最近, 我々は, 10例の脳梁欠損症を核磁気共鳴画像にて診断し, 脳梁欠損の部位と程度, 合併奇形の有無やその種類と運動, 知能の発達につき, 検討を行った. 脳梁欠損症には, 完全型と不完全型があり, 完全欠損例において, 運動, 知能の発達が極めて不良であった. 完全欠損例2例に関しては, 1例は, 全前脳胞症を合併し, 1例は, 出産時無酸素症に陥っており, これらの付随した病態が, その予後を極めて悪いものにしていると考えられた。これらの病変も, 核磁気共鳴画像により正確にとらえら得, 極めて有用な診断方法と考えられた.
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