最近10年間 (1981~1990) の新生児痙攣の頻度と原因疾患につき検討した.
対象期間中, 当院で出生した28,925例 (極小未熟児を除く) 中67例に早期新生児期に痙攣がみられ, その頻度は出生1,000に対し23であった.
対象期間を前期・後期5年毎に区切り痙攣の頻度をみると, 前期では2.5/1,000, 後期では2.0/1,000と減少の傾向がみられた.特に未熟児 (1,500~2,499g) では前期14.9/1,000に対し, 後期では4.8/1,000まで減少していた.また仮死後の低酸素性虚血性脳症による痙攣例は前期では1.4/1,000, 後期では0.6/1,000と半減していた.
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