日本食品科学工学会誌
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55 巻 , 8 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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総説
報文
  • 星野 躍介, 高橋 義宣, 河原崎 正貴, 秋田 涼子, 江成 宏之, 山本 茂
    55 巻 (2008) 8 号 p. 360-366
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究で筆者らは,肥満の予防,改善作用を持つ素材の探索として,サケ由来プロタミンのヒトにおける脂質吸収抑制効果を検証した.
    成人健常男性に対する経口脂質負荷試験(OFTT)の結果,プロタミン500mgの摂取は,血中TGおよび遊離脂肪酸濃度の上昇を有意に抑制することが確認された.プロタミンの人工胃液処理物も豚膵臓由来リパーゼに対する阻害活性が見られたことから,プロタミンはリパーゼ阻害を作用機序とする脂質吸収抑制作用を持つと考えられた.プロタミンは安全性が確認されており,原料となる白子も古くからの食経験があることから,安全性の高い抗肥満素材として期待される.
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  • 舩津 保浩, 西村 由紀子, 石下 真人, 上馬塲 和夫, 西尾 由紀夫, 寺島 晃也, 真船 直樹
    55 巻 (2008) 8 号 p. 367-372
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    豆乳や豆腐の副産物として排出される「おから」の有効活用を目的として,おからをケーキに利用した製品(「おからケーキ」)の一般成分,血糖値上昇抑制効果および官能的特性について従来の小麦を利用した製品(「対照ケーキ」)のそれらと比較検討を行った.その結果を下記に示す.
    (1)「おからケーキ」と「対照ケーキ」の一般成分を調査したところ,食物繊維量,とくに不溶性食物繊維量が前者は後者よりも多い点に特徴がみられ,糖質量やエネルギー値でも前者が後者よりも低かった.
    (2)実用面を考慮した「おからケーキ」と「対照ケーキ」の100g同量摂取試験の結果,前者の食後15分,30分,45分および120分の血糖値は後者のそれらに比べて有意に低い値を示した.
    (3)「おからケーキ」と「対照ケーキ」の50g糖質摂取試験を実施したところ,前者は食後30分の血糖値を有意に抑制した.また,両者のGIを比較したところ,前者のGIは後者のそれより39.1%低い値であった.
    (4)「おからケーキ」と「対照ケーキ」の官能評価を実施したところ,外観,香り,大豆臭および甘味については両者に有意差はみられなかった.しかし,食感,飲み込みやすさおよび全体味では前者が後者より有意に好ましく,受容性でも高い傾向が認められた.
    以上の結果より,「おからケーキ」は,食後の血糖上昇しにくい食品であり,嗜好面でも「対照ケーキ」に比べて大きな違いがみられないことから,糖尿病予防食の一つとして利用可能であることが明らかとなった.
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  • 齋藤 三季, 戸羽 隆宏, 柴田 浩夫, 長田 恭一
    55 巻 (2008) 8 号 p. 373-378
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    6週齢ICR雄マウスにりんご鹿角霊芝(AAFGL)を含む飼料を11日間与えた後に,腹腔内に四塩化炭素(CCl4,40μL/kg)を投与した後の肝機能障害緩和効果を検証した.その結果,AAFGL非摂取(対照)群と比べて,AAFGL摂取群の肝機能指標酵素活性の上昇は抑えられ,血清TNF-α濃度は低くなる傾向にあった.また,肝臓トリグリセリド濃度も同様の傾向を示した.肝臓過酸化脂質濃度は対照群と比べてAAFGL摂取群は有意に低くなり,反対に,トコフェロール濃度は高くなった.赤血球抗酸化酵素の中でも,カタラーゼとグルタチオンペルオキシダーゼ活性は対照群と比べてAAFGL摂取は高い傾向にあった.このように,CCl4によって誘導される肝機能障害と生体内抗酸化システムの変動はAAFGLの摂取で制御できる可能性が示唆された.
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研究ノート
  • 久場 恵美, 津波 和代, 廣瀬(安元) 美奈, 津覇 恵子, 安元 健
    55 巻 (2008) 8 号 p. 379-382
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    ツバキ葉抽出物500および2000mg/kgをラットに単回または28日間反復経口投与し,安全性を検討した.単回投与試験において,いずれの群にも死亡例はなく,一般状態,体重および解剖検査で異常がないことが確認された.また,28日間反復経口投与試験においても,ツバキ葉抽出物投与群に死亡例はなく,一般状態,体重,摂餌量,尿検査,血液学的検査,血液生化学的検査,器官重量,解剖検査および病理組織学的検査で異常は認められなかった.以上のことから,本実験条件ではツバキ葉抽出物500mg/kgと2000mg/kgのいずれにおいても経口摂取による毒性は検出されなかった.
    さらに,ツバキ葉抽出物の遺伝子突然変異誘発性の有無を,Salmonella typhimurium TA100,TA98,TA1535およびTA1537ならびにEscherichia coli WP2uvrAを用いたプレインキュベーション法による変異原性試験により検討した.ツバキ葉抽出物処理群における復帰変異コロニー数は,いずれの菌株ともS9mix添加の有無にかかわらず,陰性対照の2倍未満であり,本実験条件ではツバキ葉抽出物から突然変異原性は検出されなかった.
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  • 武田 葉子, 橋本 浩, 今井 秀成, 青山 寛, 伊勢 啓弘, 石塚 信輝
    55 巻 (2008) 8 号 p. 383-388
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究では,軽く,香ばしい,独特のトップノートを有する,すりたてのゴマの香りに寄与する特徴成分を解明することを目的とし,以下の結果を得た.
    HS-SPME法で検出された,低沸点の特徴的な香気成分とSAFE法で得られた香気成分分析の結果を相補的に用いることにより,すりたてゴマ全体の特徴香気を詳細に知ることができた.
    すりたてのゴマの香りに寄与する特徴成分は,既報より知られている炒りゴマ中の香気成分に加え,低沸点のroast/cooked香,sulfur香を有する複数の成分であることが分った.これらsulfur香を有する成分のひとつが2-mercapto-3-pentanoneであると同定した.この香調はcatty様の特徴を持つsulfur香であり,コーヒーや調理した肉の香気成分として知られているが,ゴマの香気から見出されたのは初めての例である.
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  • 稲垣 秀一郎, 斎藤 彰, 芥川 浩志
    55 巻 (2008) 8 号 p. 389-392
    公開日: 2008/09/30
    ジャーナル フリー
    (1) 市販納豆菌(宮城野株,成瀬株および高橋株)および自社納豆菌株KA-145から抽出したDNAを用いてIS4Bsu1をプローブにしてサザンブロット解析を行ったところ,HaeIIIで制限酵素処理した際に,成瀬株および高橋株に菌株特異的なバンドが検出された.
    (2)iPCRおよびシークエンス解析により,成瀬株および高橋株に特異的に挿入されているIS4Bsu1コピーのゲノム領域を明らかにした.
    (3)成瀬株および高橋株に特異的に挿入されている菌株特異的なIS4Bsu1コピーの近傍にプライマーを設計してPCRを行ったところ,成瀬株および高橋株を識別できた.また,成瀬株および高橋株を識別する2種のプライマーセット(NADおよびTAD)とKA-145株を判別するプライマーセット(KAD)を混合してPCR行い,宮城野株,成瀬株,高橋株およびKA-145株をマルチプレックスPCRによって識別できることを確認した.
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