よりステロイドを局注した。本法を合計6回行ったところ下腿の腫脹は平坦化し, 紅斑も褪色した。本法は脛骨前粘液水腫の治療手段として考慮すべき方法と考えられた。
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  • 平部 千恵, 細川 知聡, 高原 正和, 柴田 智子, 竹内 聡, 師井 洋一, 占部 和敬, 古江 増隆
    70 巻 (2008) 4 号 p. 402-405
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    満期産, 正常分娩, 正常体重で出生した9ヵ月の男児。家族に血族結婚はなく, 姉に同症はない。生後7ヵ月より足趾に水疱が, 顔面, 陰部, 臀部, 下肢には鱗屑を付す紅斑局面が多発した。また同時期より下痢, 体重増加不良, 毛髪の脱色が出現した。離乳が進んでおらず栄養は母乳しか受け付けなかった。患児の血清中の亜鉛濃度は低値, 母親の血清中の亜鉛濃度は正常, 母乳中の亜鉛濃度は低値で, 低亜鉛母乳による後天性亜鉛欠乏症と診断した。母乳栄養を継続しながら硫酸亜鉛30mg/dayの内服を開始したところ, 2週間で患児の血清中亜鉛濃度は正常範囲内となり, 皮疹, 下痢, 毛髪の脱色も著明に改善した。硫酸亜鉛の内服を中止してからも症状の再発を認めず, 体重も正常範囲内となった。
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  • 渡辺 正一, 森田 明理
    70 巻 (2008) 4 号 p. 406-409
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    0歳, 男児。妊娠40週2日, 2626gで自然分娩にて出生した。Apgarスコアーは8点, 出生時より右下肢, 右側腹部に線状に配列する小水疱および痂皮を認めた。家族内に同症はない。右下腿の水疱からの皮膚病理組織弱拡大像では, 表皮内に水疱を認め, 真皮の一部に浮腫を認めた。また強拡大像では多数の好酸球浸潤を認めた。臨床·皮膚病理組織所見より色素失調症と診断した。合併症はなく, 皮疹は片側性に存在した。保湿剤の外用のみを行ったところ, 生後6ヵ月には皮疹は褐色斑のみとなった。色素失調症として稀な男児例の特徴について文献的に考察した。
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  • 一宮 弘子, 竹尾 直子, 佐藤 俊宏, 卜部 省悟
    70 巻 (2008) 4 号 p. 410-412
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    症例は55歳, 男性。幼少時期より左前額に常色隆起性皮疹を生じ, 加齢とともに左顔面に徐々に多発, 隆起したため当科を受診した。左前額生え際に淡褐色から白色の角栓を有する常色の球状結節が房状に癒合して生姜様の外観を呈し, 左前額, 鼻背左側にも少数の同様の結節と多数の皮下結節を認めた。これらの皮疹は顔面左側に列序性に分布し, 病理組織学的にも拡張した毛包及び嚢腫を認めたことから我々は面皰母斑を疑ったが, 過去にこの様な外観を呈した報告は無く, 特異な臨床像を呈した症例と考えられた。
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  • 高橋 綾, 中島 喜美子, 池田 光徳, 小玉 肇, 佐野 栄紀, 北川 伸子
    70 巻 (2008) 4 号 p. 413-416
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    76歳, 女性。外陰部から大腿に境界明瞭な紅斑と黒褐色斑と脱色素斑の混在を認め, 紅斑上に紅色結節を認めた。結節部の病理組織所見はPaget細胞が真皮全層に浸潤していた。右鼠径リンパ節を触知し, CTでは右鼠径と右外腸骨動脈領域のリンパ節腫大を認めた。CEAは正常範囲内であった。病変境界部から2cm離して拡大切除し, 両側浅深鼠径リンパ節と右外腸骨動脈領域リンパ節郭清術を施行した。右鼠径, および右外腸骨動脈領域リンパ節にPaget細胞の浸潤を認め, Stage III(T3N1M0)と診断した。手術5ヵ月後に腹部大動脈分岐部にリンパ節転移を認めた。ドセタキセル(タキソテール®)療法を開始したところ, 3ヵ月半後(9回投与後)には画像診断上complete responseを得た。治療開始13ヵ月後の現在, 再発および転移を認めていない。
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講座
統計
  • 中村 哲史, 梶田 哲, 高木 章好, 飯塚 一
    70 巻 (2008) 4 号 p. 423-428
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    2006年8月の1ヵ月間に当院を受診した全初診患者3234例に足病変のアンケートおよび診察を依頼し, アンケート調査を承諾した16歳以上894例の足病変につき検討した。結果, 足白癬のみ, あるいは足白癬と爪白癬の合併, 慢性湿疹が多くみられた。特に病変を自覚していない群においても約26%で足ないし爪白癬が, 約14%に慢性湿疹が存在していた。最終的に白癬と診断された患者のうち, 約52%は疾患の存在に無自覚であり, 足ないし爪白癬のさらなる啓蒙の必要性が示された。爪白癬のみは女性に多くみられ, 足白癬のみあるいは足白癬と爪白癬の合併は足病変に無自覚の男性に多く認められた。白癬以外に相対的に男性に多く見られたのは接触皮膚炎と蜂窩織炎で, 女性では尋常性疣贅と鶏眼であった。糖尿病や動脈硬化等, 生活習慣病に伴う足病変は今後も増加することが考えられ, 皮膚科医は, 必ずしも患者からの訴えがなくても, 患者背景も考慮し, 足病変の存在を念頭において診療にあたるべきと考えた。
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治療
  • 窪田 泰夫, 松岡 由恵, 中井 浩三, 米田 耕造, 松中 浩, 村上 有美, 乾 まどか
    70 巻 (2008) 4 号 p. 429-435
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    成人女性ざ瘡患者31例を対象としたスキンケア製品(常盤薬品工業(株))の使用試験を実施し安全性と有効性を評価した。本製品はサリチル酸, グリコール酸, ビタミンCおよびE誘導体など角層剥離作用や皮脂の酸化防止作用が期待される成分を含有した「洗顔フォーム」, 「化粧水」, 「乳液」の3者からなる。8週間の使用試験を実施し, 約半数の患者で皮疹の改善がみられ, 全例に副作用はなかった。皮膚生理機能の指標である表皮角層水分量, 経皮水分蒸散量, 表皮皮脂量の変化のほか, ざ瘡の発症にその関与が示唆されるポルフィリン蛍光の毛包面積や角質細胞における酸化タンパク産生とケラチン16発現に及ぼす影響も検討した。表皮角層水分量以外のすべての値が試験終了時には有意に減少し, ざ瘡の臨床的改善との相関が示唆された。患者QOLをDLQIおよびSkindex-16により評価したが, 試験後は総合スコアのほか下位尺度の『症状, 感情』, 『仕事, 学校』, 『全体的な生活の質』の面で有意に改善された。以上より, 本試験に供したスキンケア製品は安全で, ざ瘡発症の病態上重要な因子に作用することで臨床的な皮疹改善に寄与した可能性が示唆された。本邦のざ瘡治療の選択肢は多彩になっていくと思われるが, 成人女性のざ瘡治療におけるスキンケアの意義は高く, ざ瘡治療の基礎となるものと考えられ, 皮膚科医から患者に積極的にスキンケア指導することも必要である。
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  • 今福 信一, 中山 樹一郎, 福岡·沖縄地区CyA-MEPC乾癬研究会
    70 巻 (2008) 4 号 p. 436-441
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    近年, 乾癬の治療でQOL向上を目的とした低用量のシクロスポリン(ネオーラル®)を用いるケースが少なくない。今回, ステロイド外用剤あるいはビタミンD3外用剤では効果不十分な尋常性乾癬患者25人を対象に, シクロスポリン2.0∼2.5mg/kg/day外用療法併用群(2.0mg/kg群)とシクロスポリン1.0∼1.5mg/kg/day外用療法併用群(1.2mg/kg群)における有効性と安全性を比較した。その結果, 寛解導入でのPASIは最終的に2.0mg/kg群で32.7±10.8から15.1±10.2(低下率54%), 1.2mg/kg群で14.2±12.1から6.8±7.9(低下率52%)と有意な改善が両群ともにみられた。そう痒スコアは2.0mg/kg群で2.1±0.8から1.1±0.8(低下率50%), 1.2mg/kg群でも1.5±0.8から0.5±0.7(低下率64%)に改善がみられた。血圧, 総コレステロール, 血清クレアチニン値の平均にはいずれの群もいずれの時点でも有意な変化はみられなかった。投与前と投与12週後に行った患者アンケートの結果では, シクロスポリン併用により両群ともに落屑の量, ふけの量, かゆみ, 治療の煩わしさは減少し, 治療に対する満足度は上昇した。費用負担については両群共に約半数がそれほど気にならないと回答した。シクロスポリン併用療法は1.2mg/kgの低用量でも皮疹, 痒みを改善し, 患者の治療に対する満足度を上昇させる可能性がある治療と考えられた。
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  • 細川 知聡, 内 博史, 師井 洋一, 古江 増隆, 濱田 美奈子
    70 巻 (2008) 4 号 p. 442-444
    公開日: 2008/10/03
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎患者において, 低刺激性が謳われる洗浄用のボディタオル(TEIJIN製: ミクロピュア®)は, 綿100%のボディタオルと比べ使用感に差があるかどうかを評価するために, 上記2種類のボディタオルを二重盲検法によって1週間ずつ用いてもらい, 主観的に, 痒み, 泡立ち, 刺激感, 痛み, 持ちやすさ, 滑りやすさ, 汚れ落ち, ざらざら感, 総合評価の計9項目について6段階で評価してもらい, 対応のあるT検定で統計学的な検証を行った。その結果, 痒み, 泡立ち, 痛み, 持ちやすさ, 滑りやすさ, 総合評価の6項目で, 低刺激性のボディタオルの方が優れていた。
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世界の皮膚科学者
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