眼科で取り扱う疾患のうち視神経疾患は, 視力や視野という基本的な視機能を障害する疾患であり, また, 頭蓋内病変とも関係が深いので, 非常に重要なものである.眼科においては神経眼科という分野で取り扱われるが, 神経眼科的な診察は侵襲が少なく, 容易に行えるものであり, 小児神経学に携わる方々にも理解していただきたい.本稿では, 小児の視神経疾患の4例を呈示し, 神経眼科の立場から若干の考察を行った.第1例は視神経炎の女児で左眼に球後視神経炎の形で発症し, その1年後に右眼は乳頭炎の形で発症した.ステロイドパルス療法で視力, 視野は改善したが, 左眼は視神経萎縮になり, 左眼からの光に対する瞳孔の対光反応が減弱した. ステロイド療法, 瞳孔の対光反応について考察した.
第2例は奇形種, 第3例は頭蓋咽頭腫でいずれも視交叉部症候群の症例である.視交叉部の障害によって起こる視野異常は両耳側半盲であるが, 視野について考察した.
第4例は後頭部の巨大な髄膜腫によって生じたFoster Kennedy症候群の症例である.うっ血乳頭について考察した.
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