(1) グァバ果実の構成糖は,フラクトース,グルコース,イノシトールおよびシュークロースであり,その量的関係は,フラクトース>グルコース>シュークロース>イノシトールの順であった。
(2) フラクトースおよびグルコース量は,成熟中に大きな変化は示さなかったが,追熟時に急激な増加が見られた。一方,微量糖成分であるシュークロースおよびイノシトールは,追熟中にわずかに増加した。
(3) 未熟果並びに成熟果中のフラクトースおよびグルコース量は,成熟果のフラクトースを除き,桃色種よりも白色種の方が高い値を示した。一方,完追熟果においては,フラクトース,グルコース共に桃色種が高い値を示した。
(4) 追熟中のフラクトースとググルコースとの量比は,白及び桃色種各々ほぼ一定の値を示し,完追熟果では,フラクトースの割合は白色種55.93%,色種58.28%桃であった。
(5) インベルタゼ活性は,追熟中に現われ,完追熟果で最大となった。また,その最適pHは3.5-4.0であった。アミラーゼ活性は,成熟・追熟に従って増加し,その最適pHは7.0であった。追熟果においては,インベルターゼ活性は白色種が桃色種に比べ高く,一方,アミラーゼ活性は桃色種が白色種の2.1倍の値を示した。
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