實驗消化器病學

黄疸ノ診斷ト治療(三)

井上硬

1930 年 5 巻 3 号 p. 291-298
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.291

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「チフス」毒素ノ胃運動ニ對スル作用(實驗的研究)

飯野斐

1930 年 5 巻 3 号 p. 299-307
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.299

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(一)剔出セル家兎又ハ海〓ノ胃ニ、「チフス」毒素ヲ作用セシムル時ハ、胃壁ノ緊張増進シ、蠕動收縮亢進ス。其作用ノ原因ハ「チフス」毒素が副交感神經末端ヲ刺戟スルニヨルモノト推定セラル。
(二)健康家兎ニ、「チフス」毒素ヲ注射シ、胃運動ニ及ボス影響ヲ檢スルニ、蠕動收縮初メ著シク亢進シ後次第ニ減弱シ、終ニ休止ニ近キ状態トナル。胃緊張ニハ影響ヲ認メ難シ。斯クノ如キ「チフス」毒素作用ハ恐ラク初メ副交感神經ヲ刺戟スルモ、終ニ其興奮減弱ヲ來タサシメルニアルベシ。

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膵臓排泄管結紮後ニ現ル、血糖ノ消長ニ就テ

生島種三郎

1930 年 5 巻 3 号 p. 308-315
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.308

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膵臓排泄菅結紮後ニ於ケル諸種物質ノ新陳代謝ニ關シ研究セラレタルモノ少カラズ。然レドモソノ結紮後短時間チ經タル場合ノ研究ハ殆ド之チ見ズ。余ハ家兎ノ膵臓排泄管結紮後、四十八時間ノ經過チ追ヒテ血糖測定ヲ行ヒタル結果、排泄管結紮後二十四時間乃至三十時間ニシテ、血糖ノ著明ナル低下ヲ現シ、後漸次上昇シテ四十八時間後、殆ド元位ニ復スルチ知レリ。依ツテ之等ノ機轉ニ就キ茲ニ論ゼントス。(自抄)

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綱状内被細胞組織機能廢滅方法ニ對スル一考察

間島英夫

1930 年 5 巻 3 号 p. 316-326
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.316

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綱状組臓内被細胞系統ヲ填塞スル目的ニ墨汁テ注射スルガ、細胞内ニ攝取セラル、墨粒子ノ量及ビ注射後ノ時間的關係ニヨリテ、該細胞系統ノ機能ハ、或ハ抑制セラレ、或ハ増進セラレル。從ツテ墨汁注射二ヨツテ該細胞系統ノ機能チ確實ニ廢滅セシメルコトハ困難デアル。燃ルニ著者ハ墨汁ニ亞砒酸ヲ吸着シテ用ウレバ網状組織内被細胞系統ノ機能ヲ確實ニ廢滅シ得ルコトヲ知ツタ。

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肝臓ノ重金屬排泄機能ニ關スル實驗的研究

(第四回報告)肝臓ノ鐵排泄作用ニ就テ第四篇植物性神經毒ノ影響附、肝臓ノ鐵排泄作用ニ就テノ總括的考察

岩井登門

1930 年 5 巻 3 号 p. 327-339
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.327

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一、「ピロカルピン」ニテハ僅ニ膽汁中ノ鐡濃度上昇シ、膽汁量ハ増加ス。「アドレナリン」ニ於テハ鐵濃度ニ變化ナキモ、膽汁量ハ著シク減少ス。「アトロピン」ニ於テハ膽汁中ノ鐵濃度、膽汁量共ニ變化ナシ。
二、血中ニ鐡チ移入シタル場合モ、略同様ナル傾向チ示セリ。
三、肝臓ノ鐡排泄作用ノ總括的考察チ爲サントシ、先ヅ血中ニ移入シタル鐡ノ血中ニ於ケル運命ニ就テ正常時、實驗的肝臓機能障碍時、腎臓血管結紮時ニ於テ觀察セリ。(自抄)

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肝臓ノ重金屬排泄機能ニ關スル實驗的研究

(第五回報告)肝臓ノ「ニッケル」排泄作用ニ就テ

岩井登門

1930 年 5 巻 3 号 p. 340-349
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.340

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一、家兎ノ體内ニ移入セル「ニッケル」ハ、膽汁中ニ排出セラレ、尚尿中ニモ、明カニ排泄セラル。
二、種々ノ毒物ニヨリ肝臓ニ、機能障碍ヲ若起セシメタル家兎ニアリテハ「ニッケル」ノ膽汁中ヘノ排出ハ、正常時ニ比シ、低下シ、尿中ニハ殆正常時ニ等シキカ、時ニ多少ノ増加ノ傾向チ觀ル。
三、兩腎臓血管ヲ結紮シ、腎臓ヲ血行外ニ置ク時ハ、血中ニ移入セル「ニッケル」ノ膽汁中ニ於ケル排出ハ、正常時ニ比シ、多少ノ増加ヲ來ス。
四、網状織内皮細胞系ヲ填塞シタル家兎ニアリテハ、血中ニ移入シタル「ニッケル」ノ膽汁中ヘノ排泄量ハ、正常時ニ比シ減少チ來ス。(自抄)

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肝臓ノ重金屬排泄機能ニ關スル實驗的研究

(第六回報告)肝臓ノ「コバルト」排泄作用ニ就テ

岩井登門

1930 年 5 巻 3 号 p. 350-361
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.350

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一、健常家兎ノ體内ニ移入セル「コバルト」ハ、體汁及ビ尿中ニ排出ス。二、實驗的ニ肝臓ニ機能障碍ヲ惹起セシメタル家兎ノ體内ニ、移入セル「コバルト」ノ排出ハ、體汁中ニ於テハ、健常時ニ比シ、著シク減少シ、尿中ニ於テハ、何レモ、多少ノ増加ヲ認ム。三、兩腎臓血管ヲ結紮シ、腎臓機能ヲ除外シタル時、膽汁中ニ排出スル「コバルト」量ハ正常時ニ比シ増加ス。四、墨汁ニヨリ網状織内皮細胞系ヲ填塞シタル時、「コバルト」ノ膽汁中ノ排泄量ハ減少ス。(自抄)

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肝臟ノ重金屬排泄機能ニ關スル實驗的研究

(第七回報告)肝臟ノ「マンガン」排泄作用ニ就テ

岩井登門

1930 年 5 巻 3 号 p. 362-374
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.362

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(一)正常家兎ノ膽汁中ニハ、余ノ用ヒシ方法ニテ「マンガン」ヲ證明シ得ズ。
(二)正常家兎ノ血中ニ移入シタル「マンガン」ハ、膽汁及尿中ニ排泄セラル。
(三)毒物ニヨリ肝臟機能ヲ障碍セシメタル家兎ノ血中ニ移入シタル「マンガン」ノ膽汁中ニ排泄セラル、量ハ、正常時ヨリ減少セリ。
(四)腎臟血管ヲ結紮セル家兎ノ血中ニ移入シタル「マンガン」ノ膽汁中ニ排泄セラル、量ハ、正常時ト殆ド變化ナシ。
(五)墨汁ニヨリ網状織内皮細胞系ヲ填塞シタル家兎ノ血中ニ移入シタル「マンガン」ノ膽汁中ニ排泄セラル、量ハ、正常時ヨリ減少セリ。
(六)「マンガン」ハ、他ノ重金屬ニ反シテ、尿中ニ排泄セラル、事遙ニ膽汁中ヨリ少シ。(自抄)

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肝臟ノ糖排出ニ就テノ實驗的研究

第一篇　正常機能時ニ於ケル糖排出

杉本保

1930 年 5 巻 3 号 p. 375-382
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.375

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肝臟ノ膽汁内糖排出作用ガ家兎ト犬トノ間ニ於テ如何ナル差異アルモノナルヤヲ闡明セント欲シ、單糖類ヲ與ヘ肝臟ヨリノ排出状態ヲ比較檢索シタル結果、家兎、犬共ニ膽汁中還元性物質ノ増加ヲ認メタルモ、其量的關係ハ家兎ニアリテハ血液ニ於ケルヨリモ小ニシテ、犬ニアリテハ血液ニ於ケルト略同様ナルヲ知リ得タリ。(自抄)

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肝臟ノ糖排出ニ就テノ實驗的研究

第二篇實驗的機能障碍時ニ於ケル糖排出其一肝臟實質機能障碍時

杉本保

1930 年 5 巻 3 号 p. 383-394
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.383

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著者ハ燐四塩化炭素「クロロホルム」ヲ用ヒテ家兎肝臟實質細胞ヲ障碍セシニ膽汁糖量増加セルヲ認メ、コレニ葡萄糖、果糖及ビ「ガラクトーゼ」ノ各糖ヲ負荷シ、之ヲ對照ト比較セシニ、障碍ヲ惹起セシメタル場合ニハ膽汁糖量ノ増加度ガ著シキヲ知リ得タリ。(自抄)

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二、三ノ中間物質代謝ニ於ケル肝臟ノ意義

特ニ乳酸ノ新陳代謝ニ就テ

引間正中

1930 年 5 巻 3 号 p. 395-415
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.395

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腸「チフス」ニ於ケル胃機能ノ研究

前篇胃液分泌機能

飯野斐

1930 年 5 巻 3 号 p. 416-442
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.416

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腸「チフス」患者ノ胃液分泌状態ハ、塩酸減弱ヲ來タスモ「ペプシン」最ニハ異常ヲ呈セズト、從來信ゼラル、モ、臨床所見ニヨレバ分泌障碍ノ程度ハ著シクシテ、塩酸分泌ノ可能ヲ疑ハシムル例症少ナカラズ。腸「チフス」ノ重篤・定型・不定型アラユル病型ニ就キ、有熱時、解熱後種々ナル時期ニ於テ胃液分泌ヲ試驗シ、胃分泌機能並ニ疾患經過ニ伴フ機能ノ消長ヲ精査シタリ。
腸「チフス」患者ハ有熱時胃分泌機能障碍ヲ來タシ、熱持續スルニ從テ其度ヲ加へ、稽留熱末期及ビ弛張熱期初期ニ於テ機能障碍極度ニ達ス。然ル後分泌機能ハ漸次恢復シ酸度ハ上昇スルモ、〓儘直ニ正常機能ニ復スルモノト認ムル能ハズ、却テ増進セル酸度ハ解熱後半期ニ於テ正常ヲ越シ過酸トナリ、一時分泌過剩ニ陷ル。カ、ル過程ノ後多數ハ三週日以後ニ於テ漸次正常機能ニ復スルモノト考ヘラル。重症者ニテハ有熱時被レル分泌障碍強度ニシテ、解熱後容易ニ恢復セラレズ、三週日以後ニ於テ正常状態ニ復スルモノナルベシ。
食慾ト酸度トノ關係ヲ見ルニ、一般ニハ食慾ト酸度トハ並行スルモ、解熱後食慾佳良ヲ訴フルニ係ラブ、無酸ヲ示スモノ多數存スルコトハ注目スベキコトニシテ、食慾ノ亢進ト分泌機能トガ相伴ハザル場合アルコトヲ示スモノナリ。「ペプシン」ハ有熱時ハ勿論解熱後ニアリテモ分泌状態著シク障碍ヲ受ク。
同一患者ニツイテ見ルニ、解熱後ハ有熱時ニ比シ、又ハ解熱後ニ於テハ日ヲ經ルニ從ツテ、胃液分泌状態ハ正常ニ近ヅキ或ハ正常ニ恢復ス。(自抄)

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腸「チフス」ニ於ケル胃機能ノ研究

後篇胃運動機能

飯野斐

1930 年 5 巻 3 号 p. 443-459
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.443

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腸「チフス」患者ノ胃運動機能ニ就キ定説ナシ。著者ハ水導法及ビ空氣傳導法ノ描書法ニヨリ、種々ナル病期ニ於テ胃運動ヲ検査シタリ。
一、有熱時。胃運動ニ運動期、靜止期アリテ週期的ニ現ハルルモ、重症者程靜止期長シ、蠕動收縮ハ強大ニシテ緩慢。又胃壁ノ緊張下降シ、運動期ニアリテモ増減セズシテ、胃「アトニー」ノ状態ニアリ。
二、解熱後・食慾不良者ニアリテハ胃運動有熱時ニ一致シ、有熱時ノ状態延長ト見做スベシ。食慾亢進者ニアリテハ胃壁緊張増加シ、蠕動收縮頻數ニシテ小、數種ノ收縮運動重復シ甚ダ不規則ナリ。靜止期殆ンドナシ。食後胃壁緊張増加スルハ一部ニ過ギズシテ、多數ハ緊張下降シ或ハ増減ナシ。從テ恢復期患者ノ多數ハ胃「アトニー」ノ状態ニアリト見做サザルベカラズ。
三、饑餓感ハ胃壁緊張ノ増加セル時期及ビ活溌ナル蠕動收縮ニ一致シテ成立ス。必ラズシモ胃内容ノ空虚ナルヲ要セズ。(自抄)

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非特異性ノ慢性炎症性食道狹窄症ニ就テ

山本治

1930 年 5 巻 3 号 p. 460-467
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.460

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非特異性ノ炎症性變化ニ基ク強度ノ食道狹窄ヲ訴ヘタル稀有ナル一例ニ就キテ報告セリ。(自抄)

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續發性貧血ニ對スル肝臟食餌療法

大石碩也, 服部靖純

1930 年 5 巻 3 号 p. 468-473
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.468

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諸種續發性貧血患者ニ、牛ノ肝臟食及ビ牛肝ヨリノ抽出物質ヲ投與シ、本療法ガ有効ナル事ヲ認メタリ。

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開腹術の前後

松尾巖

1930 年 5 巻 3 号 p. 475-479
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.475

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レントゲン診斷鈔(三)

中島浩吉

1930 年 5 巻 3 号 p. 480-490
発行日: 1930/03/10
公開日: 2010/03/19

DOIhttps://doi.org/10.11405/nisshoshi1926.5.480

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