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竹本 忠良
1991 年 88 巻 1 号 p.
1-2
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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大津 敬一, 福本 四郎, 島田 宜浩
1991 年 88 巻 1 号 p.
3-11
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ラットに indomethacin による実験胃粘膜病変を作製し, 治癒過程における病変周囲粘膜と背景粘膜の細胞動態について経時的に観察し以下の成績を得た. 1) 病変周囲粘膜では indomethacin 投与後6時間より細胞新生の亢進がみられ, 24時間に最も活発となり, 粘膜病変が瘢痕となつた72時間においても亢進状態を持続していた. 2) 背景粘膜では病変周囲粘膜とは逆に細胞新生に抑制がみられた. 3) びらん面を被う一層の上皮細胞中にも, 増殖期の細胞を認めた. 4) 幽門腺粘膜では実験期間中, 細胞動態に大きな変化は認めなかつた. 5) 急性胃粘膜病変の治癒過程において, 肉眼的な瘢痕期と細胞動態の正常化との間には時間的ずれがあることが示された.
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林 暢彦, 川野 淳, 辻 晋吾, 吉原 治正, 永野 公一, 荻原 達雄, 谷村 博久, 石上 佳孝, 辻井 正彦, 増田 栄治, 房本 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
12-18
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ラット虚血再灌流モデルにおいて, 胃粘膜細胞質内Ca
2+の変動及び胃粘膜過酸化脂質 (lipid peroxides: 以下, LPO) と潰瘍指数 (ulcer index: 以下, UI) の関連性についての検討を行つた. 細胞質内Ca
2+濃度の指標としては phosphorylase a (以下, pha) 活性を用いた. コントロール群では60分間の虚血後にpha活性は虚血前値に比し有意に上昇したが, LPOとUIには変化が認められなかつた. そして, 再灌流後にLPOとUIの有意な上昇が認められた. 一方, diltiazem 投与により虚血60分後のpha活性の上昇は抑制され, 再灌流後のLPOおよびUIも有意に抑制された. 以上の成績より虚血再灌流モデルにおける胃粘膜細胞障害の機序として, 虚血時における細胞内へのCa
2+の過剰流入が病変の発生に重要な役割を演じていると考えられた.
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経過観察例の評価
堀之内 博人, 佐藤 栄一, 米澤 傑, 田中 貞夫
1991 年 88 巻 1 号 p.
19-27
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
胃の異型上皮巣 (腺腫ないし異形成) の悪性化に伴う糖鎖抗原の変動を, 初回生検 Group-III の診断後, 最低1年以上経過観察した62例について免疫組織化学的に検討した. 検索した7種のルイス関連抗原のうち, sialyl Le
X-i 抗原が初回生検 (全例 Group-III) では6%の低い陽性率を示したのに比し,組織学上悪性化の見られた最終生検 Group-IV の例では33%, 切除された境界病変では50%, 癌化例では67%と明らかに有意差 (p<0.05) をもつて陽性率が上昇した. このように胃異型上皮巣の悪性化においては, 組織学的異型度の上昇とともに, 異常な糖鎖合成が亢進していることが示唆された.
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和田 謙, 西崎 朗, 誉田 芳孝, 的崎 尚, 中野 修, 松田 康平, 長尾 宗彦, 坂本 長逸
1991 年 88 巻 1 号 p.
28-32
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
モルモット単離胃主細胞を用い, カルバコール (CCh) 刺激ペプシノーゲン分泌に対する種々の拮抗剤の影響から胃主細胞ムスカリン受容体の特性を検討した. CCh刺激によるペプシノーゲン分泌反応曲線は, 用量依存性を示し, その最大効果は, CCh 10
-4Mで観察され, 最大ペプシノーゲン分泌反応の50%を刺激するCCh濃度 (ED
50) は, 3×10
-6Mであつた. 種々の拮抗剤によりCCh刺激ペプシノーゲン分泌用量反応曲線は, 右方へ偏位しCCh刺激最大ペプシノーゲン分泌を用量依存性に抑制した. 拮抗剤の効果を Schild 分析するとpA
2値はアトロピン8.8, スコポラミン9.2, 4-diphenylacetoxy-N-methylpiperidine methiodide (4-DAMP)9.0, ピレンゼピン6.5, AF-DX116 5.9であり, モルモット単離胃主細胞ムスカリン受容体は, アトロピン, スコポラミン, 4-DAMPに対しては高親和性, ピレンゼピンに対しては中等度の親和性, AF-DX116に対して低親和性を示しM
3 type の可能性が示唆された.
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特に累積再発率•累積再手術率について
舟山 裕士, 佐々木 巌, 内藤 広郎, 神山 泰彦, 高橋 道長, 福島 浩平, 瀬上 秀雄, 松野 正紀
1991 年 88 巻 1 号 p.
33-39
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
49例の Crohn 病手術例を対象とし, 外科治療成績について検討した. "治癒" 切除後の累積再発率,累積再手術率はともに小腸型, 小腸大腸型, 大腸型の順に高率であつた. 小腸大腸型における非 "治癒"切除後の累績再燃率は, "治癒" 切除後の累績再発率と差はなかつた. "治癒" 切除例で口側の resection margin が10cm以上の群と10cm未満の群との比較では累積再発率に差はなかつた. 再手術後の累績再発率, 累績再手術率は初回手術後に比べやや高率だが有意の差はなかつた. 以上の結果より, Crohn 病の外科治療についてく "治癒" 切除にこだわる必要はなく, resection margin は10cm以下でよいと考えられた.
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肝機能予備力の指標としての意義
工藤 正俊, David R. Vera, Robert C. Stadalnik, Walter L. Trudeau, 池窪 勝治, 藤 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
40-50
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
asialoglycoprotein (ASGP) の analog ligand を Technetium-99m で標識した標識合成糖タンパク Tc-99m-Galactosyl-Neoglycoalbumin (TcNGA) を使用しASGPに対する特異的な肝細胞レセプター (HBP) の in vivo 定量を試みた. 肝及び心の動態曲線の解析は ligand-receptor 間の bimolecular reaction をもとにした nonlinear model を使用し非線形微分方程式より得られた simulation curve を実測データに最小自乗法を用いて近似することによりHBPの反応血漿内濃度 ([HBP]) を算出した. [HBP] は慢性肝疾患において prothrombin time (r=0.694, p=0.0001), Cholinesterase (r=0.801, p=0.0001), ICG R
15 (r=-0.761, p=0.0001), ICGRmax (r=0.735, p=0.0064), Child-Turcotte criteria スコアー (r=-0.819, p=0.0001) などとよく相関し機能肝細胞総数を反映した肝機能余備力の指標として有用と考えられた.
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甘糟 仁, 菅野 厚, 阿部 眞秀, 佐藤 勝朗, 後藤 由夫
1991 年 88 巻 1 号 p.
51-56
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
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フリー
肝硬変症の腎障害における尿細管障害を検討するため重症度の異なる肝硬変症32例について尿細管障害の指標である尿中 N-acetyl-β-D-glucosaminidase (NAG) 活性を測定し, 腎機能検査と比較検討した. Child の重症度分類に従つて比較すると尿中NAG活性はA群やB群に比べてC群で特に高値を示した. 同時に測定した腎機能検査ではC群でBUNの上昇とCcr.低下傾向を認めた. 臨床経過中に腎不全を合併した8例の腎不全発症時における尿中NAG活性は極めて高値を示し, BUNやCr. の上昇に先行して上昇する傾向がみられた. 肝硬変症における尿中NAG活性の上昇は腎血行動態の障害を表わしており, 腎不全の予測や早期診断に有用な指標であると思われる.
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宮岡 弘明
1991 年 88 巻 1 号 p.
57-64
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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B型慢性肝炎の発症機構を肝細胞のHLA class I発現の面から解析する目的で, 末梢血単核球と肝細胞の β
2-microglobulin (β
2m) を測定した. 末梢血単核球β
2mは, 慢性活動性肝炎で健常者 (P<0.01), 慢性非活動性肝炎 (P<0.01) に比較し高値であつた. また肝細胞β
2mは慢性活動性肝炎で disease controls (P<0.01) に比較し高値であつた. 肝組織内にインターフェロン-γ陽性単核球を認める症例は, 認めない症例に比較し, 単核球β
2mは有意に高値 (P<0.05) であつた. 以上の成績を総合すると, B型慢性肝炎ではインターフェロン-γを介して肝細胞にβ
2m (HLA class I) が発現することが示唆された.
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小川 正純, 中野 幾太, 舩冨 等, 八田 善夫
1991 年 88 巻 1 号 p.
65-70
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
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低コリン食下に ethionine を腹腔内長期反復投与し, ラット慢性膵障害を作製し, 組織変化, 膵hydroxyproline, collagenase について検討した. 早期には急性炎症性変化を認め, これに伴い hydroxyproline は次第に上昇し, collagenase 活性も高値を呈した. その後炎症性変化は消退し, 28日目では若干の線維の形成を認めた. この時期に hydroxyproline は peak を呈したのに対し, collagenase 活性は最低値を示した. 56日目では, hydroxyproline は低下したのに対し, collagenase 活性は再度上昇し, 一旦形成された線維も脂肪組織で置換された. 28日目では合成系に比し分解系の相対的低下が認められ, この両系の不均衡は線維化へつながる可能性が示唆された.
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舩冨 等, 八田 善夫
1991 年 88 巻 1 号 p.
71-76
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ヒト血中 phospholipase A
2 (PLA
2) の熱安定性につき, ブタ膵PLA
2(p-PLA
2) および十二指腸液中PLA
2のそれと対比した. PLA
2は, phosphatidylcholine を基質とし, 酵素活性として測定した. ヒト十二指腸液中PLA
2およびp-PLA
2は55°Cの熱処理でも安定であるのに対し, ヒト血中PLA
2活性は, 55°C, 5分間の preincubation により著明に低下し, preincubation 温度の検討では, 50°CからPLA
2活性は低下しはじめ, 55°C以上では著明であつた. 以上より, 膵由来のPLA
2は熱に安定であるが, ヒト血中には易熱性のPLA
2も存在し, 測定温度, 熱処理の有無により, PLA
2活性の意義も異なると考えられた.
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濱島 英司, 浅井 俊夫, 岡村 正造, 大橋 信治, 伊藤 久芳, 加藤 忠, 下平 雅哉, 山口 初宏
1991 年 88 巻 1 号 p.
77-81
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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高橋 均, 岡村 良邦, 橋本 祥恪, 川村 明廣, 山本 泰朗, 山本 泰猛
1991 年 88 巻 1 号 p.
82-86
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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松林 祐司, 泉 善雄, 森 由美子, 伊藤 恭子, 森岡 淳夫, 立田 浩, 橋本 晃, 小寺 徹, 伊藤 彰子, 徐 以政, 塚田 英昭 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
87-90
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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帆足 俊男, 津田 純郎, 八尾 恒良, 市丸 寿彦, 中原 束, 岡本 達生, 二見 喜太郎, 有馬 純孝, 岩下 明徳
1991 年 88 巻 1 号 p.
91-95
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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ヒスタミンH2受容体拮抗剤を使用したα1アンチトリプシン漏出試験を含めて
佐々木 英, 豊永 純, 村山 俊二, 窪山 信一, 佐々木 優, 犬塚 貞孝, 鶴田 修, 池田 英雄, 伊藤 博道, 向坂 彰太郎, 谷 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
96-99
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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板野 哲, 前川 隆一郎, 浦本 幸彦, 肥川 浩之, 佐野 幸寛, 河野 弘志, 河原 敏彦, 梅谷 博史, 鶴田 修, 佐々木 英, 豊 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
100-104
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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岡山 直司, 宮本 忠寿, 黒川 隆, 大野 真朋, 辻 重春, 山田 恭一, 早川 哲史, 水野 裕支, 岩井 昭彦, 片桐 健二, 伊藤 ...
1991 年 88 巻 1 号 p.
105-110
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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加藤 雅通, 二村 雄次, 神谷 順一, 岡本 勝司, 前田 正司, 塩野谷 恵彦
1991 年 88 巻 1 号 p.
111-114
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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有馬 範幸, 山下 幸政, 森下 智行, 藤田 拓男, 中村 晃, 中田 裕久, 千葉 勉
1991 年 88 巻 1 号 p.
115
発行日: 1991年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー