日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
10 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 茶葉より得たアルコール抽出物および水抽出物の抗酸化性および抗菌性について
    梶本 五郎
    1963 年 10 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    市販の番茶を95%アルコールにて抽出したアルコール抽出物,あるいは,水抽出物をエーテルに移行し,エーテル飛散後,残渣物をアルコールに溶解し得られた水抽出処理物について,酸化防止性,黄色ブドウ状球菌に対する発育阻止性および鯨白身の保存性を調べた。
    (1) 油脂に対する酸化防止性は,アルコール抽出物,水抽出の処理物ともに有し,水抽出の処理物の方がすぐれていた。
    (2) 黄色ブドウ状球菌に対する発育阻止性もともに有し,水抽出の処理物の方がすぐれていた。
    (3) 鯨白身の保存性も,0.001~0.01%内でも十分カビの発生を遅延せしめ,臭気,色調もうすく,抽出油の酸価,過酸化物価も低い。
  • ペーパークロマトグラフィによる抗酸化成分および抗菌性成分の検索
    梶本 五郎
    1963 年 10 巻 1 号 p. 3-5
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    (1) 茶葉から得たアルコール抽出物,水抽出の処理物中のフェノール化合物をペーパークロマトグラフィで検索し,アルコール抽出物中にはエピガロカテキンガレート,ガリック酸の2種を検出し,水抽出の処理物にはエピガロカテキンガレートを検出した。
    (2) エピガロカテキンガレート,ガリック酸ともに酸化防止性および黄色ブドウ状球菌に対し抵抗性を示した。
  • 星野 直司
    1963 年 10 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    サバ普通肉のすりつぶし肉を室温(30~23℃)に放置したさいの腐敗に伴う,12種アミノ酸の遊離態および全量の経時的変化を微生物法を用いて追究した。その結果,アミノ酸の種類によって消長の様相は異なり,188時間経過後の残存率はアラニンの130%を除いて,いずれも減少する傾向を示すが,その程度は相違する。また,熱水可溶性窒素,α-アミノ態窒素およびpHは,腐敗の進むに従い増加するが,全窒素はやや減少する傾向を示す。
  • 服部 達彦, 小西 正
    1963 年 10 巻 1 号 p. 8-15
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 尾崎 直臣
    1963 年 10 巻 1 号 p. 16-19
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    流通過程において鶏卵がうける輸送中の振動の影響を検討する目的をもって,実験室的に,振動方向および加速度に関し長軸方向0.6g,長軸方向1g,短軸方向0.6g,短軸方向1gの各条件で鶏卵に振動を与えた場合の品質の変化を,重量,気室,卵黄係数,Haugh単位,濃厚卵白直径,水様卵白直径,pHおよび卵黄影の浮動について測定,比較検討を行なった。その結果,振動による品質の低下は,加速度1gの場合にみられた。すなわち加速度1gの場合には,長軸方向,短軸方向両振動区とも振動後卵黄影の浮動するものが多く,さらに短軸方向1g区では卵黄係数の低下に有意差が認められた。また振動後卵黄影の浮動が明らかに認められたものは,卵黄係数およびHaugh単位が対照区よりも有意に小であった。
  • 渡辺 渉, 小林 晃, 石塚 郁郎, 竹村 邦夫
    1963 年 10 巻 1 号 p. 19-23
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    以上の結果,ガラス製小型グラスに水を注入し,融点の異なるパラフィンおよび熱水溶解性フィルムを投入して,その変形,融解および溶解の判定によって,電子調理機内の加熱分布の概略を知ることができることが判明した。さらに,細かく知るためには融点の異なる材質を多種類使用することによって達成できる。なお,ここに問題となるのは全黒丸の場合であって,83℃以上は全て同一表示,判定であり,83℃の場合も100℃に達して沸騰の場合も含められるからである。したがって,この間にさらに指示物質をおく必要がある。この実験によって,照射すべきサンプルとこれに要する照射時間とにある関係があり,サンプル数を一定とすれば所定の時間があり,一定の照射時間には適合したサンプル数が存在することが判明した。また,サンプル数が一定以上に増加するにつれて加熱分布は不均一となり,逆に,一定以下の数量では比較的均一に加熱されるのである。
    サンプルの一部を高くして,発振管に近付けても,とくに加熱されたり,されがたかったりすることはなく,また,高くしたサンプルを含めて周囲の加熱状況を総括すると,概略,いずれの場合も同程度に加熱されていることが判明した。
  • 赤星 亮一
    1963 年 10 巻 1 号 p. 24-30
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 1963 年 10 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 1963/01/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
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