本研究は、景観に配慮し、多様な魚の遡󠄀上が可能となり、かつ遡󠄀上可能な流量範囲を拡大できるプール式魚道の提案を目的としたものである。本魚道は、擬岩を用いることで①景観に配慮し、かつ②多様な流れ場が形成できるものとしたものであり、横断方向のみならず、縦断方向にも流れ場が変化するため、魚の遡󠄀上に適した流れ場のみが越流部に形成されるのではなく、遡󠄀上に困難となる流れ場も同時に形成させることで、より自然な流れ場が形成できる隔壁形状としたものであり、水理実験によりプール内の水理量の確認とウグイを用いた実験により遡󠄀上環境として適していることを確認している
1) 。本報告では、国内の遡󠄀上魚として一般的であり、魚道計画時の対象魚として最も代表的な稚アユの遡󠄀上について調査した結果を報告するものである。
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