日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
16 巻, 4 号
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  • 塩田 芳之, 黒木 柾吉
    1969 年 16 巻 4 号 p. 135-139
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    (1) 冷蔵(2~3℃)および常温(18~19℃)貯蔵を行なった夏収穫早生カンラン結球部のPh.O.とP.O.活性,還元型ビタミンCおよび全フェノール含量の部位別の変化について検討した。
    (2) Ph.O.活性は冷蔵区,常温区とも貯蔵中にあまり変化は認められなかった。
    (3) P.O.活性は常温および冷蔵後常温区では外側部から中間部にかけて活性がやや低下する傾向がみられた。
    (4) 還元型ビタミンCは常温区と冷蔵後常温区では外側部,中間部の順に減少の傾向を示したが,中心部の含量はほとんど変化しなかった。
    (5) 全フェノール含量は一定の変化の傾向を示さなかった。
  • (第9報)かっ変反応物と若干のレダクトン類との抗酸化力の比較
    山口 直彦
    1969 年 16 巻 4 号 p. 140-144
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    (1) X・NH2, X・NaおよびX・buNH2の各試料はいずれも加熱処理することによってかなり着色し,還元力も増加したが,無窒素系のかっ変反応物は含窒素系のものに比較して抗酸化力がかなり弱いかまったく認められなかった。
    (2) 還元力はX・Na, X・NH2の各試料においては耐久試験中変化が少なく,過酸化物との間に一定の関係は認められなかったが,X・buNH2系においては還元力と過酸化物の増加との間にはかなり一定した関係がみられた。
    (3) レダクトンの抗酸化性は含水系においてはほとんど認められないが,無水系ではエリソルビン酸,ジヒドロキシマレイン酸,トリオース・レダクトンなどに抗酸化性が認められた。
  • 原 利男, 久保田 悦郎
    1969 年 16 巻 4 号 p. 145-149
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    温度制御のできる実験室規模のほうじ機を試作し,焙焼条件がほうじ茶の品質および化学成分に及ぼす影響を検討し,次の結果を得た。
    (1) 茶の品質からみて,ほうじ茶の焙焼条件としては,ほうじ機のドラム内壁温度160~180℃で焙焼するのがよいようであった。
    (2) 茶を焙焼することによってタンニン,可溶分およびビタミンCが減少し,とくにビタミンCの減少が著しく,ほうじ茶として品質のよいものはビタミンCの残存率が50~55%であった。
    (3) カテキン類の組成をペーパークロマトグラフイーで調べた結果,焙焼することによって煎茶に含まれていた4種の主要カテキン類が減少し,ほうじ茶特有のポリフェノール類が3~4個生じていた。
    (4) Head space vaporをガスクロマトグラフィーで調べた結果,ほうじ茶特有のピークが数種類認められたが,同成分を同定するまでにはいたらなかった。
  • (第3報) 除毒法としてのオートクレービングがナタネ全粒種実および油粕の品質に及ぼす影響
    箕口 重義, 福沢 美喜男
    1969 年 16 巻 4 号 p. 150-154
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    3種類の試料(B. napus全粒種子,B. napus脱脂ミールおよびB. campestris油粕)に前報で述べたOxazolidenethioneを生成するthiogucoside破壊のためのオートクレーブ処理,すなわち,除毒の手段としてのオートクレービングを施し,試料の品質に及ぼす処理の影響を調べ,次の結果を得た。
    (1) 全粒種実をオートクレーブ処理した場合抽出油の着色度(ロビボンド法)や酸価が高い値を示すことでも明らかなように,オートクレービングは抽出油の品質を低下させた。しかし,抽出油の収量は処理により増加した。
    (2) ミールを処理した場合
    供試ミールはいずれもオートクレービングで香味は著しく改善され,乾物のオートクレーブ処理に基く減耗は僅少であった。
    ミール中の含窒素物の溶性に基く窒素分布において,オートクレービングは水溶性分劃の激減を招来しているが,パンクレアチンおよびペプシン消化法で測定した蛋白質の人工消化率はオートクレービングによりかえって向上した。なお,B. napus脱脂ミールの消化率はB. campestris油粕より概して低い値を示した。
  • (第4報) ペプタイドの構成アミノ酸について
    本藤 智, 大内 一朗, 望月 務
    1969 年 16 巻 4 号 p. 155-157
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    味噌のペプタイドをA・P・L 3~4 (Dowex-50W x-8使用),A・P・L 4~6 (x-2)およびA・P・L 13~20 (Amberlite IRC-50)の3つに大別し,その熟成中における構成アミノ酸について検索を行ない次のような結果を得た。
    (1) 各ペプタイドの構成アミノ酸はGluが主体をなしAsp, Glyが多い点共通しており,その他Pro, Val, Thr, Serなどが多く存在する。
    (2) 熟成中のペプタイド構成アミノ酸の消長は,各ペプタイドとも初期にその変動がみられるが後期にはほとんど変動せず,ペプタイドの構成アミノ酸の比率は一定となる。
    (3) ペプタイド中のGlu, Proは熟成中にその構成比率が増大する。
  • 福田 稔夫, 前沢 辰雄
    1969 年 16 巻 4 号 p. 158-160
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    (1) 生落花生を乾燥,貯蔵する際の参考資料を得るために,千葉県産落花生について,種々の温湿度における水分の消長と平衡水分値を測定した。
    (2) 同一湿度では完熟粒(大粒)は未熟粒(中粒)より平衡水分値が低く,さやの平衡水分値は子実のそれより高い。これらの理由は抱水力の少ない脂質の含量と親水性の糖質の含量が相違するためと考える。
    (3) 湿度が同じ際には子実,さやともに温度が高いほど早く平衡に達し,かつ平衡水分値が低い。
  • 林 金雄, 平光 武
    1969 年 16 巻 4 号 p. 160-162
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    各種寒天ゲルのジェリー強度を,日寒水式方法およびカードメーターによる方法で測定し比較検討するとともに,カードメーターを使用して一定荷重における寒天ゲルの変形を測定した。
  • 林 金雄, 平光 武
    1969 年 16 巻 4 号 p. 162-164
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    アミクサから調製した寒天について,そのジェリー強度,融点,荷重変形,離漿水,寒天溶液の冷却曲線などの物性について実験し,その特性について考察した。
  • 高桑 正義, 古川 栄子
    1969 年 16 巻 4 号 p. 164-166
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    or sulfuric acid, pulverization of rice husk became easy and its volume became one-fourth of the original. Xylose was obtained as crystal at the level of 4% yield from the extract of rice husk prepared through acid treatment after boilng in alkaline solution. The growth of Candida utilis in the extract of rice husk containing urea as a nitrogen source was slow and the ratio of sugar uptake was only 20%. By the addition of sweet potato juice and the culture of the yeast adapted previously to the medium, the ratios of sugar uptake and the yeast cells to the consumed sugar were elevated to the level of 90% and 140% respectively.
  • 緒方 邦安, 茶珍 和雄
    1969 年 16 巻 4 号 p. 167-177
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 16 巻 4 号 p. 179-183
    発行日: 1969/04/15
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
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