日本農芸化学会誌
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47 巻 , 2 号
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  • 根岸 孝, 藤野 安彦
    1973 年 47 巻 2 号 p. 83-87
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 登熟中大豆種子スライスによる酢酸-1-14Cの脂質への取り込みと脂肪酸の種類,ならびにその脂肪酸中の放射活性の分布を試験した.
    (2) 総脂質に取り込まれた放射活性のかなりの部分は,ホスファチジルコリンに認められた.
    (3) 窒素ガス中でスライスをインキュペートした場合,ホスファチジルコリンの放射性脂肪酸はステアリン酸が主なものであり,しかもde novoで合成されることが認められた.
    (4) 飽和脂肪酸の不飽和化には,酸素を必要とした.
  • 戸田 準, 和田 武夫
    1973 年 47 巻 2 号 p. 89-94
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Texture is one of the sensory attributes of foods and usually evaluated both subjectively and objectively. In order to establish the systematic subjective method for textural evaluation, it is necessary to find out the fundamental characteristics of textural quality. As fundamental textural characteristics seem to be different from food to food, classification of solid foods has been examined on the basis of textural quality, in advance of studies on fundamental characteristics.
    Classification and matching procedures were used. In classification procedure, solid foods were classified based on conceptual similarity of texture of foods, and, in matching procedure, solid foods were clustered by subjective judgments on correspondence of tactile sensation for actual foods with conceptual texture. By both procedures, mathematical treatment resulted in that solid foods used in these experiments can be classified into three categories; gel, sponge and porous rigid foods.
  • 戸田 準, 和田 武夫, 藤沢 邦子
    1973 年 47 巻 2 号 p. 95-102
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    「ゲル状食品」に属する11種類の食品を実際に食べて,形容語と擬音語によりテクスチャを評価した.その結果に主成分分析を適用して,ゲル状食品のテクスチャの評価に重要な基本特性と,これらに対応する基本尺度および補助尺度をえらんだ.
    基本特性I:かたさ,そしゃく性に関する特性.基本尺度「かたい-やわらかい」,補助尺度「もろい-もろくない」,「だんりょくがある-だんりょくがない」
    基本特性II:付着性,粘性に関する特性.基本尺度「はにつきやすい-はにつきにくい」,補助尺度「ねばりがある-ねばりがない」
    基本特性III:水気に関する特性.基本尺度「かわいた-しめった」
    基本特性IV:油気に関する特性.基本尺度「あぶらけがある-あぶらけがない」
    基本特性V:なめらかさに関する特性.基本尺度「なめらか-ざらざら」
    また,これらの特性を補足するものとして,擬音語「グニャグニャ」を補助尺度とした.
  • 石橋 晃, 亀高 正夫
    1973 年 47 巻 2 号 p. 103-109
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    次の4種の食餌; 1) 対照飼料, 2) Phe欠乏飼料, 3) Ile欠乏飼料, 4) アミノ酸欠乏飼料を給与する条件としない条件下のヒナに, 14C標識Phe, TyrおよびIleを注射して,呼気CO2および総排泄物中への14Cの移行を調べた.注射4日後に屠殺して, 1)および2)区のヒナにPhe-14CおよびTyr-14Cを注射したときの14Cの体内保留量,および体内のPhe-14CとTyr-14Cの比を調べた.また2)区のヒナに, Phe-14Cを注射したときの総排泄物中の放射能の分布と,その担体を検索した.それらの結果は,次のようにまとめられる.
    (1) 飼料2), 3), 4)は自由摂取させ, 1)は3)と同量摂取させたが, 1)区以外の区におけるヒナの体重は減少した.
    (2) 24時間(5)区のみ4時間)にわたる呼気CO2への14Cの移行量は, 1)区ではPhe-14Cを注射したときに注射量の10%, Tyr-14CおよびIle-14C注射では,ともに15%であった. Tyr-14Cを注射した場合の移行量は2)区で15%, 3)区では12%であったが, Ile-14Cを3), 4)区に注射した場合は, 12%および14%と1)区の場合に比較して,わずかに減少した. Phe-14Cを2), 3)区に注射した場合,呼気CO2への14Cの移行量は,ともに0.1%以下であった. 5)区ではTyr-14CおよびIle-14C注射の場合, 1)区に比較して移行量は増加したが, Phe-14Cの場合は1/2に減少した.
    (3) 4日間にわたる総排泄物への14Cの移行量は, 1)区でPhe-14Cを注射した場合8%, Ile-14Cで10%, Tyr-14Cで11%であった.他の区では,どの標識アミノ酸の場合とも, 1)区に比較して増加した.
    (4) 1)区にPhe-14CおよびTyr-14Cを注射したときの4日後における14Cの体内保留量は,それぞれ85%と79%で, 2)区ではそれぞれ92%と77%であった.
    (5) 1), 2)区のヒナにPhe-14Cを注射したとぎの屠体中のTyr-14C/Phe-14C×100は,それぞれ35%および0.2%で, Tyr-14Cを注射したときのPhe-14C/Tyr-14C×100は,両飼料区とも0.01%であった.
    (6) 2)区にPhe-14Cを注射したときの第1日目における総排泄物中の放射能の84%は, Phe画分から回収された.
    以上の結果から,ヒナではPhe欠乏飼料給与時にもTyrからPheへの転換はなく,ヒナはPheからTyrへの移行を少なくして, Phe欠乏飼料に対処しているものと考えられる.
  • 河端 信, 田口 邦子, 林 義男
    1973 年 47 巻 2 号 p. 111-114
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    卵黄中にも卵白中と同様, flavoprotein-apoprotein系が存在することを見出し, apoproteinをニワトリおよびウズラ卵黄の水溶性タンパク質画分から単離精製した.卵黄apoproteinは,卵白apoproteinとよく似た性質を示し,リボツラビン結合能から計算した分子量は,ニワトリで32,000,ウズラで33,000で,卵白apoproteinと全く等しく,また化学組成の分析の結果も,卵白の場合と同様,糖成分としてヘキソース,ヘキソサミン,シアル酸を含む糖タンパク質であることが明らかになった.
  • 佐藤 泰, 田中 善晴
    1973 年 47 巻 2 号 p. 115-123
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    皮蛋製造の基礎研究として,比較的に性質が知られているゼラチンゲル(GG)を比較対照しつつ,アルカリ変性オボアルブミンゲル(OG)の性質を把握するため,3% GGと10% OGについてクリープ実験を行なった.
    OGは4要素模型, GGは3要素模型であらわすことができ, OGのクリープコンプライアンスには,瞬間弾性コンプライアンスと1個の遅延弾性コンプライアンスのほかに,定常流粘性コンプライアンスが関与していた. GGとOGの瞬間弾性率は3.2~3.3×104 dyne/cm2で,ほとんど同じであったが, OGの遅延時間は162秒,遅延弾性率は3.2×104 dyne/cm2で, GGのそれらの値より低かった.永久流動の粘性率から計算すると,小さな降伏値1.2×102 dyne/cm2をもつビンガム塑性体と考えられた. OGの剛性率と粘性率は,温度上昇により次第に減少した. 0.1M NaCl添加により剛性率は増加し,遅延スペクトルの分布の広がりがみられた. 2M尿素添加では,遅延時間の短い機構ができ,粘性率が増加した. O.1MのNa2SO3添加では粘性率も剛性率も増加するが, 0.2~0.5添加すると,剛性率は0.5M NaCl添加のときと同じ値まで減少し,粘性率はもとのOGの粘性率と同じになった.しかし遅延スペクトルには,ほとんど変化が見られなかった.以上の結果から, OGの特色ある流動性をもつゲルの構造について考察した.
  • 坂田 澄雄, 伊藤 精亮, 藤野 安彦
    1973 年 47 巻 2 号 p. 125-128
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    (1) 玄米から2種類のステロール配糖体を分離して,それぞれの構成分の組成を調べた.
    (2) アシルステロールグリコシドは,構成分として6種の脂肪酸, 2種の糖および3種のステロールを含んでいた.主要成分はパルミチン酸,グルコースおよびβ-シトステロールであった.
    (3) ステロールグリコシドは, 2種の糖と3種のステロールからなっていた.主要成分は,グルコースとβシトステロールであった.
  • 上野川 修一, 酒井 良一, 山内 邦男
    1973 年 47 巻 2 号 p. 129-134
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    αs-およびk-カゼインのカルボキシル基を, 1-エチル-3(3-モルフォリニル-(4)-ブロピル)-カルボジイミドおよびグリシンメチルエステルを用いて化学修飾し, αs-カゼインのCa2+による凝固沈殿能, αs-k-カゼインのαs-カゼイン安定化作用におよぼす修飾の影響を調べた.カルボキシル基の修飾によって, αs-カゼインのCa2+による凝固沈殿能は低下した.またカルボキシル基を修飾したk-カゼインは, αs-カゼインと複合体を形成せず, αs-カゼインに対する安定化力の低下が認められた.
  • 後藤 明彦, 亀高 正夫
    1973 年 47 巻 2 号 p. 135-142
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    体重110~140gの雄シロネズミに,普通飼料(20%カゼイン)または無蛋白質飼料を7日間, 1日2時間のspaced-feedingを実施し,最後の飼料摂取後3, 10および22時間経過したときに殺し,肝臓切片および単離soleus筋による組織蛋白質への14C-グリシンのとりこみを調べ,次の成績を得た.
    普通飼料摂取シロネズミの肝臓切片によるとりこみは10時間後に著しく増加したが,無蛋白質飼料摂取シロネズミでは,このような増加は認められず,前老の場合消化管から肝臓へのアミノ酸の供給量が多いとみられるときに,肝臓の蛋白質合成能が高まった. 22時間後には両区とも,とりこみは著しく減少した.無蛋白質飼料摂取の場合, 10時間後のとりこみは普通飼料摂取の場合の約1/2に減少したが,他の時点では両者に大差は認められなかった.
    Soleus筋では,普通飼料区も無蛋白質飼料区も,ともに飼料摂取後経時的にとりこみは減少し, 22時間後には3時間後の値のそれぞれ約30%,約20%低下した.無蛋白質飼料区のとりこみは,飼料摂取後の時間にかかわりなく,普通飼料区の約1/2に減少した.
  • 布施 恒明, 後藤 富士雄
    1973 年 47 巻 2 号 p. 143-145
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    Amylograph measurements were applied for the aqueous agar solutions, which traced viscosity changes with increasing and decreasing temperatures. In the most usual performances, the following conditions were applied; agar solution around 4% concentration level, rotation speed of 75 rpm and dissolving temperature 95°C. For 16 kinds of commercial agar, the apparent gelation temperatures which were graphically obtained from the resultant amylograms were proportional to the values of water holding capacity which were obtained by the previously described method. Some other factors which probably relate with gelation of agar were investigated.
  • 1973 年 47 巻 2 号 p. N22
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
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