日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
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57 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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報文
  • 嶋田 義一, 久米 隆志, 石黒 浩二, 倉田 理恵, 木村 陽二, 椎名 隆次郎
    57 巻 (2010) 4 号 p. 143-149
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    実機規模での抽出・素材化することを想定し,ラボ規模での合成吸着剤の選定,ポリフェノール負荷量の検討および実機規模の製造試験を行った.
    ラボ規模で,合成吸着剤の吸着・溶出条件を検討した.最も吸着能の高い合成吸着剤はSP207であった.
    ラボ試験の結果を基に実機規模の素材化工程を構築した.この方法ではサツマイモ茎葉100kgから乾燥粉末219gを回収できると示唆された.乾燥粉末のポリフェノール含量は,169g ChA相当量であり,抽出液に対する収率は,34.1%であった.乾燥粉末中に,49.9%のカフェ酸誘導体が含まれていた.カフェ酸誘導体は3,4-diCQA, 3,5-diCQA, 4,5-diCQAの順に多く,ジカフェオイルキナ酸が77.5%を占めた.含量は少ないもののトリカフェオイルキナ酸も認められた.乾燥粉末のDPPHラジカル消去活性は1.91mmol/g乾物重であり,ChAに対する相対活性は75.2%であった.
    以上のことより,サツマイモ茎葉から,高い機能性を有するポリフェノール粉末を実機規模で製造できることを明らかにした.
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  • 斎藤 美貴, 恩田 匠, 小嶋 匡人, 長沼 孝多, 辻 政雄, 深澤 親房
    57 巻 (2010) 4 号 p. 150-156
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    (1) 少量のモモ果皮から主要アレルゲンPru p3を抽出する方法として,高速振盪機を使用した抽出方法を検討した.5gの果皮を20mmol/Lのアスコルビン酸ナトリウムを含有するpH 5のクエン酸-リン酸緩衝液10ml中で10分間振盪をおこなうと,夾雑物の影響が少ない状態でタンパク質が抽出され,N末端アミノ酸解析に十分なPru p3が得られた.
    (2) モモ果皮からmRNAを取得することを目的に,全RNAの抽出をSDS-フェノール法で行った.その後キットを用いてmRNAを精製したところ,5gの試料から抽出した場合は8.75μgのmRNAが得られることがわかった.mRNAからcDNAを合成し,cDNAを鋳型にしたRT-PCRにより,Pru p3の遺伝子発現が確認した.
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  • 榎 竜嗣, 田辺 雅茂, 霜村 真弓, 大野木 宏
    57 巻 (2010) 4 号 p. 157-162
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    寒天の主成分であるアガロースは酸により容易に加水分解され還元末端にAh-Galを持つアガロオリゴ糖が生成する.アガロオリゴ糖はヘムオキシゲナーゼ-1の誘導を介して抗炎症作用を発揮することが示唆されている.
    今回,我々はアガロオリゴ糖の抗炎症作用をさらに解析するために,アガロオリゴ糖によるヘムオキシゲナーゼ-1誘導が転写因子Nrf2を介するかどうか,またLPS刺激NF-κBの活性化をアガロオリゴ糖が抑制するかどうか,またその時のヘムオキシゲナーゼ-1の関与について試験した.
    アガロオリゴ糖はその鎖長によらずヘムオキシゲナーゼ-1産生を誘導した.また,RAW264.7細胞においてsiRNAを高効率低毒性で導入できる試験系において,Nrf2 siRNA遺伝子をノックダウンしたときにアガロビオースによるヘムオキシゲナーゼ-1遺伝子発現誘導が抑制されることが確認され,Nrf2の関与が示された.また,LPS刺激NF-κBの活性化をアガロビオースはある程度抑制したが,この効果はHO-1 siRNAによってヘムオキシゲナーゼ-1遺伝子をノックダウンしても影響がなかった.
    以上の結果から,アガロオリゴ糖はNrf2の活性化によりヘムオキシゲナーゼ-1遺伝子発現を誘導するが,一方でこのヘムオキシゲナーゼ-1遺伝子発現誘導非依存的にNF-κBの活性化を部分的に抑制し,抗炎症作用を発揮することが示唆された.
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  • 室田 一貴, 馬場 貴司, 島田 昌彦, 佐藤 信行
    57 巻 (2010) 4 号 p. 163-170
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    骨粗鬆症予防に寄与しうる食品研究の一環として,メタアナリシスにより骨粗鬆症予防効果が示された,一日摂取目安量あたり400mgのカルシウムを配合したフィッシュソーセージの過剰摂取時の安全性を評価した.
    試験はオープン試験形式のヒト臨床試験で行い,20名の健常者が推奨の3倍量を,食事とは別に,4週間連続して摂取した場合の影響を検証した.評価は有害事象の確認,理学検査,臨床検査および栄養調査を行った.
    4週間の摂取期間,および摂取期間終了後に設定した2週間の後観察期間において臨床上問題となる変動は認められなかった.
    以上の結果から,本フィッシュソーセージを日々の食事とは別に日常的に摂取しても,常識的な範囲で摂取を行う限り安全性に問題はないと考えられた.
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研究ノート
  • 宮田 裕次, 田中 隆, 野田 政之, 玉屋 圭, 松井 利郎, 西園 祥子, 田丸 靜香, 田中 一成
    57 巻 (2010) 4 号 p. 171-174
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    三番茶葉とビワ葉を混合揉捻して発酵させた混合発酵茶の香り特性について検討した.混合発酵茶には,ビワ葉の揉捻,発酵に由来すると推察される (Z)-3-hexen-1-ol acetate,茶葉とビワ葉の混合揉捻発酵により生成されるbenzaldehyde,benzylalcoholおよびnerolidol,茶葉の揉捻,発酵に由来し混合発酵茶の中で最も高い含量のgeraniolが主要香気成分として検出された.混合発酵茶の香りは,ビワ葉添加による茶葉の揉捻,発酵だけでなく,ビワ葉の発酵によっても特徴づけられることが明らかになった.
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  • 原田 智子, 田中 麻貴, 都築 公子, 菅原 誠, 高木 尚紘, 福田 滿
    57 巻 (2010) 4 号 p. 175-179
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    豆乳を乳酸菌で発酵させた発酵豆乳による脂質代謝改善作用の有効投与量を調べるため,SD系雄性ラットに12.5%または25.0%発酵豆乳含有飼料(飼料中大豆タンパク質5%または10%含有)を5週間投与した.既報では大豆タンパク質8%含有発酵豆乳飼料で肝臓コレステロール濃度については有意な低下が得られているが,肝臓TG濃度では有意な低下は得られていない.本研究では大豆タンパク質10%含有発酵豆乳飼料で肝臓TG濃度についても有意な低下効果が認められた.一方,大豆タンパク質10%含有発酵豆乳飼料で血漿TC濃度の有意な低下が認められた.以上の結果から効果的なラットの脂質代謝改善作用を得るためには,飼料中の大豆タンパク質含有量10%以上となる発酵豆乳飼料の摂取が必要であることが明らかになった.
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