日大医学雑誌
Online ISSN : 1884-0779
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71 巻 , 2 号
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画像診断シリーズ
総説
  • ―ガイドラインを中心に―
    大島 正史, 徳橋 泰明
    2012 年 71 巻 2 号 p. 116-122
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2013/11/04
    ジャーナル フリー
    腰部脊柱管狭窄症は脊柱管の変性により馬尾または神経根が絞扼されるために,下肢のしびれや間欠性跛行を呈する疾患である.一般に 50 歳頃より発症し,加齢とともに増加し,脊椎疾患では最もポピュラーな疾患のひとつである.しかし,本疾患の定義はいまだに確立されていない.2011 年に診療ガイドラインが発行されエビデンスに基づく腰部脊柱管狭窄症へのアプローチが徐々に明らかになってきており,今回ガイドラインを中心に最新のトピックスを加えながら診断と治療について紹介する.
症例報告
  • 吉田 彩子, 石毛 (和田) 美夏, 鈴木 潤一, 齋藤 宏, 浦上 達彦, 高橋 昌里, 麦島 秀雄
    2012 年 71 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2013/11/04
    ジャーナル フリー
    有機酸代謝異常症における成長障害について,当院における 2 症例の経過を報告する.日齢 7 に発症したメチルマロン酸血症例は診断と適切な治療の開始が遅れ,高アンモニア血症による後遺症とコントロール不良のため重度の精神発達遅滞及び成長障害を残した.経管栄養にて栄養管理を行なっているが嘔吐が強く,身長は - 2.6 SD を推移している.一方,同じく日齢 7 に発症したプロピオン酸血症例は早期発見と適切な早期治療が開始された.治療基準に基づき十分な蛋白・カロリー栄養摂取が行なわれ,身長は - 0.3 SD を推移している.適切な栄養管理によって有機酸代謝異常症でも良好な成長予後が期待出来ると考えられる.
  • 木村 友紀, 金森 規朗, 横山 武史, 岩崎 圭, 吉井 克己, 冨岡 一幸, 小張 淑男, 高山 忠利
    2012 年 71 巻 2 号 p. 129-132
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2013/11/04
    ジャーナル フリー
    症例は 73 歳男性,膵浸潤による Stage IV 高度進行胃癌と診断されたが TS-1/CDDP 療法による術前化学療法が奏功し,down staging によって切除可能となった.術後の病理検索では化学療法による組織学的効果判定の Grade 3 (著効) が得られ治癒切除であった.現在,画像上はあきらかな再発徴候はなく長期生存中である. 切除不能と考えられた高度進行胃癌に対して TS-1/CDDP 療法による術前化学療法をおこなうことで予後の改善が得られた一例と考え報告する.
  • 高橋 佳奈, 畑 博明, 瀬在 明, 中田 金一, 吉武 勇, 木村 玄, 高森 達也, 塩野 元美, 高山 忠輝, 平山 篤志, 内海 康 ...
    2012 年 71 巻 2 号 p. 133-137
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2013/11/04
    ジャーナル フリー
    急性心筋梗塞の機械的な合併症のひとつである僧帽弁乳頭筋断裂の発症頻度は急性心筋梗塞の約 1-3%と頻度は低いが,急激な循環動態の破綻をきたし,外科的治療が必要となる.超高齢化が進む現在,高齢者に対する開心術が増加しつつあるが,高齢者では術後の合併症発生率が高くなる.今回,超高齢者の心筋梗塞後乳頭筋断裂に対し,準緊急手術を行い救命し得たので報告する.80 歳代の男性が呼吸苦を主訴に来院した.心臓カテーテル検査,心臓超音波検査,心電図などで亜急性心筋梗塞後乳頭筋断裂による僧帽弁逆流と診断された.準緊急で僧帽弁置換術を施行した.術後経過は良好で術後第 12病日にリハビリテーション病院へ転院した.
  • 相崎 一雄, 河野 悟, 佐々木 一憲, 磐井 佑輔, 若林 正和, 藤平 大介, 小池 卓也, 船津 健太郎, 篠 美和, 保刈 岳雄, ...
    2012 年 71 巻 2 号 p. 138-141
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2013/11/04
    ジャーナル フリー
    症例は 54 歳男性.腹痛を主訴に近医より消化管穿孔疑いで当院紹介受診.腹部 CT で胃大綱から活動性出血が疑われ,腹部血管造影を施行.右胃大綱動脈からの血管外漏出を認め塞栓術施行したが,腹部症状強く循環動態も安定しないため,緊急手術となった.開腹所見では 1500 ml の腹腔内出血を認め,出血部を含めた大綱部分切除術を施行した.今回,外傷や動脈瘤の既往のない特発性胃大網動脈出血の 1 切除症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.
同窓会学術奨励賞受賞講演
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