脳と発達
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18 巻, 2 号
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  • 坂本 吉正
    1986 年 18 巻 2 号 p. 88
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 前川 喜平, 平山 宗宏
    1986 年 18 巻 2 号 p. 89-90
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 落合 幸勝
    1986 年 18 巻 2 号 p. 91-97
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    脳損傷児を主とする運動機能に問題のある心身障害児の最近9年間の予防接種状況を, 都立北療育園受診児を対象に調査し報告した.その結果は次のとおりである.
    (1) ツ反は接種率64%と最高で, BCG 54%, ポリオ45%と続いており, いずれも集団接種が主であった.
    (2) DP・DTとDPTを合計しても25%と低値で, 調査対象児の年齢が低く接種相当年齢に達していないこと, 禁忌事項にあたること等が原因として考えられた.
    (3) 麻疹は8%と低値であったが, 個別接種が多くみられた.
    (4) てんかんを合併している脳損傷児は, 合併していないものに比して接種率が低かった.
    (5) 重心児や死亡例では, 接種率が著しく低値であったが, 個別接種が多くみられた.
    (6) DPT後に発症した急性小児片麻痺が1例みられたが, 重篤な後遺症は残さなかった.
  • 黒川 徹, 水野 勇司, 冨田 茂, 植田 浩司, 満留 昭久, 横田 清, 花井 敏男, 楢崎 修
    1986 年 18 巻 2 号 p. 98-104
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    予防接種と関連して1966年~1984年に起こった神経合併症について報告した.DPT三種混合ワクチン (5例) では熱性けいれん, 乳児けいれん, 脳症, 急性小脳失調症, ポリオワクチン (6例) ではポリオ, 服用者に接触したことによるポリオ, 顔面麻痺, インフルエンザワクチン (5例) では熱性けいれん, Guillain-Barre症候群, 急性脳症, てんかんの発症, 再発, 麻疹ワクチン (2例) では熱性けいれん, 日本脳炎ワクチン (1例) では無菌性髄膜炎, 種痘 (5例) ではけいれん, 脳症, 脳炎がみられた.これらは時間的一致, ワクチンの性状等からワクチンと関連づけたものである.ムンプスワクチン接種後無菌性髄膜炎の1例は野生株によるものであった.
  • 石崎 朝世, 野田 ゆたか
    1986 年 18 巻 2 号 p. 105-113
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    予防接種との因果関係を充分に考慮さるべき各種神経疾患入院例を過去18年間に14例 (種痘6, 麻疹ワクチン4, インフルエンザワクチン2, 日本脳炎ワクチン1, ポリオワクチン1) 経験し検討した.種痘後例は例数が多く (種痘定期接種中止までの対象10例中6例), かつ多く (6例中4例) が中等度以上の後遺症を残した.発症は2歳以下が多く (64%), 中等度以上の後遺症を残したのは総て2歳以下であった. (2) 昭和53年から同57年までの5年間に入院した急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) 5例, 脳炎28例, 脳症19例中, 発症前1カ月以内予防接種施行の既往陽性例おのおの3例, 2例, 0例であり, ADEMで多く, 発症との関連が疑われた. (3) ポリオワクチン接種児との接触によりポリオを発症したワクチン非接種児1例を経験した.
  • 三牧 孝至
    1986 年 18 巻 2 号 p. 114-118
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児けいれん性疾患360例に, 水痘, 麻疹, 風疹, 流行性耳下腺炎, ジフテリア, 百日咳, 破傷風インフルエンザ, 日本脳炎のワクチンを, 接種した.延べワクチン接種回数は, 1,002回であった.副反応はインフルエンザ, 日本脳炎ワクチンでは認められなかった.インフルエンザ, 日本脳炎ワクチンを除く820回の接種のうち, 発熱が51例, けいれんが11例12回, 原病の悪化が3例, 脳波の悪化が2例に認められた.発疹や局所症状は22例に認めた.副反応としてけいれんを生じた11例中, 麻疹ワクチンが関与していたものは9例であった.これら11例延べ12回のけいれんのうち, 4回は発熱を伴わずにけいれんを生じている.
  • 松田 都, 河野 親彦, 荻野 竜也, 村上 暢子, 岡 瑛次, 大田原 俊輔
    1986 年 18 巻 2 号 p. 119-127
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児てんかんと予防接種に関連する問題について, 次の検討を行った.
    (1) 予防接種後1カ月以内に痙攣が出現したてんかん72例について詳細な検討を行い, 予防接種との関連について考察した.これらの症例には, 素因性てんかんと臨床的脳波学的に近似した特徴が多くみとめられた.
    (2) 各種予防接種のてんかんに対する影響を検討した.接種後に発作の出現は10.7%にみられ, 臨床発作長期抑制例にも出現していた.
    (3) 各種感染症のてんかんに対する影響を検討した.外来てんかん患児では, 感染症罹患中の発作出現は29.4%であったが, 明らかな増悪と判定されたものは162例中4例であった.重症心身障害児においても, 感染による発作の増加は2.8%であった.
  • その機序とdomperidone経口投与の効果
    石川 丹, 提島 俊一, 角谷 憲史, 香坂 忍, 梶井 直文, 永島 哲郎, 佐久間 伸子
    1986 年 18 巻 2 号 p. 128-133
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    反復性嘔吐を主訴とする重症心身障害児7例に上部消化管造影と下部食道pHモニタリングを施行し, 胃食道逆流現象を検討した.
    診断時平均年齢は3歳3カ月, 発達年齢の平均は4カ月であった.嘔吐の出現は先天的な病因によると思われる3例ではいずれも新生児期から, 後天的病因によると思われる4例では1歳以降にみられた.
    6例にdomperidoneを経口投与したところ4例で著効を呈し嘔吐が消失した.この4例はいずれも後天的病因によって胃食道逆流現象をきたしたと考えられた.
    臨床的に嘔吐が消失していても, 下部食道pHモニタリングをすると胃食道逆流現象をなお認める場合があった.
  • 非モヤモヤ病症例についての検討
    不破 功, 松角 康彦, 児玉 万典, 横田 晃, 梶原 秀彦
    1986 年 18 巻 2 号 p. 134-139
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    モヤモヤ病を除く小児の閉塞性脳血管障害7症例において, 臨床像, 神経放射線学的所見, 長期予後につき検討し報告した.
    1. 発生頻度はモヤモヤ病とほぼ同数であり, 1歳~6歳に多い傾向があった.性別では男子が多数例を占めた.
    2. 発症前の先行感染が5例に, 頭部外傷が1例にみられたが, 全例病因は明らかではなかった.突然の片麻痺で発症することが多く, 意識障害や痙攣を伴うことは稀であった.虚血発作の再発は全例にみられなかった.
    3. 脳血管撮影では中大脳動脈水平部に病変を認めることが多かった.CT scanでは大脳基底核部に限局する梗塞巣を認めることが多く, 著明な脳萎縮を呈することは稀であった.
    4. 軽度の運動障害を残すことがあるものの, 知能予後は良好なことが多い.しかし, 1歳以下の症例では著明な脳萎縮を呈し, 知能・運動予後ともに不良であった.
    5. 本症は再発が少なく, 一般に予後は良好なことが多いことから, 外科的血行再建術の適応となることは少ない.
  • 河原 仁志, 中島 雅子, 家島 厚, 西村 正明, 高嶋 幸男, 木佐 俊郎
    1986 年 18 巻 2 号 p. 140-145
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    幼児期に運動失調にて発症し, 網膜色素変性を伴い, ミオクローヌスを呈し痙性麻痺と脳神経系の症候が進行し発症約2年半後に死亡した女児剖検例を報告した.CTおよび電気生理学的に小脳, 脳幹, 間脳への病変の進行が示唆された.剖検では, その病変は, 小脳遠心路, 求心路双方に及び, 視床に及ぶ感覚伝導路系, 下位運動ニューロンの変性を伴い多系統変性であった.このような広汎な病変を持つ小児例は, 極めてまれであり, 同様な症例の蓄積により新しい型の変性疾患として位置づけられる可能性があると思われた.
  • 井上 成彰, 高橋 寛, 金子 堅一郎, 大塚 親哉
    1986 年 18 巻 2 号 p. 147-148
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 竹下 研三
    1986 年 18 巻 2 号 p. 149-150
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 中村 安秀, 高橋 剛夫
    1986 年 18 巻 2 号 p. 154-156
    発行日: 1986/03/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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