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勝島 慎二, 猪熊 哲朗, 川口 義夫, 松下 正樹, 大井 博道, 東 達也, 木村 利幸, 日高 昭斉, 小西 淳二
1995 年 92 巻 7 号 p.
1021-1028
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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内視鏡的硬化療法(EIS)の前後にMR血管造影(MRA)を施行して,治療効果判定における有用性を検討した.対象は食道静脈瘤治療例9例,胃静脈瘤治療例3例である.MRAは胃静脈瘤およびF
2以上の食道静脈瘤の描出率は良好であった.治療前にF
1であった食道静脈瘤の描出は困難であった.しかし治療後にF
1となった食道静脈瘤は,治療前検査との比較によって,MRAで指摘可能であった.門脈側副路の描出は経動脈性門脈造影とほぼ同等であった.治療後のMRA所見は内視鏡所見のそれとよく一致した.MRAは簡便かつ非侵襲的に静脈瘤と側副血行路を描出できるため,静脈瘤だけでなく供血路も含めた総合的なEISの効果判定が可能と考えられた.
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酒井 滋, 山川 達郎, 加納 宣康, 上西 紀夫, 大原 毅
1995 年 92 巻 7 号 p.
1029-1036
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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ラットを用い実験的肝転移モデルを作製し,水素ガスクリアランス法による組織血流量測定を行い,末梢静脈より投与された5-FU(20mg/kg)とその代謝産物の組織内濃度との相関を検討した.5-FU投与30分後に組織を採取した結果では,コントロール群の正常肝組織と転移群の腫瘍組織で,いずれも組織内F-dMUP濃度と組織血流量との間に負の相関がある可能性が示唆された.これは抗癌剤投与30分後の時点では,組織血流量が抗癌剤の到達性よりも排泄に深く関与しているためと考えられた.時間依存性の抗癌剤である5-FUを組織血流に富む腫瘍に投与する場合は,還流血流による抗癌剤の排泄効果が無視できないため,抗癌剤と腫瘍組織の接触時間を延長させる工夫が必要であると考えられた.
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多羅尾 和郎, 玉井 拙夫, 伊藤 義彦, 大川 伸一, 林 幹也
1995 年 92 巻 7 号 p.
1037-1050
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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肝硬変症の肝性脳症患者8例に対して難吸収性の合成二糖類lactitol 1日36gを3~4週間投与し,糞便内細菌叢の変動と肝性脳症に対する臨床効果を検討した.lactitolの投与により,嫌気性Bifidobacteriumの占有率(総菌数に占める割合)の著明な上昇(投与前7.1%→4週後46.0%(
p<0.05)),Lactobacillusの菌数の増加を認めた.一方,アンモニア産生菌Bacteroides,Clostridiumと総好気性菌の菌数はほとんど変動しなかったが,それらの占有率は投与前に比べて低値で推移した.また,糞便pHの低下傾向,排便回数の増加傾向,軟便傾向を認めた.肝性脳症に対する臨床効果では血中アンモニア値,脳症の昏睡度,羽ばたき振戦などの改善を認めた.
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工藤 浩市, 柿坂 明俊, 葛西 眞一, 水戸 廸郎
1995 年 92 巻 7 号 p.
1051-1057
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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肝機能障害時の肝脾相関を明らかにするため,D-galactosamine(D-Gal)とlipopolysaccharide(Et)で作成した急性肝不全時におけるdibutyryl cyclic AMP:DBcAMP=IA群,およびOK-432=IIA群の投与効果および脾摘(それぞれIB群,IIB群)との関係から検討した.生存率はD-Gal,Et投与群の10%に対して,IA群53%,IB群79%で,他の検査同様に脾摘群でより良好であった.一方OK-432治療群では,脾臓の存在でより強い肝障害抑制効果が認められた.以上よりD-Gal,Et肝不全に対するDBcAMPの治療効果に対して脾臓は抑制的に,OK-432の作用に対しては促進的に作用することが示唆された.
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河合 直樹, 河合 達雄, 河合 潔
1995 年 92 巻 7 号 p.
1058-1065
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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ホワイトカラーの職場の35歳以上816名で超音波,血液検査による脂肪肝の検討を実施.脂肪肝の頻度は全体で17.9%,最も高頻度の45~49歳男で24.4%で,従来の地域検診の報告よりやや高かった.男の脂肪肝では肥満度,BMIの増加と肥満対照に比し有意なGPT,ChE,GOT,γ-GTP,TG,総コレステロール,尿酸,HbA
1C,空腹時血糖の増加,HDL-Cの低下を認め,これらの検査意義は異常率からも確認.脂肪肝は高度肥満者,軽度肝機能(GPT)異常者で特に高率で,成因は過栄養(肥満)が多かった.ホワイトカラーの職場では肝機能障害,動脈硬化危険因子(脂質,尿酸,糖代謝異常)と密接に関係する脂肪肝の対策(超音波による早期発見管理と予防)は今後重要と考えられた.
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安森 耕, 荒牧 貴久, 水田 陽平, 野元 健行, 向井 憲重, 田中 義人
1995 年 92 巻 7 号 p.
1066-1070
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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奥野 裕康, 池田 広記, 福島 慎太郎, 弘田 登志也, 門田 洋一, 塩崎 安子, 井上 恭一
1995 年 92 巻 7 号 p.
1071-1075
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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三浦 光一, 堀江 泰夫, 千葉 満郎, 正宗 研, 佐志 隆士, 丹羽 誠, 石井 伸明
1995 年 92 巻 7 号 p.
1076-1081
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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柳田 俊之, 大矢 正俊, 中村 哲郎, 三国 昇, 阿部 聡子, 秋山 博, 寺田 春彦, 佐々木 勝海, 赤尾 周一, 石川 宏, 吉村 ...
1995 年 92 巻 7 号 p.
1082-1086
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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小玉 寿輝, 寺尾 英夫, 児玉 礼二, 塩田 健, 久保田 利博, 村上 和成, 藤岡 利生, 那須 勝
1995 年 92 巻 7 号 p.
1087-1091
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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藤田 祝子, 吉川 敏一, 上村 学, 築田 千穂, 松本 尚之, 嶋田 美紀, 新井 正弘, 八木 信明, 内藤 裕二, 近藤 元治
1995 年 92 巻 7 号 p.
1092-1097
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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―内視鏡的胆管造影および経口的胆管内視鏡による胆管内腫瘤の観察―
前山 浩信, 宜保 行雄, 中村 喜行, 重松 秀一, 梶川 昌二, 藤森 芳郎, 原田 大, 勝山 努
1995 年 92 巻 7 号 p.
1098-1103
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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尾関 豊, 立山 健一郎, 飯塚 篤, 小川 賢治
1995 年 92 巻 7 号 p.
1104-1108
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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