脳と発達
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30 巻 , 1 号
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  • 近藤 喜代太郎
    1998 年 30 巻 1 号 p. 2
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 島田 司巳, 阿部 敏明
    1998 年 30 巻 1 号 p. 3-14
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 西河 美希, 市山 高志, 林 隆, 古川 漸
    1998 年 30 巻 1 号 p. 15-19
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    山口県下の小中学校, 養護学校の養護教諭391名を対象とし, てんかん児の水泳を中心とした学校生活の対応について, アンケート調査を行った.対象人数391名中, 回答人数278名で, 回収率71%だった.
    82.7%の養護教諭がてんかん児を経験していたが, 学校行事の中で水泳を制限するという回答が全体の24.5%にみられた.また, 医師から制限不要の指示がでた場合でも, 20%以上の養護教諭が何らかの制限をするという回答だった.これらの結果より学校現場の中で医学的知識に詳しいと予測される養護教諭でも, てんかんに対する知識で不適切と思われる考え方が根強く残っていることがわかった.今後, 養護教諭に対するてんかんの正しい知識の普及が望まれる.
  • 小寺澤 敬子, 下垣 佳代子, 鍋谷 まこと, 宮田 広善, 児玉 荘一, 中村 肇
    1998 年 30 巻 1 号 p. 20-23
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    姫路市中央保健所管内における1989年から1993年までの5年間の脳性麻痺発生率を双胎と単胎で比較したところ, 双胎出生児5例 (1.9%), 単胎出生児29例 (0.15%) と, 双胎出生児では単胎出生児に比し12.7倍と極めて高率にみられた.双胎妊娠では神経学的後障害の予防を考慮し, 妊娠初期から分娩まで注意深い管理が必要と考えられた.
  • 下垣 佳代子, 小寺澤 敬子, 鍋谷 まこと, 宮田 広善, 児玉 荘一, 中村 肇
    1998 年 30 巻 1 号 p. 24-28
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    一児以上を脳性麻痺 (CP) と診断した双胎30組, 39例を対象とし, その神経学的後障害について検討した.対象とした30組中24組 (80%) が37週未満で出生した早産児であった.37週以降出生の正期産6組中5組は, 一児がCPで, 他児は正常に発達している症例であった.CTまたはMRIで異常所見を認めたのは39例中34例で, うち19例 (55.9%) に脳室周囲白質軟化 (PVL) 所見を認めた.PVLは早産児に多く, 正期産児の画像所見はさまざまで, 早産児と正期産児ではCP発生原因として異なる因子の存在が示唆された.
  • 畠山 和男, 相原 正男, 神谷 裕子, 下田 智佳子, 金村 英秋, 佐田 佳美, 中澤 眞平
    1998 年 30 巻 1 号 p. 30-37
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    受動的注意と能動的注意の違いについて研究する目的で, 健常成人17名に対し, 体性感覚刺激を用いた注意課題を行い, とくに誘発電位成分の頭皮上分布様式について検討した.刺激後200~300msecで最大の陽性方向のピークを示す成分 (P250) が認められ, その等電位分布は, 受動的注意では中心部に明瞭な増大が, 能動的注意では中心部から前頭部にかけて広範な振幅増大が確認された.したがって, P250は, SquiresらのP3aに類似した受動的注意を示す成分と, 能動的注意による成分から形成されていると考えられる.さらに能動的注意における前頭部での振幅増大現象は, 短期記憶に基づく刺激予期と覚醒水準の維持に関連している可能性が示唆される.
  • 畠山 和男, 相原 正男, 神谷 裕子, 下田 智佳子, 金村 英秋, 佐田 佳美, 中澤 眞平
    1998 年 30 巻 1 号 p. 38-45
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    受動的および能動的注意機能における発達の差異を研究する目的で, 体性感覚事象関連電位のP250成分の発達的変化を検討した.受動的注意でのP250振幅は, 年少児ではPzに優位な分布を示し, 年長児では成人と同様にCzに優位な分布に変化した.一方, 能動的注意でのP250振幅は, 年少児でPzに最大振幅を認めたが, FzとCzにおいて10歳前後に最低振幅を示した後, 次第に有意な振幅増大を示し, 最大振幅部位もCzに移行した.成人群では最大振幅部位はさらに前方に移行した.能動的注意におけるP250振幅とそのトポグラフィックな変化は, 年長児および成人において短期記憶に基づく刺激予期および覚醒水準の維持が可能になったためと考えられる.
  • 石川 丹
    1998 年 30 巻 1 号 p. 47-50
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    市立札幌病院小児科における1985~1996年の死亡例を検討した。神経疾患死亡例は42例で総数72例の58%を占め, 小児科臨床における神経学の重要性が示唆された.神経疾患のうち慢性神経疾患は32例 (76%), 急性神経疾患は10例 (24%) であった.死亡時年齢分布では神経疾患例は非神経疾患例に比べて幼児期が多い傾向を認めた.重症心身障害児 (大島分類1) を23例 (42例の55%) 数え, 発達障害を示した例は29名 (42例の69%) であった.急性脳症・Reye症候群による死亡は11例であった.慢性例の直接死因は呼吸を巡る原因が11例と多かったが肺炎は1例のみ, ついで「予期せぬ死」を5例に, 急性脳症・Reye症候群を4例に認めた.
  • 杉山 直子, 杉江 秀夫, 五十嵐 良雄, 伊藤 政孝, 福田 冬季子
    1998 年 30 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    小児自閉症の一部において, 脳内セロトニン, カテコラミンの低下がありうるという仮説に基づき, 自閉症児に対しカテコラミンの前駆物質である1-dopa少量投与を行い, 症状改善の有無をcross-over designによる二重盲検試験により検討した.Cross-over analysisでは順序効果, 時期による効果, 薬剤効果を検討したが, 薬剤の有効性は認められなかった.しかし症例によっては, 一部症状の改善の認められた例が20%あった.
  • 二木 康之, 鈴木 保宏, 後藤 めぐみ
    1998 年 30 巻 1 号 p. 56-60
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1981年10月から1986年3月までの間に当院に入院した出生体重1,000g未満児107例を最終フォローアップ時平均年齢7.5歳の時点でその神経予後を検討した.その結果, 正常71例, 脳性麻痺13例, 精神発達遅滞11例, 精神発達境界域11例, 分娩損傷による脊髄性麻痺1例となった.出生体重1,000グラム未満児からの予後不良児の出現率は一般人口の約17倍, また脳性麻痺単独ではその出現率は一般人口の約80倍と見積られた.また, てんかんは3例にみられたが, いずれも他の障害との合併が認められ, 未熟児からのてんかん発症は脳障害の重篤度を反映したものであると思われた.
  • 林 雅晴, 丸木 和子, 丸木 希代
    1998 年 30 巻 1 号 p. 61-64
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    馬蹄腎を合併した多発性翼状片 (Escobar) 症候群の25歳男性例を報告した. 母親に妊娠中の造血剤服用歴がみられた. 眼瞼下垂, 耳介変形などの顔貌異常, 肘・膝関節の翼状片と拘縮, 手爪低形成, 合多趾症, 成長障害から本症候群と診断された. 加えて, 腎シンチと腹部MRIおよびCTにより馬蹄腎の合併が明らかとなった. 一方, 頭部MRIおよびCTと脳血流シンチには異常はみられなかったが, 聴性脳幹反応は無反応であった.本症候群においては, 今後, 神経生理学的・放射線学的検索を進める必要性が示唆された.
  • 田中 文雅, 木村 清次, 根津 敦夫, 大槻 則行, 武下 草生子
    1998 年 30 巻 1 号 p. 65-68
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    突発性発疹症に不全片麻痺を伴った2例を経験した. MRI画像上, 1例は右レンズ核線状体動脈領域の虚血性病変が疑われ, もう1例は右側頭から後頭部にかけて皮質白質のT2延長所見, その部位に一致した脳表血管のガドリニウムによる造影効果が認められ, トロンビン-アンチトロンビンIII複合体の著明な上昇を認めた. 今回報告した2例からHHV-6に伴う中枢神経病変の一つに血管障害を基盤としたものが示唆された.
  • 太田垣 綾美, 前岡 幸憲, 汐田 まどか, 小枝 達也
    1998 年 30 巻 1 号 p. 69-74
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    計算障害, 書字障害, 左右認知障害, 手指の呼称障害など発達性Gerstmann症候群類似の症状を示した学習障害例を報告した. 神経心理学的検討によって聴覚性言語能力障害を背景とし, 音声と文字との連絡障害および順序性障害の組み合わせた病態であろうと推測された. MRIにて左半卵円中心の白質に陳旧性梗塞と思われる病巣が認められ, single photon emission CTでは, 左頭頂葉における血流低下が示唆されたことより, 本例の高次脳機能障害には, 左大脳半球頭頂葉の機能低下が関係していると思われた.
  • 東條 恵
    1998 年 30 巻 1 号 p. 75-79
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    重度の痙直型脳性麻痺乳児2例に, 理学療法の一つである上田法の短期間 (5, 10日間) 施行で, 病的筋緊張亢進状態の改善と興味ある臨床変化がみられた.治療開始日に, 外, 内転筋群の筋緊張減弱の程度の差に基づく, 未治療時になかった治療上肢の外転位, 治療下肢の内転位, 鋏足がみられた. 原始反射は興味ある変化を示した. 痙縮主体例では非対称性緊張性頸反射 (ATNR) の減弱が5日間でみられ, 固縮と痙縮の混在例でATNRは出現し, 自動歩行は治療開始3日後消失した. これらの反射の減弱, 消失が短期間であったことは中枢神経系の成熟期間は必要ないこと, そして痙・固縮の神経回路とこれらの反射の神経回路の関連が示唆された. Moro反射は2例で筋緊張亢進状態の減弱とともに出現し, 筋の病的過緊張がMoro反射を抑制していた可能性を示唆した.
  • 西村 正明, 西村 悟子
    1998 年 30 巻 1 号 p. 80-82
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Congenital bilateral perisylvian syndromeの2女児例を報告した. 1例は, 構音障害, 絶え間ないよだれ, 舌の運動障害, 不器用を伴い, 比較的軽症の典型例と考えられたが, 他の1例は, 軽度の精神遅滞と不器用は見られるが, 画像所見も非対称的で, 構音障害もごくわずかで, 非典型例と考えられ, 臨床症状からは, 本疾患を想定できず, 発達障害を持つ症例での画像スクリーニングの重要性をあらためて強調したい.
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