日本農芸化学会誌
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38 巻, 6 号
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  • 長野 雄治, 鮫島 広年, 木下 祝郎
    1964 年 38 巻 6 号 p. 277-280
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Pseudomonas cruciviae var. ovalisのL-グルタミン酸デヒドラーゼを利用して, L-グルタミンを単離する方法を検討した. L-グルタミンとL-グルタミン酸の混合水溶液にL-グルタミン酸デヒドラーゼを作用させると, L-グルタミン酸のみが脱水閉環して,L-ピログルタミン酸に変り, L-グルタミンはそのまま残留する.得られたL-ピログルタミン酸とL-グルタミンの強酸性カチオン交換樹脂に対する吸着性の差異から,L-グルタミンを分離した. L-ピログルタミン酸は加水分解して, L-グルタミン酸として回収された.
  • 黒麹菌Aspergillus awamori var. kawachiの糖化型アミラーゼ区分中のグルコース-6-フォスファターぜ活性について
    上田 誠之助
    1964 年 38 巻 6 号 p. 281-284
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系界面活性剤の特性
    渋川 満, 大沢 岳義, 信国 胤生, 山本 外男
    1964 年 38 巻 6 号 p. 285-290
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 全糖として7%の甜菜廃糖蜜を含む培地は, L. arabinosus性ビオチンを約7γ/1含むが,この培地にL-GA生成菌Microbacterium ammoniaphilumを培養し著量のL-GAを得るためには,通常組成の他に特殊成分が必要である,著者らは,このような物質としてPQEFE系のものが最も有効なものの一つであることを見出した.
    (2) さらに検討を進めた結果,このような有効性にはエステル結合の存在が前提であり,特にモノエステルが有効性の中心をなすことを明らかにした.
    (3) 有効性を示すモノエステルを構成するポリオキシエチレン部分の平均分子量は約200から約1,500までであるが,そのいずれの場合も,濃度が0.03%未満では効果が著しく低下することが示された.
    (4) 脂肪酸部分については,パルミチン酸対ステアリン酸のあらゆる混合比において, L-GA蓄積性が認められたが,特にその比が100:0から30:70で顕著であった.またPOEFE濃度とL-GA生成が直接対応する臨界濃度においてパルミチン酸とステアリン酸の間に相剰効果が認められた.
  • ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系界面活性剤の培養液中における挙動
    渋川 満, 小松 謙一, 大沢 岳義, 山本 外男
    1964 年 38 巻 6 号 p. 291-295
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    L-GA生産菌Microbacterium ammoniaphilumを全糖分として7%,自然含有ビオチン量約7.5γ/1の甜菜廃糖蜜培地に培養する際,
    (1) HLB値が約8から約17まで,なかんつく約12から15のPOEFEがL-GA著量蓄積に有効であることから,この範囲に入る他系の非イオン界面活性剤のL-GA蓄積性を検討した.この結果HLBまたは界面活性作用一般の問題のみに帰することはできなかった.
    すなわちエーテル結合は無効であり,エステル結合も脂肪酸の種類によって有効性が決り,脂肪酸分の同一エステル間についてのみHLBが問題となることが示された.
    (2) 培養液単位液量当りのビオチン取り込み速度は上澄液側,菌体側のいずれからもPOEFE添加の有無,種類の如何による差異は認められず,いずれも7時間までに取り込みは終了した.また上澄液側と菌体側との間のビオチン収支が合うことからPOEFE存在下のビオチン定量値は,存在しない場合の定量値に等しくPOEFEがアビジンのようなビオチン不活性化物質とは考えられないことが示された.
    (3) POEFEとビオチンの間には, L-GA蓄積性に対して現象的に相剰効果が認められた.
    (4) リンモリブデン酸法による定量の結果POEFEの大部分は全培養期間中菌体外に留ることが示された.
  • 卵白グロブリンの分別とその起泡力について
    中村 良, 村松 明, 佐藤 泰
    1964 年 38 巻 6 号 p. 296-299
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 卵白グロブリンを分別し,その起泡力を測定する目的をもって,卵白の硫安半飽和沈殿区分の分別を行った.その結果,卵白グロブリンは1種のeuglobulin (Ge)と2種のpseudoglobulin (Gp 6.0及びGp 7.5)に分別できた.
    (2) ここに得られた3種のグロブリンは,すべて電気泳動的に単一であり,糖を含む.また,前報で調製されたグロブリンは,本実験におけるeuglobulin (Ge)と同一蛋白質であることが確められた.
    (3) Ge及びGp 6.0の起泡力は大きく, Gp 7.5の起泡力は小さい.
  • タマリンド種子多糖類の粘性について
    田村 敦, 和田 一男, 小路 治
    1964 年 38 巻 6 号 p. 300-305
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    タマリンド種子多糖類(TSP)の粘性について検討し,次の知見を得た.
    (1) TSP溶液は中性を示し,低濃度では比較的低粘度であるが, 1%近くから急激に粘度が増加する.
    (2) TSPの粘度はpHによる変化をほとんど受けず,特に酸性側pHによって粘度低下が全くみられない.
    (3) TSPの粘度は食塩,カルシウム塩,鉄塩の如く食品中に通常存在する塩類によって低下することがない.また高濃度食塩の添加に対して極めて安定である.
    (4) TSPは蔗糖,ぶどう糖水あめの如き寡糖類,単糖類の存在によって相乗的に急激な粘度増加を示す.
    (5) TSP溶液の粘度は温度上昇に伴って減少する.
  • トリオースレダトクンとスルホンアミドの反応生成物
    野村 男次, 三東 崇昇
    1964 年 38 巻 6 号 p. 306-308
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    以上報告した結果を要約するとつぎの4点にしぼられる.
    (1) トリオースレダクトンとスルホジメトオキシン,スルホイソキサゾール,スルホメトファジン,スルホグアニジンとのモノアニルを合成した.
    (2) これらアニルのもつEscherichia coliに対する抗菌力と種子に対する発芽発育阻害力とを試験したが,これらの力の強いものはなかった.
    (3) トリオースレダクトン,これらスルホンアミド剤のもつ強い抗菌力はアニルの形成によって消失した.
    (4) トリオースレダクトンとこれらスルホンアミドとのジアニルは合成することができなかった.
  • 中性カルボニル化合物について
    佐々木 喜代
    1964 年 38 巻 6 号 p. 309-313
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 乾燥葉のアミノ酸について
    富田 英夫, 野口 正雄, 玉置 英之助
    1964 年 38 巻 6 号 p. 314-316
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
  • 1964 年 38 巻 6 号 p. A26
    発行日: 1964年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
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