ケナフ種子3品種, 4品目,すなわち,福岡県大野城市川久保にて栽培した青皮3号,ケナフ協議会から購入したミャンマー産青皮3号,淅江1号, Everglades 41の種子油脂の一般性状,脂肪量,脂肪酸組成,リン脂質組成ステロール組成,およびToc組成を調べた.品種間の著しい差はほとんど見られなっかた.脂肪量は約20.5%で半乾性油であった.脂肪酸組成はパルミチン酸19.1%,オレイン酸28.0%,リノール酸44.9%,リノレン酸0.5%で綿実油に類似していた.ステロール組成, Toc組成も綿実油に類似していた.種子の収率, n-6/n-3比などの油の改善が行われれば,食用油としての利用が考えられる.
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