日本農芸化学会誌
Online ISSN : 1883-6844
Print ISSN : 0002-1407
ISSN-L : 0002-1407
60 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 佐々木 正治, 加藤 良樹, 内田 一生
    1986 年 60 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
    醤油麹のpHに及ぼすクエン酸量の影響,麹菌のクエン酸代謝について調べ,次の結果を得た.
    (1) 麹のクエン酸量は麹pHと負の相関関係にあった.
    (2) 麹のクエン酸量は散水量,培養湿度,菌株によって大きく異なった.クエン酸は低散水量,低温培養麹ではクエン酸が生成,蓄積され,高散水量,高温培養麹では消費,減少する傾向があった.
    (3) トレーサー実験より,A. oryzaeを使用した100%散水,23°C培養で,添加したリンゴ酸,ピルビン酸よりクエン酸が生成され,添加したクエン酸は消費されず麹中にクエン酸が蓄積されることが示された.しかし,A. sojaeを使用すると同条件で,添加したクエン酸がわずかに消費されておりA. oryzaeと若干異なっていた.一方,180%散水,33°C培養では両菌株ともに添加したクエン酸は消費,減少した.
    (4) クエン酸代謝関遵酵素活性はA. oryzae,A. sojaeともに,100%散水,23°C培養麹では180%散水33°C培養麹に比較してクエン酸シンターゼ活性が高く,アコニターゼ活性が低い傾向にありクエン酸の生成,消費と関連していた.
  • 村田 晃, 横尾 金浩, 大嶋 一夫, 加藤 富民雄
    1986 年 60 巻 1 号 p. 9-14
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
    J1ファージを用いて,AsAによるファージ不活化に対するリジンおよびグルタミン酸の促進作用の機序について研究し,次のことがわかった.
    (1) AsAとこれらのアミノ酸によるファージ不活化は,分子状酸および微量の遷移金属が存在し,AsAが自動酸化される条件下で起こる.
    (2) この不活化には,AsAの自動酸化過程で生成する酸素ラジカルが関与している.すなわち,不活化反応にフリーラジカル反応機構が関与している.
    (3) 酸素ラジカルのうち,このファージ不活化に直接関与するのは,OHである.
    (4) これらのアミノ酸は,AsAの自動酸化を促進する.
    (5) 以上のことから,AsAによるファージ不活化に対するこれらのアミノ酸の促進作期の機序は,AsAの自動酸化がアミノ酸によって促進されることによって,OHの生成量が増大し,そのためにAsAによるファージ不活化が促進されることであると結論される.
    (6) この機序は,既報のグリシンの場合と同じである.
    なお,その他のいくつかのアミノ酸についても検討し,同じような結果が得られたので,ファージ不活化促進作用の機序は,アミノ酸の種類をとわず普遍的なものであると結論される.さらに,D系のアミノ酸についても同じような不活化促進がみられ,その作用の機序も同じであることがわかった.
  • 樫木 博昭, 高橋 越子, 中尾 一夫, 乾 全良
    1986 年 60 巻 1 号 p. 15-17
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
    We were able to develop a shoot-forming culture of Pelargonium graveolens in jar fermentors by a modification of Linsmaier-Skoog's medium with 10-5M indoleacetic acid and 10-6M 6-benzyl-adenine. Young adventitious shoots (10g fresh weight) which had been cultured on agar media were inoculated into 5-liter jar fermentors containing 3-liters of medium and cultured under continuous illumination at 25°C with agitation of 3 liters/min (1vvm) aeration through sintered glassfilter. After 3 weeks, the yield was 145g fresh weight. The GC-pattern of volatile compounds in the extract of the shoot-forming culture was similar to that of natural Pelargonium leaf oil, and these volatile compounds in the shoot-forming culture were identified with standard compounds. But the content of citronellol (a major constituent of natural Pelargonium leaf oil) in the culture was less than that in intact leaves. With the use of 10-5M indolebutyric acid as auxin and reduced concentration of NH4+, the weight of the shoot-forming culture increased to 37.5-fold during 3 weeks of jar culture.
  • 西村 弘行
    1986 年 60 巻 1 号 p. 19-29
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
  • 室伏 旭
    1986 年 60 巻 1 号 p. 61-62
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 健夫
    1986 年 60 巻 1 号 p. 62-64
    発行日: 1986年
    公開日: 2009/02/18
    ジャーナル フリー
feedback
Top