西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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72 巻 , 3 号
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図説
症例
  • 佐藤 秀英, 川本 導史, 後藤 瑞生, 竹尾 直子, 片桐 一元, 藤原 作平
    72 巻 (2010) 3 号 p. 197-200
    公開日: 2010/07/23
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    66歳,女性。1984年に,全身性エリテマトーデスおよび抗リン脂質抗体症候群を発症し,入院加療を繰り返していた。2005年11月より,左下腿伸側に隆起性皮疹が出現,徐々に多発し,その後右下腿にも隆起性皮疹と小豆大の皮膚潰瘍が多発するようになった。皮膚生検にて壊疽性膿皮症と診断された。ステロイドとシクロスポリンの併用内服を開始し皮膚潰瘍はやや改善した。2006年6月より,腰部から右大腿部にわたる蜂窩織炎様皮疹を発症し,抗生剤投与にて改善したが,両下腿の皮膚潰瘍が増悪したため,当院入院となった。入院後,ステロイドとシクロスポリンの併用を継続していたが,著明な血小板数の減少をきたし,血中にサイトメガロウイルス陽性細胞も認め,ガンシクロビルを投与したところ,サイトメガロウイルス陽性細胞の陰性化と共に血小板数の改善および潰瘍の改善を認めた。経過より血小板数の減少および皮疹の増悪はサイトメガロウイルス感染症が原因と思われた。ステロイドの増減を経て,2007年3月より,プレドニゾロン15mg/日にて壊疽性膿皮症の病勢は落ちついた。以後両下腿の皮膚潰瘍および全身状態は安定していたが,2007年11月下旬より,腹部膨満,乏尿を認め,全身状態が急激に増悪し,2008年1月,永眠した。剖検の結果,腸病変は偽膜性腸炎と診断された。
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  • 吉田 紫, 石川 理穂, 室 慶直
    72 巻 (2010) 3 号 p. 201-203
    公開日: 2010/07/23
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    33歳,女性。2008年1月頃から手指の浮腫と両側手背に暗紫色斑が出現し,春には消退した。2008年12月より再び手背と手指背に暗紫色斑が出現し,手指の関節痛と浮腫を伴っていたため2009年1月当院を受診した。血液検査にて抗核抗体160倍(homogenous and speckled pattern),抗リン脂質抗体陽性であった。手背の紅斑より皮膚生検をしたが明らかな血栓や血管炎,液状変性はなく,ループスバンドテストも陰性だった。その他,脳,肺,眼,深部静脈に血栓症は認めず抗リン脂質抗体症候群の診断基準は満たさなかった。凍瘡様皮疹を契機に,明らかな膠原病の合併なしに抗リン脂質抗体陽性のみが見つかる例は稀であると考えたので報告する。
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  • 林 周次郎, 籏持 淳, 中野 敦子, 石川 里子, 濱崎 洋一郎, 山崎 雙次, 高野 幸一, 石川 智子, 酒井 英紀, 今井 裕
    72 巻 (2010) 3 号 p. 204-208
    公開日: 2010/07/23
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    75歳の男性。慢性腎不全,高血圧などのため初診の1年前からimidapril-HClと,doxazosin mesilateを含めた13種類の薬剤を投与されていた。2週間前より口腔粘膜に糜爛が出現し1週間前より体幹,四肢に拇指爪甲大までの紅斑,糜爛が出現し当科を受診した。舌の組織所見は粘膜基底層の直上に表皮内水疱を認めた。血清の抗Dsg3抗体はindex値133と陽性であった。以上の臨床所見,組織所見,血清の抗Dsg3抗体値より,尋常性天疱瘡(PV)と診断された。内服中の薬剤のうち7剤を中止し,プレドニゾロン(PSL)を60mg/日より投与を開始したところ,10日後には色素沈着を残すのみとなった。治療開始3ヵ月後には抗Dsg3抗体は陰性化し,その後PSLの内服を中止したが皮疹の再燃はみられなかった。経過から,薬剤誘発性天疱瘡(drug-induced pemphigus : DIP)の可能性が考えられた。これまでに国内外で報告された,原因薬剤の構造式にSH基を含まないDIPのなかで,皮疹のタイプがあきらかな症例は51例あった。それらを集計した結果,imidapril-HClや,doxazosin mesilateなどのように構造式に活性アミド基を有する薬剤が約70%あり,皮疹の多くは,これまでDIPで多く報告されていた落葉状天疱瘡や紅斑性天疱瘡ではなく尋常性天疱瘡であった。
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  • 笹岡 健哉, 清水 和宏, 佐藤 伸一, 里見 行義
    72 巻 (2010) 3 号 p. 209-212
    公開日: 2010/07/23
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    37歳,女性。1998年頃から両下腿にそう痒を伴う紅斑を生じ近医にてステロイド(0.05%プロピオン酸クロベタゾール含有軟膏)外用治療を受けていたが,拡大傾向あり一部屈側にも同様の皮疹を生じてきたため,2005年11月紹介受診となった。初診時両下腿伸側部にそう痒を伴う不整形の黄褐色の紅斑硬化局面を生じていた。病理組織所見では膠原線維の変性とそれをリンパ球,組織球が取り囲む肉芽腫palisading granulomaの所見を示し,臨床症状と併せてルポイド類壊死症necrobiosis lipoidicaと診断した。血液一般検査では特に異常なく,生化学検査もACE 13.4 IU/l,FBS 92mg/dl,HbA1cは5.1%と正常であった。治療経過中右足趾,膝関節に関節炎を生じRF 159 IU/ml,抗cyclic citrullinated peptide(抗CCP)抗体34.0 U/mlと上昇しており早期関節リウマチと診断された。下腿の皮疹はステロイド外用(0.05%プロピオン酸クロベタゾール含有軟膏),塩酸サルポグレラート内服と弾性ストッキング着用にて軽快した。
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  • 吉福 明日香, 東 裕子, 内宮 礼嗣, 猿渡 浩, 米倉 健太郎, 上和田 理恵, 下川 充芳, 指宿 敦子, 馬場 直子, 松下 茂人, ...
    72 巻 (2010) 3 号 p. 213-215
    公開日: 2010/07/23
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    69歳,男性。2歳時,囲炉裏に転落し,頭部に熱傷を受傷。理髪店で頭部の黒色斑を指摘され,当科を受診した。初診時後頭部の広範囲に熱傷瘢痕を認めた。瘢痕上に2ヵ所の黒色斑を認めた。病理組織学的に,基底細胞癌と診断した。当教室で1985年から2008年までに経験した熱傷瘢痕患者は30名,1例では重複しており,有棘細胞癌28名,基底細胞癌,線維肉腫,悪性線維性組織球腫各1名であった。
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  • 久保山 智世, 中村 暁子, 原田 佳代, 占部 和敬, 桃崎 征也, 桐生 美麿
    72 巻 (2010) 3 号 p. 216-219
    公開日: 2010/07/23
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    67歳,男性。1年半前に項部の皮下結節に気付いた。初診時,項部に3.5×4.5cmの弾性軟の皮下結節を認め,局所麻酔下に摘出した。病理組織像では成熟脂肪細胞が増生する部分と,膠原線維の増生と豊富な粘液間質を伴い紡錘形細胞が増殖する部分と,その両者が混在する部分が認められた。また間質内には肥満細胞や血管も多数認めた。紡錘形細胞はCD34陽性,αSMA・S-100陰性であり,spindle cell lipomaと診断した。Alcian-blue染色にて,腫瘍全体にムチンの沈着を認め,myxoid variantと考えた。
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  • 新原 寛之, 水本 一生, 森田 栄伸, 峠岡 康幸, 田原 研司
    72 巻 (2010) 3 号 p. 220-224
    公開日: 2010/07/23
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    65歳,女性。初診5日前に特に誘因なく39.8℃の発熱,頭痛,腰痛,四肢の関節痛が出現した。全身倦怠感と嘔気を認めるようになったので,当院救急外来受診し,当科を紹介された。顔面以外のほぼ全身に粟粒大から米粒大の紅斑を伴う丘疹が散在していた。異型麻疹疑いにて外来で補液にて経過観察していたが,炎症反応の増悪,DICの徴候を認めたため,入院の上抗生剤全身投与を行った。入院翌日には呼吸不全を生じ,CTにて肺炎像を認めたため,重症感染症に合併した急性呼吸促迫症候群(ARDS)に移行しうる病態と判断し,ステロイド,グロブリン製剤を併用投与した。臨床症状は速やかに改善し,検査所見も徐々に改善した。入院時,右肩に自覚を伴わない約5mmの痂皮を認めたため,紅斑熱群リケッチア浸淫地域の立ち入りの既往はなかったものの,つつが虫病,日本紅斑熱を疑い,全血,痂皮を検査に提出した。PCR法にて痂皮からRickettsia japonicaと100%相同した遺伝子断片(17 K genus-common antigen gene)が検出された。また,ペア血清で紅斑熱群リケッチアに対する有意な抗体上昇がみられた。よって,本例をDICおよび呼吸不全を呈した日本紅斑熱と診断した。日本紅斑熱は近年増加傾向にあり,治療の遅れで重症化しうることから感染症の啓蒙が必要であると考えた。
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  • 許 美穂, 長谷部 久美子, 佐藤 雅道, 川口 順啓, 杉山 美紀子, 末木 博彦, 藤山 幹子, 橋本 公二
    72 巻 (2010) 3 号 p. 225-228
    公開日: 2010/07/23
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    62歳,男性。症候性てんかんのためゾニサミドを内服していたところ,内服30日目より躯幹四肢に紅斑が出現した。第3病日より39℃台の発熱,肝機能障害,好酸球増多を伴った。他院皮膚科に入院し,drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS)が疑われたためゾニサミドを中止し,prednisolone 30mg/日より治療を開始された。第10病日に症状が増悪したため当科に転院した。現症 : 眼囲を除く顔面に鱗屑を伴うびまん性紅斑,口唇の一部にびらん,躯幹四肢は紅皮症様を呈し,一部に膿疱も混在し,頚部リンパ節腫脹を伴った。組織 : 表皮基底層の空胞変性,表皮細胞間浮腫,リンパ球・好酸球の表皮内浸潤,真皮上層の脈管周囲にリンパ球・好酸球浸潤,赤血球の溢出がみられた。臨床検査所見 : 白血球28400/μl,好酸球38%,異型リンパ球5%,ALT 107 IU/l,AST 58 IU/l。血清CMV DNAは第23病日に460000 copies/mlまで上昇し,第37病日にはCMV IgG抗体価の上昇が認められた。経過中HHV-6,HHV-7,EBVについて血清ならびに全血中DNA量を4回測定し,HHV-6IgG抗体価を6回測定したがいずれも上昇はなかった。ゾニサミドのDLSTは第58病日に438.2%。以上よりゾニサミドによる非典型DIHSと診断した。頻回のウイルス学的検査にもかかわらずHHV-6の再活性化が検出できないDIHS症例が存在することが示された。
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講座
統計
  • 今福 信一, 古賀 文二, 中山 樹一郎, 牧野 太郎, 西平 智和, 小坂 正明, 上野 雅代, 古賀 亜矢子, 小佐々 昭子
    72 巻 (2010) 3 号 p. 235-239
    公開日: 2010/07/23
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    褥瘡診療において全身状態の悪化とともに褥瘡が発生・悪化するのはしばしば経験されることである。逆に創は改善しているのに全身状態が悪化し死に至る例にも遭遇する。褥瘡の状態と患者の転帰に因果関係があるかについて福岡大学病院で2008年3月から2009年8月までに診療した入院中の褥瘡患者92例について検討した。褥瘡の重症度評価はDESIGN-Rを用いた。背景疾患では循環器疾患が24%,悪性新生物が23%,神経系疾患が21%と多く,この三者で68%を占めた。転帰では49%が治癒,34%が治癒しないまま退院,17%が治癒しないまま死亡していた。褥瘡の重症度と原疾患,年齢,転帰を比較したところ,いずれの原疾患,年齢,転帰においても初診時のDESIGN-R値に有意差はみられなかった。非治癒死亡例において初診日と最終診察日のDESIGN-R総和に有意差は認められなかった。以上の観察から当院の疾患群においては初診時の褥瘡の重症度は患者の転帰を予測する要因と成らず,またその推移は患者の生命予後と関係しない可能性が考えられた。
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  • 大森 睦美, 竹内 聡, 田代 あかり, 中原 剛志, 三苫 千景, 寺尾 浩, 浦田 保志, 吉村 映里, 工藤 恭子, 安川 晋輔, 辻 ...
    72 巻 (2010) 3 号 p. 240-245
    公開日: 2010/07/23
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    平成20年5月から12月にかけて,九州大学病院皮膚科と関連病院皮膚科に通院中の,そう痒性皮膚疾患を有する患者107例(平均年齢は52.1±19.0歳,男女比=45 : 62)を対象として,少なくとも1 週間のベシル酸べポスタチン投与後に,そう痒の改善と日中の眠気,夜間の睡眠,服用に適した錠剤の色と形状,満足度などについてアンケート調査を行った。日中のそう痒の改善は全体で88.6%,夜間のそう痒の改善は89.5%で,疾患別にみると蕁麻疹群(日中 : 94.3%,夜間 : 97.1%)は湿疹・皮膚炎群(日中 : 87.2%,夜間 : 89.4%)に比べて有意に改善していた(P<0.05)。日中の眠気は全体の13.2%にみられたが,「眠気あり」群でもそう痒の改善は92.9%と高く,64.3%が処方の継続を希望した。また,全体の27.2%で入眠までの時間が短縮された。薬剤の形状は全体の78.3%が小さい丸い形を希望し,色に関しては特に嗜好はみられなかった。別の抗ヒスタミン薬の「前薬あり」群でも,「前薬なし」群と同様,日中・夜間のそう痒はともに大きな改善がみられたが,改善度は「前薬なし」群の方が有意に高かった。群間に有意差の処方継続希望は79.4%であり,本薬剤の高い有用性と満足度が示された。
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治療
  • 加藤 則人
    72 巻 (2010) 3 号 p. 246-250
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル 認証あり
    被髪頭部に皮疹を有する尋常性乾癬患者20名を対象として,マキサカルシトールローション(オキサロール® ローション25 μg/g)とクロベタゾールプロピオン酸エステルローション(デルモベート® スカルプローション 0.05%)の併用からマキサカルシトールローション単独への切り替えの有用性についてsequential therapyを用いて検討した。試験期間は,導入期(2~4週間),移行期(4~6週間),維持期(4週間)の3つのステップに分け最大14週間とした。また,皮疹の改善が認められた場合には次のステップへ移行することとした。導入期は朝にクロベタゾールプロピオン酸エステルローションを,夜にマキサカルシトールローションを1日1回ずつ外用した。移行期はマキサカルシトールローションを平日1日2回,クロベタゾールプロピオン酸エステルローションを土日1日2回外用した。維持期はマキサカルシトールローションを1日2回外用した。その結果,開始時と比較して全ての評価時期で,紅斑,浸潤・肥厚,鱗屑の症状別皮膚所見スコアおよび合計スコアの有意な改善が認められた(p<g;0.001 : t 検定)。維持期(最終時)の全般改善度は,中等度改善以上が40.0%,軽度改善以上が95.0%であった。移行期および維持期では導入期に比べて,若干スコアが上昇する傾向がみられたが,有意な上昇は認められず,マキサカルシトールローション単独で維持できていた。全体を通じて,局所性および全身性副作用は認められず,試験中止症例はなかった。本試験の結果より,マキサカルシトールローションとクロベタゾールプロピオン酸エステルローションによるsequential therapyは被髪頭部の尋常性乾癬に対する有用な治療法の一つであると考えられた。
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  • 服部 真理子, 比留間 政太郎, 大月 亜希子, 康井 真帆, 貞政 裕子, 矢口 均
    72 巻 (2010) 3 号 p. 251-255
    公開日: 2010/07/23
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    われわれは,セチリジン塩酸塩ドライシロップについて,服薬指導の方法の違い,つまり,本剤投与時に,1群は「おいしくて,患者さんに評判のよい粉薬を処方しましょう」と説明する群と,2群は単に「ドライシロップを処方しましょう」と説明する群に分けて,治療後の本剤型に対する患者の印象について調査した。対象は,成人のそう痒性皮膚疾患患者108例(男48,女60)で,年齢は18~92歳(平均59±20歳),疾患は,湿疹・皮膚炎群93例,蕁麻疹13例,痒疹2例であった。結果は,服薬時間については,(寝る前,夕食後)(1群83%,2群97% : N. S.),服用状況 : 薬の飲み忘れがない(1群69%,2群66% : N. S.),飲み忘れなかった理由 : (飲みやすい,味がよかった)(1群81%,2群40% : p<0.05),眠気 : 支障あり(1 群14%,2群15% : N. S.),満足度 : (非常に満足,満足)(1群70%,2群49% : p<0.05),次回もこの薬がよい(1群59%,2 群32% : p<0.05)であった。有害事象はなかった。投薬時の医師の説明の仕方によって,セチリジン塩酸塩ドライシロップは,成人用の剤型として,さらに有用となることが判明した。
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  • 竹中 基, 佐藤 伸一, 西本 勝太郎
    72 巻 (2010) 3 号 p. 256-262
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル 認証あり
    爪白癬に対するイトラコナゾールパルス療法の効果は,周知の通りである。今回われわれは,臨床効果を投薬終了時のみならず6ヵ月後まで追跡調査するとともに,QOLおよび患者満足度についてアンケート調査を行った。QOLはDLQI(dermatology life quality index)にて評価した。対象は,治療開始時は19例であったが,第3サイクルまで処方されたのは15例であり,3ヵ月目来院は13例,6ヵ月目来院は9例であった。混濁比(0~10)は初診時5.8,3ヵ月後3.6,6ヵ月後1.2と有意に減少していた。総合臨床効果も,3ヵ月後は著効以上が61.6%であったが6ヵ月後は88.8%と上昇しており,投与中止後も症状の改善が認められた。QOLは,「症状・感情」が改善していたが有意差はなく,総合得点も低値で,QOLの障害は認めにくかった。また,患者満足度は,30.8%が費用が高いと感じていたが,76.9%が治療効果に満足しており,84.6%が改めて爪白癬の治療を行う際もパルス療法を選ぶと回答していた。6ヵ月後まで経過を追えた症例では,1例をのぞき著効以上の効果を認め,全例で治療効果には満足していた。以上より爪白癬の治療においては,イトラコナゾールパルス療法は治療効果と患者満足度において非常に有効な治療と考えた。
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  • 内 小保理, 師井 美樹, 中村 賢二郎, 古江 増隆
    72 巻 (2010) 3 号 p. 263-267
    公開日: 2010/07/23
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    CM-N800は家庭用のハンディタイプの家庭用イオン導入器である。プラス電流やマイナス電流,プラスマイナスの切替など4つのモードの選択が可能である。22名の成人女性を対象として,ハンディタイプのイオン導入器の使用試験を実施した。1ヵ月間の製品使用で重篤な副作用はみられず,安全性は安全(副作用なし)が17例,ほぼ安全(副作用が認められたが処置を必要とせず,以降使用を継続できた,又は一時中止などの処置を行ったが再度使用できた)5例であった。また,使用後アンケートより22人中17人に肌の保湿効果がみられた。
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世界の皮膚科学者
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