1) d-Glucose, d-Galactose, d-Xylose, d-Mannoseの4種の還元糖につきHANES法で定量する際の標準加熱時間,標準定量曲線,定量式を求めた.
2) 加熱に用いる沸勝湯浴の温度は92°以上であれば次の加熱時間で充分で一定値に對しW. B. WOODの言う如き温度變化の影響は認められなかつた.
Glucose, Xylose・・・・20分,Galctose, Mannose・・・・25分
3) 定量の標準は第3表び第2圖の通りであるが,次の計算式を用いても糖量を求めうる。
d-Glucose S=(0.3364±0.0006)t, d-Xylose S=(0.3160±0.0001)t
d-galactose S=(0.4135±0.0004)t, d-Mannose S=(0.2836±0.0015)t
S:溶液5cc中糖量mg
t:還元された赤血鹽に相當する0.01N Na
2S
2O
3cc
此研究に當り種々御指導・御助言を戴いた,東大農藝化學生物化學教室丸尾文治氏,當研究所岡田元博士,末弘女史,三川禮氏始めその他の所員に感謝の意を表す.
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