脳と発達
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28 巻 , 4 号
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  • 前川 喜平
    1996 年 28 巻 4 号 p. 282
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 前岡 幸憲, 江田 伊勢松
    1996 年 28 巻 4 号 p. 283-290
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    重症心身障害児・者 (重障児) おける嚥下障害に対する評価法として眼輪筋反射 (blink reflex) の有用性につき検討した.対象は当園に入院中の27名で, 経口, 経口と経管の混合, 経管栄養群の3群に分類し, 正常対照7名についても実施した.また同群で聴性脳幹反応 (ABR), 頭部CT検査も実施した.
    後期成分であるR2成分は, 経口群と経管群で異なり, 経管群で潜時が有意に延長していた.R1成分, R2'成分とも, 経管栄養が必要な群ほど, 潜時の延長する傾向がみられた.ABRでは3群間に有意な差はみられなかった.
    重障児の嚥下障害は下部脳幹機能と深く関わっていることが示唆され, 眼輪筋反射は嚥下機能の評価に有用であると思われた.
  • 中澤 友幸
    1996 年 28 巻 4 号 p. 291-298
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ネオプテリンは細胞性免疫活性化の指標として主として血液中で測定されている.我々は種々の小児神経疾患について髄液中の値を調べ以下の結果を得た.髄液ネオプテリン値は,(1) 無菌性髄膜炎, 細菌性髄膜炎, 脳炎の急性期に対照とした非神経疾患に比し有意に高値であった. (2) 髄膜炎では経過に伴い低下し, 髄液の細胞数, 2′5′ オリゴアデニル酸合成酵素 (2-5 AS) 活性値よりも速やかに回復した. (3) 非感染性神経疾患では非神経疾患とほぼ同様の値を示した. (4) 髄液中の他の検査所見とはほとんど有意な相関はみられなかった.以上より髄液中ネオプテリン値の測定は中枢神経炎症性疾患の鋭敏なマーカーと考えられた.
  • 今村 淳子, 高岸 由香, 高田 哲, 上谷 良行, 中村 徹, 稲垣 由子, 中村 肇
    1996 年 28 巻 4 号 p. 299-305
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    神戸大学母子センターを生存退院し, 就学齢に達した極低出生体重児22例に対し, 認知機能の評価としてWechsler Intelligence Scale for Children-Revised知能検査, Frostig視知覚発達検査を施行し, 頭部MRI所見との関連を検討した.MRI上, bioccipital indexを脳室拡大の指標としたところ, 脳室拡大と認知障害の間に有意な相関を認めた.またT2強調画像におけるhigh intensity areaが側脳室後角周囲-側脳室体部周囲-頭頂葉と広範囲に至る児では脳性麻痺の発生率が有意に高率で, また視覚運動能に問題をかかえる傾向があった.
  • 諏訪 清隆, 小林 繁一, 宮尾 益知, 野崎 靖之, 森 優子, 山形 崇倫, 桃井 真里子
    1996 年 28 巻 4 号 p. 306-311
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Landau-Kleffner症候群の6歳と5歳の男児2例について言語症状と脳波所見の関連について検討した.2例とも発症時の脳波は棘徐波複合が全般化しており, 治療によって発作波は左中側頭部 (mT)・後側頭部 (pT) 優位に限局化し, 正常化するとともに言語症状も改善した.脳波異常は, まず左中・側頭部に小棘波が局所的に出現し, δ 波が加わり, 次いで棘徐波複合が形成される.さらに進行すると右中側頭部にも独立した発作波が出現し, 局所的な異常が全般化してくると言語症状が出現した.治療は, 副腎皮質ステロイド剤は脳波, 言語症状ともに有効であったが離脱が難しく, diazepam (DZP) は脳波には一時的に有効であり, 言語症状には一時的に軽度有効であった.γ-globulinは脳波・臨床症状ともに無効であった.
  • 高谷 理恵子, 小西 行郎, 木村 恵子, 小西 薫
    1996 年 28 巻 4 号 p. 313-318
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Low-riskの早産児の自然の状態における自発運動を出生後から出産予定日までのpretermperiodの間観察した.1時間の観察の中から指の運動, 特に指と口の接触 (hand-mouthcontact, 以下H-M-Cと略す) と指と顔の接触 (hand-facecontact, 以下H-F-Cと略す) について検討した.H-F-Cの方がH-M-Cより頻回に認められたが (p<0.01), 二つの運動とも左右差が明らかであり, いずれも右手が有意に多かった (p<0.01).いずれの運動も顔の向きと一致することが多かったが, 特にH-M-Cではすべて顔の向きと一致した.H-M-CはH-F-Cに比べて運動開始前に目を開き, 口を開くことが多かった (P<0.01, P<0.05).このことはHM-CはH-F-Cに比べて顔の向きや目や口の運動との協調性が強いことを示すもので, 出生前にすでに協調運動が存在する可能性を強く示唆するものと思われる.
  • 野口 幸男, 大久保 修, 藤田 之彦, 渕上 達夫, 山森 裕之, 村林 督夫, 山田 亜古, 原田 研介
    1996 年 28 巻 4 号 p. 319-323
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    我々は, 生後2カ月に痙攣発作にて発症したAicardi症候群を経験し, 脳波所見, 体性感覚誘発電位, 脳幹聴覚誘発電位, 閃光視覚誘発電位などの電気生理学検査を中心に検討した.入院時脳波上認められたhypsarrhythmiaは, ACTH療法などにより消失した.脳幹聴覚誘発電位はI-V波頂点間潜時に左右差 (右の潜時の延長) が認められた.閃光視覚誘発電位では左側成分は消失していた.体性感覚誘発電位は入院時には各成分は認められなかったが, 脳波所見が改善した時期には右正中神経刺激のみ大脳成分が認められた.これら誘発電位の所見より, 本症における中枢神経系障害は多発性であり, 障害部位を知る上でこれらの検査は有用と考えられた.
  • 金村 英秋, 相原 正男, 佐田 佳美, 畠山 和男, 日野原 陽一, 神谷 裕子, 下田 智佳子, 中澤 眞平
    1996 年 28 巻 4 号 p. 325-331
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    欠神, 失立発作群発にlidocaine持続静注療法を試みたところ著効したDoose症候群の1女児例を経験した.本症例の欠神, 失立発作は各種の抗てんかん薬に抵抗性を示し, さらに群発してきたため, 入院 (第1回目) した.入院後phenytoin静注とdiazepam坐剤の併用療法で群発発作は軽快した.再度発作群発時に, acetazolamideで発作消失を認めたが, 約1カ月後群発発作が出現したため再入院した.甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン療法は効果なく, lidocaineの持続静注療法を施行したところ, 速やかに発作は消失し, 脳波も正常化した.後療法としてmexiletineの経口投与を継続しているが, 発作の再発は認めていない.Doose症候群の欠神, 失立発作群発時には, lidocaine持続静注療法は試みられるべき治療法の一つであると思われる.
  • 大蔵 美佐子, 満留 昭久, 安元 佐和, 小川 厚
    1996 年 28 巻 4 号 p. 332-335
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    人工換気管理下で経過観察中, 球麻痺症状に加え両側の眼球運動障害, 眼瞼下垂を認めたWerdnig-Hoffmann病 (W-H病) タイプIの2歳11カ月女児, 1歳6カ月男児の2例を報告した.W-H病の脳神経障害は, 臨床的に顔面神経と舌下神経についてよく知られているが, 上位脳神経症状の報告は少ない.神経病理学的な検索では進行するにつれて第3から第8脳神経の変性を認めることから, これは臨床的症状を呈するほど存命し得なかったためと考えた.この2症例のような長期生存例の観察から, W-H病は下位脳神経以下の症状ばかりでなく上位脳神経にも症状が出現し得る疾患であり, 神経病理的変化と症状出現の間に時間的な差があることが示唆された.
  • 有井 潤子, 杉田 克生, 高梨 潤一, 新美 仁男
    1996 年 28 巻 4 号 p. 336-340
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    急激な視力低下を呈する両側の視神経炎の幼児例を報告した.症例1は3歳3カ月の女児で, 先行感染を認め視力障害を主症状とした.髄液細胞数増加およびMRI検査上脳内白質に広範に散在するT2延長領域を認めた.視神経炎を含む中枢神経病変の再発と寛解を繰り返し, 5歳でclinically probable multiple sclerosis (MS) と診断した.症例2は2歳4カ月の男児で, 視力障害のみを呈し孤発性視神経炎と診断した.急性期のGd-DTPAによる造影MRIにより脳内に微細なsilent lesionsが検出され, 視神経病変は散在する中枢神経病変の一病巣と推測された.幼児の視神経炎に対しても, 成人同様脳内病変の検索を経時的に行い, MSへの移行に注意する必要がある.
  • 吉村 加与子, 倉繁 隆信
    1996 年 28 巻 4 号 p. 341-345
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    17番染色体短腕欠失 (Smith-Magenis) 症候群は顔面中部低形成と精神遅滞および多動などの行動異常を特徴とする.今回著者らはこの症例を経験し, その放射線学的および脳波学的検討を行った.頭部MRIでは従来報告されている小脳虫部の低形成と巨大大槽の他に皮質の構造異常を疑わせる所見が認められた.終夜睡眠脳波では紡錘波, 瘤波が認められ, REM睡眠も認められた.また各睡眠段階の比率も年齢相当であった.Smith-Magenis症候群では睡眠異常が認められ本症例でも存在したが, その原因は従来いわれているREM睡眠の欠如とは異なりREM睡眠時の易覚醒性にあると考えられた.
  • 糸数 直哉, 田原 浩一朗, 井上 忍, 園田 徹, 小玉 隆男
    1996 年 28 巻 4 号 p. 347-351
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    脳表ヘモジデリン沈着症の13歳男児を報告する.母親の家系には症例を含めて高音域の難聴者が多数いたが, その他の神経学的症状は随伴しなかった.8歳頃から前兆のない発作性の拍動性頭痛が激しい嘔吐を伴って反復して出現した.頭痛発作時の意識は清明で, そのほかの神経学的所見, 脳波と頭部CTは正常であった.12歳のときに行ったMRIのT2強調画像では, 小脳虫部, 両側頭頂葉, 前頭葉の両側大脳縦裂, 頸髄と上部胸髄の表層の低信号を認めた.髄液検査でキサントクロミーや淡血性の外観と蛋白の軽度の上昇がみられたことから, 脳表ヘモジデリン沈着症と診断した.MR-angiographyと脳血管造影検査では出血源は確認できなかった.
  • 柳原 恵子, 大谷 和正, 後藤 めぐみ, 二木 康之
    1996 年 28 巻 4 号 p. 352-354
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    リドカイン (Ld) の点滴静注が有効な難治性の部分てんかんの患者に, Ldの点滴静注に代えて最近市販されるようになったLdテープを使用し群発する部分発作を抑えることができた.本治療法により外泊が可能となり, 患児のquality of life (QOL) は著しく向上した.Ldテープの利点は, 操作が極めて簡単で, 定量的で血中濃度が安定し, 持続的に貼り替えて使用すればLdの持続点滴が必要なく, 外泊や退院が可能で患者のQOLが向上し, けいれん群発時には頓用ししても使える, などがあげられる.本薬剤は特に小児において, 有効な抗けいれん剤として使用可能であると思われた.
  • 笠井 肇
    1996 年 28 巻 4 号 p. 354-356
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    急性横断性脊髄炎の原因は今なお明らかでなく, 急性期における治療法としてステロイド薬が使用されることがあるが, 一致した効果は得られていない.今回われわれは, 急速進行性の発病で呼吸困難に陥った急性横断性脊髄炎の患児に対して, 免疫グロブリン大量療法を施行し効果が得られたので報告する.
  • 1996 年 28 巻 4 号 p. 356
    発行日: 1996年
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 九州地方会 , 東北地方会 , 近畿地方会
    1996 年 28 巻 4 号 p. 361-366
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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