ニトロ基定量法として從来から知られてをるもの若干を列擧し,其長短を一々詳細に論じた後, Kolthoff氏改良Knecht-Hibbert法が最優良の方法であることを説明し,之は又微量ニトロ基定量法として望みがあると思ふといふ事を述べた.次に之が實施に當っては總てのスケールを何の程度に小にすべきてあるか,其詳しい處法を掲げ又それに相應しい一滴定裝置を圖示し詳細に説明した.最後に若干のニトロ化合物に就て得た分析結果を掲げ,實地何の程度に満足すべき分析結果が得らるゝかを示した.なほ著者は液體ニトロ化合物の微量ニトロ基定量法として著者創案の一獨特の技巧を紹介した.
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