本研究は,2020年度に開発した行動・心理症状ケアプログラムの社会実装に向けた普及の手立てと普及上の課題を整理し,社会実装を持続するために必要な今後の取り組みを明らかにすることを目的に,2021年度に行動・心理症状ケアプログラムの実践を行った施設及び実践を予定している施設11法人を対象としたフォーカスグループインタビューを行った.その結果,行動・心理症状ケアプログラムについて,普及の手立ては,「対面及びオンラインでのセミナーの開催」,「広報誌,ホームページでの情報発信」が,普及内容としては,「進行管理役の養成」「行動・心理症状ケアプログラム実践者及び実践施設の相談先の確保」「管理者,進行管理役,実践者の理解と協力が得られる施設の体制づくり」を取り上げることが必要であると考えられた.
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