脳と発達
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10 巻 , 2 号
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  • 福山 幸夫
    1978 年 10 巻 2 号 p. 94-116
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    てんかんは,古来「神聖病」とも,悪魔にとりつかれた業病ともみなされ,神秘のベールに包まれていたが,医学の進歩によって,てんかんに関する科学的理解は著しく深まった.とくに,近年の研究によれぽ,てんかんの大部分は小児期に発病することが認識されるようになり,てんかんの医療において小児神経科医が果すべき役割は,極めて大きい.近年におけるてんかん学の進歩は,抗てんかん薬による薬物療法を中心とした治療法の研究領域において顕著である.てんかんは,かつて考えられたように不治の病ではなく,コントロール可能な疾患と目されるようになった.十指にあまる抗てんかん剤が,本邦の市場に出され,大量に消費されつついる.しかし,現在の日本のてんかん患児は,どのような治療成績を享受しているのだろうか.現状は果して満足すべきか,あるいは悲観すべき状態なのか.治療による長期予後がまだ明らかでないように思われる.そこで,われわれは,当東京女子医大小児科における小児てんかんの診療の実態と治療成績の分析を行なうとともに,抗てんかん剤血中濃度測定を中心とした臨床薬理学的見地から現行投薬法を見直し,さらに難治性てんかんに対するより優れた新療法の開発を目指していくつかの試みを行なったので報告する.
  • 太田 富雄
    1978 年 10 巻 2 号 p. 117-118
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 1978 年 10 巻 2 号 p. 118
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 福田 哲雄
    1978 年 10 巻 2 号 p. 119-124
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    精神科の臨床で一般に用いられる意識障害の分類は,「量的」・「質的」の二分法が基盤になっている.前者は主として意識の清明度ないし「瀾濁度」が,後者では主として意識内容の変化の様相が問題になる.また,後老のうち,'通過症候群"(Wieck)は三段階の量化が可能になっているという現状から,「変容度」が問題になるのが後者であるといって良いかも知れない.気分変調をはじめ,幻覚・妄想などのいわゆる生産的症状が前景に立っのが特徴である.Eyの分類も基本的には同じ二分法をとる.しかし,意識の場ともいうべき「意識野」の概念を導入して,離人症や躁うつ状態などを「質的」障害として理解しようとする新しい分類である.用語は「昏迷」と「無感動」とがまぎらわしいと思われるので,「器質性昏迷」と「傾眠無感動」とかの限定をつけて,精神科用語と区別してみた.
  • 斉藤 勇
    1978 年 10 巻 2 号 p. 125-130
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    脳神経外科領域においては,意識障害を呈する患者が多く,この意識レベルを如何に表現するかは,大きな問題である.従来の用語(comaやstuporなど)を用いた表現は,それぞれの用語の意味の差異が不明確で,使用する医師により,内容がまちまちである欠点がある.そこで,脳卒中の外科研究会で太田らが中心になり,意識レベルを数量的に表現(300,200,100,30,20,10,3,2,1)する新しい分類法が検討・作製された,いわゆる3一3一9度方式を紹介する.3桁は覚醒し得ない意識障害のレベルで,痛覚刺激に対する反応様式で3段階に分け,2桁は,覚醒し得る意識障害で,その覚醒に要する刺激の強さで3段階に分けた.1桁は,覚醒している意識障害で,その意識内容で3段階とした(表4).この表現法により,脳嵌頓の過程や,その回復の様子が,数量的表現で明らかに知ることができる.
  • 篠原 猛, 佐々木 日出男, 森松 義雄
    1978 年 10 巻 2 号 p. 131-138
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    成人の成熟した中枢神経が重篤な損傷を被ると,慢性の意識障害あるいは特異な意識状態としてdasapallischeSyndrom(Kretschmer,1940),akineticmutism(Cairnsetal.1941)をはじめ,10cked-insyndrome(PlumandPosner,1966)などの症状が発症することは良く知られている.しかしながら,乳幼児期における同様の損傷による特異な意識状態の報告はほとんど見ることができない.
  • 竹内 一夫
    1978 年 10 巻 2 号 p. 139-145
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    小児の頭部外傷後の植物状態について,4症例を中心に検討した.従来から小児の頭部外傷の予後は一般に良好で,死亡率も低く,意識障害も早期に回復するものが多いとされている.したがって外傷後の遷延昏睡例の報告も少ない.自験例のうち乳幼児にみられた3例は,いずれも外傷そのものは軽微で,続発した急性頭蓋内血腫または水腫による意識障害と考えられる.とくに1例では脳嵌入による脳幹損傷と,術中ショックによる脳低酸素症が遷延昏睡の原因と思われる.他の2例ではおそらく硬膜下水腫に伴う大脳皮質の広汎な萎縮が,重篤な痴呆状態を招いたものと思われる.年長児にみられた1例は,大脳の広汎な1次性損傷(脳挫傷)によるものと思われる.以上より頭部外傷後に意識障害が遷延する可能性は,小児でも成人でも同様と思われる.ただ乳幼児では重篤な痴呆状態と意識障害との区別が困難で,小児の植物状態の特殊性を形成している.なお重篤な脳損傷後に発生する植物状態の頻度が,果して小児と成人とで差があるかどうかは未解決であるが,小児脳損傷のすぐれた回復性・代償性は無視できない.したがって同じ植物状態でも,成人のように固定したままでなく,長期間の追跡により,緩徐ながら軽快の傾向があることも知られている.
  • 景山 直樹, 木田 義久, 古井 倫士
    1978 年 10 巻 2 号 p. 147-154
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 北川 照男, 大和田 操, 小島 知彦
    1978 年 10 巻 2 号 p. 155-160
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
  • 関 亨, 川原 友二, 広瀬 誠
    1978 年 10 巻 2 号 p. 161-168
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    1963年1月より1973年9月までに慶大小児科において経験し,3年から13年にわたり経過観察しえた小発作アブサンス27例について臨床発作の転帰,脳波所見,知能障害の有無につき検討し次の成績を得た.
  • 坪井 孝幸, 飯田 紀彦
    1978 年 10 巻 2 号 p. 169-175
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
    けいれんを主訴とする初診時5才以下の837児(男495,女342)を対象とした延1,934回の脳波記録について,脳波異常と年齢との関連をしらべた.1)初回の脳波検査による棘波異常(棘波をもつ異常の総称,ただし陽性棘波と小棘波とを含めない)出現率は34昭2%であった.この異常は,初回の検査により出現しなかったものについて行なった繰返し検査により,高率(60%)に出現した.少なくとも棘波異常を1回示したもののうち,この異常が初回検査により検出されたものは73%であり,繰返し検査の必要性が指摘された.2)この棘波異常の出現率は年齢と関連があり,2才以下(6~25%)に比較して,3才以上(40~59%)において著しく高率であった.この相関は,繰返し検査においても同様に認められた.3)棘波異常の各類型にはそれぞれ好発年齢域があることが示された.4)棘波異常のpotencyを有するものの検出には、3才における検査と繰返し検査(とくに初回検査を2才以下で行なったものに)とが有用であることが示された.
  • 前川 喜平
    1978 年 10 巻 2 号 p. 176-177
    発行日: 1978年
    公開日: 2011/05/24
    ジャーナル フリー
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