6カ月児健診を利用して, 福岡市中央区におけるshuffling baby (以下SB) の地域調査を行った.
1) アンケート回収数1,470人 (回収率88.4%) のうちSBは45人 (3.1%) で, その大半は周辺群であり, 中核群は12人 (全体の0.8%) にすぎなかった.
2) 「いざり」の家族歴は17人 (38%) に見られた.
3) SB中核群の方が周辺群に比べ「いざり」の持続が長く, 歩行開始も遅れ, 筋緊張低下の頻度も高かった.
4) 病院受診群も含めれば,「いざり」を呈する乳児の発達は幅広いスペクトルを示した.
5) 夏前後に出生した乳児にSBの発生が有意に多く, 環境要因の存在が推測された.
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